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「フリーエージェント社会の到来」これからの働き方について

副業も推奨され、個人で働く人が周りでとても増えています。
これからもどんどん増えていくでしょう。
2002年4月に翻訳・出版されている「フリーエージェント社会の到来」ダニエル・ピンク著 ダイヤモンド社 

もう22年前にアメリカで出版された本だけれども、日本はようやく追いつきつつある内容。

・フリーで働くことは人間らしく生きられるということ
→組織にいたら組織のために生きているようなもの。家族と過ごす時間は取れない
・インターネットのおかげでリタイア年齢が伸びるということ
→65歳では仕事をやめない、フリーで働き続ける
・フリーにとってのコミュニティの大切さ
→コミュニティを通じての仕事における助け合い
・学校教育は均質化された人間を生み出す
→組織で働ける人間を育てる均質化装置である

など、組織にとらわれない働き方こそ、これからの働き方であると、説かれている。日本もやっと、いや、まだまだではあるけれど、変わろうとしている人が増えている。
膨大なインタビューをもとに、先を進む国の様子を知ることは、フリーで働く人の背中を押してくれる。

中でも学校教育の部分は興味深かった。確かに公教育(小中学校)のベースは変わっていない。
人数が減ったものの一クラス35人を先生一人が見て、一斉に教える。
決められた時間に授業を受けて、決まった時間に休憩を取る。
ルールを守るように厳しく教えられる。
半世紀以上変わっていない。

そして、公教育における学力はアジアやヨーロッパの方がアメリカより高いが経済成長率、イノベーション率は言うまでもないく、そして、在宅教育、ホームスクーリングが進んでいる。

「レゴの遊びの例を使って、自分らしさについても考えてみよう。人は誰でも、他人の基準にはめられるのではなく、ありのままの自分でいたいという願望をもっている。」

この一文はレゴを授業のように指導する大人がいたら、そこに評価を付けるようになり、本当はB評価の作品が好きなのに、Aの評価をつけられた作品の方が素晴らしいと思うようになる。
自分の価値ではなく、社会の評価が軸になるのではないか、ということから、学校とホームスクーリングの対比の説明。
考えさせられるものがありました。

例えば我が子がひたすらマイクラをやっていると、つい、「目が悪くなるからやめなさい」と言ってしまうが本人の満足するまで、好きなことを好きなだけさせることが良い、と頭では理解しているつもりだが、従来の感覚(自分が子供の頃に受けたもの)に支配され、変化を遠ざけようとする自分がいる。

大企業に所属する生き方、組織にとらわれる生き方が変わりつつあるのだ。
働く前に過ごす学びの時間への姿勢を、大人が捉え直し、子どもたちの行動を変えていくことが求められている。

自分の働き方も、働き方に対する考え方も、今一度見直すのにとても参考になった。

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