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人工臓器

体の器官が損傷したとき、自然修復だけではその部分を再生できないときは人工器官が使われます。構造材にはプラスチックが使われ、加工性や軟らかさ、高度な機能性がもとめられます。

人工臓器は、本来の臓器の形と機能をそのまま人工材料に置き換えればいいというものではありません。例えば、人工血管として、単なるプラスチックのパイプを使うと、血液には血管と異なる材質のものに接触すると凝固する性質があるため、血液の流れを止めてしまうことになります。

人工臓器のほとんどは血液と接触する場所で使われるため、人工臓器としてのプラスチックの進化は、凝血作用との戦いと言ってもいいかもしれません。
 

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