キャリア迷子の31歳デザイナー、人生初スタートアップに挑戦
こんにちは。プロダクトデザイナーの畔地(あぜち)です。2024年3月にTebikiに入社し、早くも4ヶ月が経ちました。
今回は入社エントリーとして、スタートアップ未経験からTebikiに入社した私が、なぜその決断をしたのか、そして実際に入社してみてどうだったのか、率直な思いを綴ってみたいと思います。
自己紹介
1993年生まれ。埼玉と群馬で育ち、大学進学を機に上京しました。
趣味はインテリアと2匹の愛猫のお世話です。
デザイナーになるまで
私は幼い頃からものづくりが好きで、人間の行動心理にも興味がありました。大学では人間科学を専攻し、新卒で百貨店に就職。「自分が作ったもので、誰かに影響を与えたい」という思いから、店舗づくりに携わる予定でした。
ところが、わずか3ヶ月で退職。夫の転勤でニューヨークに移住することになったのです。ニューヨークに住んでいた3年間は、現地でアルバイトをしながら語学学校に通い、気ままな日々を過ごしました。
25歳で帰国したとき、周りの友人たちは仕事で活躍し始めていた頃でした。一方で、社会から取り残されてしまった私。焦りを感じて再就職を試みましたが、第二新卒の枠はもう使えず、中途採用にはスキルが足りずで、なかなか面接に進めません。楽しいアメリカ生活から打って変わって、どん底に落とされた気分でした。
「手に職をつけないと」そう悟った私は、今後の人生で成し遂げたいことを考えました。過去を振り返ると「自分の作ったもので、誰かに影響を与えたい」この思いが常にあったことに気づき、デザインの道にチャレンジしようと決意しました。
その頃、コロナ禍が始まったこともあり、自宅でできるデザイン系の仕事としてWebデザインに興味を持ちました。そこからスクールに通って勉強し、デザイナーに転身しました。
Tebikiに入社するまでに、UI/UXデザイナーとして2社を経験しました。
1社目のWeb制作会社でデザインの基礎スキルを身につけ、2社目の人材系事業会社では転職サイトのデザインを担当し、ユーザー体験の改善や新機能の設計に携わりました。
30歳、このままで良いのかな…
前職は従業員数5,000名ほどの大企業でした。待遇や福利厚生は申し分なく、人間関係にも恵まれていました。
気がつけば30歳になり、今後のライフプランを考えた際に、このまま安定した環境で働き続けるのも一つの選択肢でした。
しかし、組織の規模が大きいがゆえの課題も感じていました。意思決定がトップダウンで行われることが多く、デザイナーとして意見を出し合う機会も限られていました。次第に、「ユーザーにとって価値あるものを届けられているのだろうか」という疑問が頭をよぎるようになりました。
「自分の手で、世の中を変えるプロダクトを作りたい」
そんな思いが、日に日に強くなっていきました。
ちょうどその頃、大企業からスタートアップに転職した友人と話す機会がありました。自ら事業の成長に関わり、生き生きと働く友人の姿に衝撃を受けました。「自分がやりたいことを叶えられるのは、スタートアップなのかもしれない」と思い、転職活動を開始しました。
Tebikiとの出会い
転職活動において、私は2つの軸を大切にしていました。1つはユーザー目線を大切にする企業であること、もう1つはデザイナーが上流工程から携われること。さまざまな会社の選考を受ける中で、Tebikiに出会いました。
Tebikiの選考過程には体験入社が含まれており、私はスクラムイベントに参加させてもらいました。スプリントレビューと呼ばれる、新機能のリリース前に開発チームがセールスなどの利害関係者からフィードバックを得る会に同席しました。
そこで目にしたのは、プロダクトオーナー、セールス、エンジニア、デザイナーといった異なる職種のメンバーが、チーム一丸となってユーザーの課題解決に取り組む姿でした。
機能の使いやすさだけでなく、その機能がユーザーの業務にどう影響し、結果どんな価値を生み出すかまで深く議論していました。
「ユーザーは使いこなせるだろうか?」
「ユーザーはメリットを感じるだろうか?」
「ユーザー」を主語に課題と向き合い、良いものを作ろうとする姿勢に強く感銘を受けました。
また、その日はデザインマネージャーの鮫島さんとのペアデザインを体験させてもらいました。Tebikiでの日常的なデザインプロセスを知り、会社選びの判断材料にしてほしいと鮫島さんは説明してくれました。
ペアデザインのお題は、「tebiki現場分析」におけるモバイル画面のUI改修。鮫島さんと私とで、「アイデアを具体化する役割」と「作業を俯瞰しながらフィードバックを行う役割」を分担しました。
その結果、わずか30分ほどで複数のデザイン案が完成。1人では思いつかなかった新しいアイデアも生まれました。そこにエンジニアからのフィードバックも加わり、より多角的な検討をすることができました。
(Tebikiのペアデザインについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください)
さらに、体験入社を通して、チームの雰囲気も感じ取ることができました。職種や役職を超えてフラットに意見が交わされる様子を見て、心理的安全性が保たれた環境だと感じました。個人的に、これは仕事をする上で非常に重要なことだと考えています。
「このメンバーと、一緒にプロダクトを創っていきたい」と強く思った私は、Tebikiへの入社を決意しました。
実際に入社してみて
現場を変えているという実感
Tebikiには「tebiki現場教育」「tebiki現場分析」の2つのプロダクトがあり、私は「tebiki現場分析」を担当しています。 製造現場の帳票をデジタル化することでデータの可視化と分析を可能にするプロダクトで、2024年1月にリリースされたばかりの0→1フェーズです。
この0→1フェーズの醍醐味は、自分たちがお客様の業務を改善している実感を持てることだと感じています。お客様が抱える課題をもとに、ゼロから新しい価値を提供し、お客様の日々の業務を改善する。その実感が、大きなやりがいに繋がっています。
先日、お客様からこんなエピソードを伺いました。私たちが開発した分析グラフ機能を見て、お客様が現場の異常に気づき、未然にトラブルを防いだそうです。自分たちの作ったプロダクトが実際の現場で役立ち、問題解決に貢献したと知った時は、とても嬉しい気持ちになりました。
圧倒的なスピード感
Tebikiの開発環境で特筆すべきは、そのスピード感です。日々、お客様の課題を見つけてはそれをプロダクトに反映すべく、驚くべきスピードでリリースを重ねています。
セールスと開発チームの距離が近いので、お客様からのフィードバックをリアルタイムで受け取り、すぐに課題解決の検討に入ることができています。
私自身、入社後わずか1ヶ月で自ら手がけた機能がリリースされ、すぐにお客様に使っていただくという経験をしました。「え、もう現場で使ってもらえてるの!?」という驚きは今でも忘れられません。このような環境は、デザイナーにとって本当に刺激的で嬉しいものです。
最後に
Tebikiに入社してからの4ヶ月間、目まぐるしくも充実した日々を過ごしています。個人としてもチームとしても大きく飛躍するために、これからも挑戦し続けていきたいです。
Tebiki社では一緒に働く仲間を募集しています!
Tebiki社は現在、プロダクトと組織を拡大していくフェーズにいます。
「社会を変えるプロダクトを作りたい」「デザイナーとして成長したい」そんな思いを少しでも持っている方、ぜひご応募ください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?