レズだけど初恋の話その1

鉄板。けどあんまり日の目を見ることがない初恋話。

要は、よくある、親友に恋しちゃいました的なあれ。
中学は私立の共学だったんだけど、中1中2の途中くらいまではまったく色恋に興味がなかった。
男子が女子の2倍の数いる学校だったので女子は割と男子の選択肢が多くて、もちろん、クラスの中でタイプの男子いないのー?なんて話をしていた。
好きな人がいないどころか好きって感覚もわからなかったけど、とりあえず誰かの名前を答えて合わせてた。

中1のときの同級生で、なぜか仲良くなった子がいた。
ほんと、なんで仲良くなったのかわかんない。
趣味合わない。友達の選び方も合わない。
ガチのお嬢様で金銭感覚も合わない。
部活も一緒じゃない。
休み時間も向こうは活発にボールを追いかけに行くけど私はすみっこで座ってた。
学校来るのに使ってる駅も違ったし、(そもそもその子はお迎えがくることが多かったけど)学校外ではほぼ会わなかった(2回くらいアニメイト行ったかもしれない)。

なのに、なぜか、気が合った。
その子とくれば私だった。私とくればその子だった。
一緒にいる時間は授業の休憩時間くらいで長くないはずなのに、完全にペア扱いされてた。

で、中2の林間学校のキャンプファイヤーやってたときに、同級生の一人が言ったんだよね。
「レズっぽい」って。
なんにも考えたことがなかった。
別にべたべたしてたわけじゃないし、手に触れたのすらたぶん数えるほどなんだけど、なんかね、ペアと言ったらレズだったんだろうね。

そのときはなんにも思わなかったんだけど、ずーっと引っかかってて、ふと、後日、ああ、これは恋なんだ、ってすとんと落ちた。

劇的に恋に変わった瞬間はわからなかった。
恋が未経験だったから、恋だと気づくのに時間がかかったから。

続きます。

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