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札幌 進む新陳代謝の一方で

 ススキノのど真ん中で建設中の複合型商業施設がようやく外観を現した。


 僕が北海道に移り住んだ30年ほど前は「ヨークマツザカヤ」という百貨店だった。出身が名古屋なので「ススキノに松坂屋があるんだ」と感慨深かった記憶がある。
 ただ、まもなく松坂屋は撤退。1994年に「ロビンソン百貨店」に変わると、2009年には「ススキノ ラフィラ」に改称。20年には松坂屋時代から続いた46年の歴史に幕を下ろし、建物が解体された。
 今秋に開業予定の「COCONO SUSUKINO」にはスーパーやフードコート、シネコン、高級ホテルなどが入る。29日に内覧会が開かれ、建設中の映画館のほか、ススキノの顔とも言える「ニッカのおじさん」を見下ろすホテルの部屋などが公開された。


 ここ最近の札幌の再開発は目を見張るものがある。狸小路3丁目には7月20日、マンションと商業施設が一体となった「moyuk(モユク) SAPPORO」がオープンする。


 かつては「サンデパート」と呼ばれ、学生時代は家電量販店の「そうご電器」、社会人になってからは「ドン・キホーテ」などが入っていた。
 同じ29日に行われた内覧会では、ペンギンやクラゲの水槽を眺めながら食事もできる都市型水族館「AOAO SAPPORO」などが紹介されていた。


 既に一般開放されている7階テラスに足を運んだ。


 昨年に閉店した「四丁目プラザ」が更地になっている。


 ここにも新たな商業施設ができるのだろう。札幌駅周辺でも8月末にビックカメラなどが入るエスタが閉店。長らく更地になっていた「西武五番舘」跡の再開発も動き出した。街中を歩いていると「ここって以前は何だったっけ?」と考えさせられる建物も増えてきた。
 札幌の新陳代謝が進む一方で、夕方の情報番組では「苫小牧駅南口で9年間放置されている廃デパートが、天井が垂れ下がり危険な状態」とのニュースを流していた。
 一極集中が進む北海道。人口の自然増が望めない時代だからこそ、社会増への工夫が必要だ。微力ながら、夏場だけでも北海道に人を呼び込む手だてを探りたい。



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