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【技術史】人体模型から食品サンプル

「食品サンプル」は本物らしさの追求から、日本独自の高度な技術とセンスをもって作り上げられた芸術品で、外食産業には欠かせない存在だ。近年は外国人観光客にも人気だ。

食品サンプルの誕生のきっかけは、医学サンプルだった。食品サンプルのルーツを調べると、人体模型に行き当たる。学校の保健室に置いてある。心臓・肺・胃腸などを収めたあの教材だ。かねてから医学サンプルを手がけていた京都の島津製作所(現、京都科学)が、百貨店の食堂から食品サンプルを依頼され、大正時代の中頃に作ったのが始まりとされている。

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