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好きな音楽アルバム


Twitterでよく見るやつ

好きなアルバムを画像としてまとめられるサイトがあったので作ってみた。
ランキングにすると、このアルバムが上か?いや下か?できりがなくなるので、思いついたものを並べただけです。
よく聴くもの。聴く回数は少ないけど深く感動できるもの。自分の制作に影響を受けたもの。ジャケットデザインが好きなもので選考しています。

左上から
Revolver - The Beatles
ビートルズは昔から好きだし、もしかしたら一生聴き続けるかもしれない。ジョン・ジョージの実験精神とポールのメロディセンス、それぞれのピークが奇跡的なタイミングで交差した瞬間のアルバム。というイメージ。
Yellow Submarineは単体で聴くとあんまり面白くないんだけど、このアルバム内では世界観を広げている役割を持ってて良き。

The Beatles(White Album) - The Beatles
このアルバムの正式タイトルが「The Beatles」であることを本気で忘れていた。嫌いな曲もそこそこ入っているけど、それも含めてやっぱりこのアルバムの圧倒的な広さと深さは魅力的。統一感がないからこそ真っ白なジャケットとバンド名のタイトルが映える。
ホラー要素が最も強いビートルズのアルバムでもある。
Revolution 9はもちろん、歌詞カードの写真も不気味なものが多い。リンゴと奥さんが微笑ましくダンスしてる横に映っているポールダンスしてる裸の女性とか。

Thursday Afternoon - Brian Eno
アンビエントミュージックを生み出した人によるアンビエントの最高傑作。ひんやりとしたとても心地よい空間を作ってくれる。Music For Airportsは不気味だし The Plateaux Of Mirrorは綺麗すぎてつい聴き入っちゃって無視できない。アンビエントのコンセプトに一番沿ってるのはこれだと思う。一家に一枚推奨したいレベルで好き。

Modern Guilt - Beck
全然名盤リストに挙げられないけど最高なオルタナティブロックです。地味ではあるけど、何年聴いても飽きないいわゆるスルメ。必要な情報だけをギュッと閉じ込めたシンプルで力強さを感じるアレンジと燻製の香りがするような(?)少し曇った音作り。たまりません。当然楽曲のメロディも素晴らしいです。ほぼ同時期にリリースされたRadioheadのIn Rainbowsと対に考えていてModern Guiltはモノクロの名盤、In Rainbowsはカラフルの名盤と勝手に位置づけています。

FAN - group_inou
このアルバムは本当によく聴いた。
歌詞が素晴らしい。直接的な表現はしていないけど、どうにもならない悔しさ・やるせなさが滲み出ていて切ない気持ちになる。
時々挟まれる下ネタリリックも照れ隠しのような、自分の不甲斐なさをおちゃらけて誤魔化しているような気がしてより愛おしくなりますね。

様子を見てる 窓辺 正直 本音
夜に付ける あかりが暗く 点滅する
警戒するパトカー 赤 白 黒
緑の多い駅前
写真を撮る

↑FALLより。
完璧なメロディとリズムで歌われるこの歌詞がたまらなく好き。
2024年元旦からやっと活動再開してくれました。長かった。

In Rainbows - Radiohead
陰鬱と言われがちなバンドだけど、このアルバムは開放的でポジティブな雰囲気があるね。アルバムの中では地味目なAll I Need、House Of Cards、Videotapeが美しくて好き。

"Heroes" - David Bowie
断然夜に映える音楽。硬質でメタリックな音が夜っぽいと感じるのか?メインヴォーカルとバックコーラスの音・タイミングの外し方とか妙に癖になる。ボウイの声もセクシーでとにかく格好いいロックですね。

Station To Station - David Bowie
6曲で約40分、これ以上増やしても減らしてもいけない完璧な構成。全曲が美しい。前作Young Americansのソウル路線はこってりしすぎてて合わなかったけど、上手いことえぐみが抜けて気持ち良いリズムと声が残った感じか。ドラッグにドハマり中で明らかに不健康なのにこの完成度。ルックスもこの時期が何故か一番綺麗。ここ数年、Ziggy StardustやLowに続いてこのアルバムの評価も段々と上がってきている気がします。

Venice - Fennesz
エレクトロニカに分類されてる気がするけど、ピコピコ感はなし。ギターによる穏やかなノイズミュージック。段々と意識がまどろんできてトリップ体験が出来たアルバム。色んなものが視えた。Jon Wozencroftによるアートワークも好みドストライク。素晴らしい。

いつも灰色だから - Ureshika
自分が作ったアルバム。
余計なことをせずシンプルに良い曲を作ることを心掛けた。
この作品を作れたことは誇りです。

ハイファイ新書 - 相対性理論
通しで聴いて、わざと少し物足りない、もうちょっと聴きたいと感じるように作ってると思う。その絶妙なバランス感覚がすごい。全編に渡ってほぼ歪みギターが出てこない穏やかな世界。名盤。

Letur-Lefr - John Frusciante
ギタリストによるアナログシンセを駆使した変な歌ものアルバム。唐突な曲の展開とかメロディの無理やり感とか違和感はあるんだけど、慣れると気持ちよく感じる。ギタリストだけあってサンプリング的に使われてもやっぱりギターは美しい。これ以降アナログシンセ路線がしばらく続くんだけど、歌が入ってないインストアルバムはどれも退屈でした。

0 - 青葉市子
歌とクラシックギターのみ。そして圧倒的な表現力。
聴いてるだけで疲れるくらいの凄みを感じる。初めて聴いてから10年近く経つが、このアルバムがえぐすぎて未だに他のアルバムに手を出せないでいる。邦楽の大名盤。

A LONG VACATION - 大瀧詠一
これも名盤ですね。音楽の趣味があまり合わない母に勧められて気に入った数少ないアルバムの一つ。これ流しながら昭和のラブコメ読むの好き(めぞん一刻とか)

The Now Now - Gorillaz
音がはっきりしてないというか、ぬめっとした質感のミックスに感じる。
多分人気ないアルバムだと思うけど、力の抜けた穏やかな世界で私はこれが一番好き。

The Car - Arctic Monkeys
とろけるようなスウィートなストリングス。ブランデーと高級チョコレートでまったりしているような大人なアルバム。酒飲めないからイメージで言ってるだけだけど。アレンジを緻密に計算して丁寧に作られている印象。
何回聴いても飽きない、聴けば聴くほど味わい深くなる作品です。

Undercurrent - Bill Evans & Jim Hall
ピアノとギターのデュオによるジャズ。
ジャケットが良すぎるね。しかしジャケットの世界観と中身がいまいち噛み合ってない気もする。一番聞いたジャズアルバムかも。枯れている。

You Must Believe In Spring - Bill Evans
熱い瞬間の演奏もあるんだけど、生気が感じられない、死の匂いに支配されている。
ジャズ=お洒落というイメージを持っている人は多そうだけど、これはお洒落とは程遠い。重く冷たく美しい。

Sea - Slawek Jaskulke
ピアノソロによるポストクラシカル。
究極のハイファイ音質。生々しすぎてヘッドフォンでは聴けない。輪郭のぼやけたピアノの音が幻想的で心地よい。

足立としまむら オリジナルサウンドトラック - 田渕夏海/中村巴奈重/櫻井美希
アニメのサントラ。なぜこんなにハマったのかわからないが一日中このアニメを流してる時期があった。流してるだけでちゃんと観てなかったので内容はあんまり覚えてない。

Secrets Of The Beehive - David Sylvian
よく聴くと情報量が多くて複雑な演奏してるように思うが、圧倒的な存在感のヴォーカルが上手くまとめてすっきりした印象になっている。これだけ美しい曲が揃ったロックアルバムは滅多にないかも。

Salad Days - Mac DeMarco
これぞインディーズって感じのこじんまりしたスケール感のアルバム。人懐っこいメロディー、上手いわけじゃないけど、気持ちよく聴ける歌声と演奏。カッコつけすぎず、気合い入れすぎず「ちょうどいい」「ジャスト」な感覚が最高なアルバム。2作後のアルバム「Here Comes The Cowboy」はレイドバックし過ぎというか、そこまでゆるくなるのはもうちょっと歳いってからでもいいんじゃない?と思ってしまってイマイチでした。

/05 - 坂本龍一
過去の楽曲をアコースティックピアノ(曲によってはシンセ足したりしている)で再録したアルバム。メロディーの美しさをわかりやすい形で堪能できる良作。「B-2 Unit」とか「音楽図鑑」とか面白いアルバムは色々あるけど、一番聴いてるのはこれですね。坂本龍一入門にも適していると思う。戦メリは同シリーズの/04の方に収録されています。

LOVE TRIP - 間宮貴子
シティポップの名盤。リリースはこのアルバム一枚のみ、メディア露出もなく幻のアーティスト扱いみたいですね。特に変わった要素はなく、ど真ん中のシティポップだけど、声も良く、演奏も良く、曲も良くでシンプルに完成度の高い作品。最後のタイトル曲の英語ヴァージョンだけ蛇足かなぁ。サブスクあるのか知らないけど、是非聴いてほしいアルバムです。

ノルウェイの森 OST - Jonny Greenwood
映画のサントラ。重々しいメロディの曲が多いのに、通して聴くと軽やかな印象が残る不思議な感触。ジャーマンプログレバンドCANの曲が3曲挟まれていていい箸休めになっている。クラシックは曲が長すぎて全然聴けないので、弦楽はこのアルバムくらいでしか聴いてないかもしれない。

Circle Walts - Don Friedman Trio
ピアノトリオのジャズ。ジャケットデザイン、これに尽きる。女性の胎内に機械化されたような胎児?なんだかわからないが、ほんのりと不気味。デフォルメされているが女性器が描かれているのも好きな点。内容はジャケットの割に爽やかな演奏。まぁまぁ好きって程度ですかね。一度CDで買ったけど、飾りたいのでレコードでも買いました。

Music For Nine Post Cards - 吉村弘
個人的にアンビエントというよりニューエイジの方が近い感触。ほんのりと物悲しいメロディが素朴なエレピとシンセの音色でゆったりと繰り返される。曇りの日にソファに寝っ転がって流すのが至福。
ここ数年、色んなメディアで紹介されているのを目にするようになりましたね。全カタログ、リマスター再発して手に入れやすくなってほしいものです。

Quarantine The Past - Pavement
アメリカのローファイバンド、ペイヴメントのベスト盤。音質自体は特にローファイ感なくちゃんとスタジオで録ったきれいな音がする。時々へなへなしたヴォーカルが現れるが技術的にもローファイ感はあんまり感じない。ローファイという言葉はどうでもよくてやっぱりこのバンドの魅力は曲がとても良いこと。できればオリジナルアルバムで評価したいけど、ペイヴメントに関してはベスト盤が強すぎた。これだけ良曲が詰まってると手に取る回数も増えてしまいますよ。ちなみにWesting(By Musket and Sextant)というアルバムはめちゃくちゃローファイでした。

Futurama - スーパーカー
青春時代一番よく聴いたバンド、スーパーカー。
中期以降の電子音の導入、ギターソロを排除した曲構成、ミニマルな展開等、私の作る音楽は基本的にスーパーカーの影響を受けていると思う。スーパーカーとの出会いがなければ、自分でも音楽作ろうとは思っていなかったかも(ビートルズばっかり聴いてたら多分作曲はしてなかった)。どのアルバムも好きだけど、選ぶなら好きな曲が一番多いこのアルバムかな。特に言及されているのを見たことないけど、深夜0時から始まり、朝を迎え、昼、夜、24時間後の深夜0時に終わる「1日の流れ」をコンセプトにしているように感じる。1日が朝ではなく、夜の0時から始まるのが面白い。
序盤、1日が始まり、元気だが夜なので抑えめでクールなテンションの曲。
前半、朝を迎える。キラキラして落ち着いた音像の曲。
中盤、昼〜夕方。午後の気だるい雰囲気をまとった曲。ギターの歪みが上手くぼんやりした午後を演出している。
後半、夜。ミドルテンポの落ち着いた曲。幻想的な音色も増えてくる。
終盤、深夜。24時間活動し続け疲れ切っている。最終曲I'm Nothingでゆらゆらたゆたいながら締められる。
上手く表現できないけど、こういう流れのアルバムなんじゃないかな。共感してくれる人がいたら嬉しい。

Quintessence - Bill Evans
ビル・エヴァンスの代表作といえばWaltz For Debbyなのは間違いないんだけど、私はこれを激推したい。部屋の照明を落として高級ソファでだらだら聴いたら、たまらないだろうな。後期エヴァンスの擦り切れそうな危うい香りもなく、リラックスして聴けます。これもっと注目されてほしいなぁ。

Kind Of Blue - Miles Davis
初めてジャズを聴くのに、このアルバムを手に取る人は多いと思う。私もそうでした。いいアルバムだけど、これといってコメントがでてこない..…。
あんまり関係ないけど、マイルスは電化する前が好きですね。

Stereopathetic Soulmanure - Beck
ペイヴメントより初期のベックの方がわかりやすいローファイかも。カセットテープで録音したような音質、ガレージロック、カントリー、ノイズ、路上ライブ、日記の朗読、数秒しかない謎のインスト、手持ちの音源とりあえずぶち込みましたみたいな統一感ゼロの雑多なアルバム。意味不明な写真とイラストで構成されたアートワークもローファイに磨きをかけている。でもこれがいいんだな。
私の音楽活動は作曲ではなく、録音から始まっていて、それはこのアルバムの影響が大きい、大きいというか全てかもしれない。楽器も弾けずに曲も作れないが音を記録する楽しさと、なんでもアリってことを教えてくれた大切な作品。

HIGH NECK - レオタードブタとヤギ・ハイレグ
VTuberピーナッツくんの別名義の音楽ユニット。レオタードブタ(ピーナッツくん)とヤギハイレグは学生時代からの友人だそうで、社会に出てからもこれだけ本格的な音楽を一緒に作れるのは本当に羨ましいし憧れる。こんな友人欲しかった。
ピーナッツくん名義の音楽よりこっちの方が圧倒的にカッコいい。頼むからフルレングスのアルバム作ってくれ。

Kid A - Radiohead
音楽を聴き始めて早い段階で出会ったアルバムなので、曲を覚えるのにけっこう時間がかかった記憶がある。レディオヘッドは音楽と同じくらいアートワークが好きですね。
「レディオヘッドを聴くと憂鬱で死にたくなる」みたいな文章を稀に目にするけど、ただのロックミュージックだぞ。感受性鋭すぎん?こんなので死にたくなってたら、人に怒られたりしたらすぐ自殺しちゃうぞ。大丈夫か〜?お?

Epitaph - Koji Nakamura
スーパーカーで活動していたナカコーのソロアルバム。スーパーカー以降どうもパッとしないなぁと長らく感じていたが、遂にやってくれたなぁと嬉しくなった傑作。雑に説明するとノイズアンビエントに歌を乗っけた音響作品。作風はDavid Sylvianの「Blemish」「Manafon」に近いか。
前作「Masterpeace」は売れるために妥協してる部分があるように感じた。今作は本当にやりたいことを妥協なく自由にやってくれているように思えた。そして完成度も高く素晴らしかった。

Mint - tea-tea
これも私の作品。ノイズをテーマにしたインスト作品。良く出来てると思うが、もう少し穏やかなノイズ作品も作りたい。いつか第二弾も制作したいです。なんでミントなのかは…覚えてない。

アフターダーク - りゅーしか
ボカロアルバム。いわゆる殿堂入りと言われる人気曲からボカロに入ったので、全然好きな曲ないなぁとボカロ音楽に大して微妙な印象を持っていた。このアルバムは初めて好きになったボカロ音楽。ボカロに関してはニコニコ動画よりBandcampで探したほうが良いアーティストに出会えることがわかった。おそらくもう活動されていないんだけど、作品は消さずに残してくれている。個人的なやり取りをさせてもらっていたこともあって、時々聴き返しては懐かしくちょっと切ない気分に浸っている。

planet's end, planet's elegy. - lelangir
これもボカロ。人類滅亡後のような終末感のある冷たい音楽が流れる。

Flumina - Fennesz + Sakamoto
ギターによる穏やかなノイズのヴェールに冷たいピアノが爪弾かれる。ひんやりとした空気を作ってくれる夏に聴きたいアンビエント。

One Last Kiss - 宇多田ヒカル
劇場版ヱヴァンゲリヲンに使用された楽曲をまとめたミニアルバム。とにかくBeautiful Worldが美しくて大好き。宇多田ヒカルのアルバムは音圧が高くて聴いててしんどいので、ミニアルバムくらいのヴォリュームがちょうどいいです。

インディゴ地平線 - スピッツ
小さい頃、母親の運転する車の中でスピッツとジュディマリがよくかかっていた。90年代のスピッツは音楽の原体験なのかもしれない。音楽を聴くようになってからスピッツを聴き返したら、ハチミツ~ハヤブサまでは知ってる曲ばかりだった。特に好きなアルバムはインディゴ地平線。他のアルバムより地味だけど良い曲が並んでいる(チェリーは要らない)。
ちなみに何故か父親がスピッツにハマり、私が集めたCDは全部父に借りパクされている。父親の車内BGMは10年以上スピッツしか流れない。よく飽きないなぁ。

Crim Nanakusa ASMR House Collection - 七草くりむ
ハウスミュージックにカワボのセリフを散りばめた音MAD的な……多分違う。上手く表現できない。パキッとしてて気持ちの良いビートが堪能できる。ハウスミュージック風のアルバムを作る際、とても参考にさせてもらった。


以上、最後まで読んで頂きありがとうございました。
音楽好きほど、マイナーだったりアングラな音楽に詳しい人が偉いみたいに感じがちだけど、関係ないからね。好きなものは堂々と好きと言えばいい。
自由に楽に生きましょう。

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