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タンが絡んでグズる、寝つきが悪いなら、こんな方法もありますよ。あなたは知っていますか?

ママ:「3週間前にRSウィルスにかかってから、鼻水とタンがなかなか良くならなくて・・・。」

ママ:「夜、寝ててもタンが絡んで起きちゃうんです。」

つい先日、こんな事が実際にありました。

リハビリ施術のために来院してくれたヒロ君(仮名)。最近の様子を伺っていると、ママは、こんな悩みを話してくれました。

(*個人を特定できないように、ここでは仮名を使わせて頂いております。ご了承ください。)

私:「ありゃ~、そりゃ大変ですね。」

私:「夜、寝れないのはヒロ君もしんどいし、ママもツラいですね。」

ママ:「そうなんですよ・・・。」


そんなママの表情は、お疲れモード。うっすら目の下にクマができていました。


私:「では、今日のリハビリ施術は、タンを出しやすくすることを目的にやっていきますね。」

ママ:「えっ、そんなことできるんですか?」


タンのからみや呼吸のトラブルは、リハビリや施術ではどうにもなりませんよね?
と、思っているあなた! 
実はそんなことないんですよ。ちゃんと出来ることがあるんです。


施術ベッドに寝転んだヒロ君は、ゲホゲホとタンが絡んで苦しそう。ヒロ君の胸から肋骨に手を当てて、触診してみると・・・。

(右の胸郭の方がタンが多そうやなぁ・・・。)

ヒロ君が、せきをするたびにガラガラと、何とも言えない引っかかり感がありました。

触診を頼りに、そのままヒロ君には左向きで横向きに寝てもらいました。
タンが溜まっている方を上にして横向きで寝転ぶと、重力の影響でタンを気道の方に誘導できて、吐き出しやすくなります。

そして、左向きで横向きに寝てもらいながら、背骨の硬いところ、肋骨の動きの悪い所を優しく施術。しばらく続けていると・・・
ヒロ君の呼吸に合わせて、背骨や肋骨がスムーズに動くように。


私:「あっ、いい感じ♪」


その時です!


ヒロ君:「ゲボ、ゲボゲボゲボッ」


まるで排水溝の詰まりが取れたように、大量のタンがヒロ君の口から溢れ出てきました。


ヒロ君:「うわぇぇぇーん」

ママ:「うわぁ~、いっぱい出たね、ヒロ君!」


ちょっとビックリしたのか、タンを出す時、苦しかったのか、ちょっと泣いてしまったヒロ君。でも・・・


ヒロ君:「ゲホッ、ゲホッ」


どんどんタンは出てきます。ママがハンカチで拭ってくれていたのですが、それでは間に合わず、


私:「ティッシュ、ティッシュ。」


私は急いでティッシュを箱ごとママに。


ママ:「ありがとうございます。」

ヒロ君:「うぇ~、ゲホッ」


透明なタンが次から次へと出てきます。気づけば、丸めたティッシュが山のように積みあがっていました。


私:「この小っちゃな体に、よくこんだけ溜まっていたね~。」

ママ:「本当にそうですね~。」


ノド元の引っ掛かりだけ取り切れなかったのですが、胸郭のガラガラは、ほぼ無くなったので施術は終了。ヒロ君をゆっくり起こしてあげると、キョトンとしていて何が起こったのか、まだ、あんまりわかっていない様子。
でも、その表情はスッキリしていました。


ママ:「ありがとうございます。」、「ヒロ君、これでスッキリ寝れるね。」

私:「いえいえ、お大事に~♪」


もし、あなたのお子さんが、タンが絡んで呼吸が苦しそうなら、横向きに寝かせてあげてください。そして、背中をさすってあげてください。それだけでもタンを吐き出しやすくなるでしょう。

機会があれば、ぜひ1度お試しください。
本当はそんな機会、無い方がいいんですけどね。

子供専門リハビリ 手あて


追伸:
お子さんの両胸に手を当てて、ゼコゼコ、ガラガラ響く方の胸郭を上にして横向きになるのがポイントですよ~。

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