見出し画像

新しいチケット販売方法【ダイナミックプライシング(価格変動制)】について☺︎2000円が7500円に!

こんにちは!TEATROです!

日々エンタメの情報を発信していきます!

今日は、新しいチケット販売方法して注目されている
【ダイナミックプライシング(価格変動制)】について調べてみました。

--------------------------------

【ダイナミックプライシングとは、】
需要と供給の状況に応じて価格を変動させる手法です。
需要・市況・天候・個人の嗜好等に関するデータを迅速に分析し、需要予測を基に価格の上げ下げを自動的に行うことで顧客ニーズに即応し、併せて主催者の収益の向上に寄与するものとされています。

【より詳しく】
一定の標準価格を設定し、売れ行きにより価格を随時変動させる仕組みである。
かねてより、集客が見込めるサービス(例えば、スポーツ観戦での人気チームとの対戦)の価格を高めに設定し収益を増やす一方、集客の見込めないサービスは価格を下げて集客数を増やす戦略が行われており、これが「ダイナミック・プライシング」の端緒ともいえる。
近年ではこれを進化させ、過去の販売実績データなどのビッグデータを人工知能 (AI) が学習して売れ行きを予測し、販売状況に応じて収益最大化が見込める最適価格をシステムが推奨し、その推奨価格を参考にして価格を随時変動させる仕組みが導入されている。

・例
あるイベントのチケットを販売するにあたり、売り出し初日は標準価格で売り出したものの、人気が高いとみると翌日の販売価格を値上げし、逆に売れ行きが停滞した場合は翌日の販売価格を引き下げる。これを比較的短いスパンで繰り返すのが(ビッグデータとAIを活用した)「ダイナミック・プライシング」の典型的な手法である。

・注意点
この手法が行き過ぎると、例えば販売期間中に標準価格の3倍にまで販売価格が高騰したり、あるいは本来は廉価なグレードに人気が集中した結果として上位グレードと価格が逆転したりする現象が生じるなど、顧客の不満を招きかねない。

・「日ごとに価格が変わる」という考え方が最初に広まったのは、
航空業界とホテル業界である。
航空会社やホテル側が季節や曜日などの需要予測を元に数カ月先の価格を提示。閑散期には大幅に値下げされる一方で、繁忙期には料金設定が平常時よりも高く設定されるということが一般的に行われてきた。

・その他の業態
スーパーマーケットの、いわゆる「見切れ品」販売(閉店時間が迫ると、売れ残っている野菜、総菜、魚介類などの生鮮食料品を割り引きして販売する)も、ダイナミック・プライシングの一つの考え方であると言える。

--------------------------------

●3つの導入例(USJ、横浜F・マリノス、ミュージカル「雨に唄えば」)

【USJの入園料金の事例】
今まで一律7,900円でしたが、
1月の入園者が少ない時期は7,400円にし、
中国の春節(旧正月)で中国人観光客が見込める2月には8,200円、
春休みで来訪者が増える3月末からは8,700円と価格が変動している。

画像3

【J1リーグ横浜F・マリノスの事例】

2018年10月14日、YBCルヴァンカップ準決勝第2戦、
横浜FMが16年ぶりの優勝を狙い、ホームに鹿島を迎えて決勝進出をかけて戦った試合である。
↓この試合のチケット価格の推移

スクリーンショット 2020-06-16 13.36.21

スクリーンショット 2020-06-16 13.36.32

●サポーターが集うゴール裏の自由席(サポーターズシート)の価格変動
9/19:2000円(早割価格)

9/24:2500円(標準価格)

9/25:4100円(売れ行き好調)

9/28:7500円(それでも早々に完売する勢い)

10/5:6500円(販売数が徐々に落ち着く)

10/5:6000円(販売数が徐々に落ち着く)

販売価格の値上げによって、購入者が増えたSA席は、通常価格の2倍である8400円に設定され、SSS席と同額・SS席より高額になる逆転現象が起きた。

【LION presents ミュージカル「SINGIN' IN THE RAIN~雨に唄えば~」】
ぴあ貸切公演の4公演で会場全席を「ダイナミック・プライシング」で販売。8月8日(土)より販売開始予定。

公演詳細:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2058942
座席図・標準価格
https://image.pia.jp/uploads5/files/4415/8527/7387/singintherain_dp_seat.pdf

---------------------------------------------------

「ダイナミック・プライシング」は値上げによる売上増加だけでなく、人気がない試合やイベントでも集客効果があり、
人気の席は値上げをする一方、席が余りそうなチケットは値下げをすることも可能である。
値上げと値下げを組み合わせて観客を誘導することで、標準価格で販売するより、観客数とチケット収入を増やすことができる。

導入した試合の成果を平均すると、観客数およびチケット収入は従来型の販売手法と比べて7~8%増加する計算だそうです。

これから、演劇やミュージカル、ライブでも色々と導入されたら、
チケットを購入するタイミングも悩みそうですね、、

ではまた!

TEATRO



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?