レズだけど結婚したい話その2

ようし、男性と結婚しよう、となれば行動だ!
そもそも私バイかもしれないじゃん。
いけるいける。きっと私男もいけるって。
自己暗示自己暗示。
21歳の私、周りを見回します。
とりあえず男友達でそこそこ仲いいのがいたので付き合ってみました。
結果。興味なさすぎて会うのが面倒になり1ヶ月と少しで別れました。
ごめんな!!!やっぱ男に興味なかったわ!!!

さて。大学院で女性比率が落ちて男性比率が上がって人間関係も濃密になりました。
23歳の私、見事、親密な男友達を確保しました!
ようし、今度こそ。今度こそ好きになってみせる!!

さあ行くぞ、と。
思いっきりおしゃれします。
相手も、日本語の文字の書かれたTシャツとか来てこなくなるくらいには成長しました。
食事もおしゃれなとこを私が選びます。
相手も、ファミレスを提案しなくなり、おしゃれなとこを提案できるまでに成長しました。
あとちゃんと奥の席を私に譲れるようになりました。
動物園とかも一緒行ったな。パンダ見ようよ、って。結果、ゴリラが一番可愛かった。
二人して、ハイギョいいねえ飼いたいねえ、だめだよ私すぐ死なせる、そっかあでもこのぬペーっとした感じいいよね、ちょっと(私)ちゃんに似てる、なんて。
付き合いはしてなかったけど、ほぼデートだろこれ。

もちろん周りからは、知り合って1ヶ月くらいのときからずっと、2人の間何もないの?とは言われてた。
でも、これでも好きにはなれなかった。
こんだけやれば私でも男性を好きになれると淡い期待を持ってたんですが。やっぱり無理だった。
しかし、あ、これは、男友達との結婚って選択肢案外行けるぞ、とは思った。
ただ、どうしても、恋愛的に好きになれないことは事実で、それはどうしようもないので、「私たち仲良しだよね?お互い非モテだよね?恋愛感情一切ないけど結婚しよう!私家庭も子供も欲しいし!」で行けると思ってた。
セックスなら別にどうにでもなると思ってたし。

で、たまたまディズニーのペアチケットが手に入ったので、誘ってみた。
オッケーもらって予定調整してるうちに、クリスマスが来た。
クリスマスイブは1ヶ月前からそいつが万超えのディナーを予約してた。

で、クリスマスイブのディナーの席で、彼女ができました!って嬉しそうに言われた。
あー負けたわ、って思った。
悔しかったなあ。
ならまずクリスマス来るなよ、って言ったら、だって(私)ちゃんとのほうが先約だったし、って。
彼女には怒られたらしい。ざまあ。
ディズニーもキャンセルして女友達と行きました。

悲しくはなかった。
単純に、あーくそ、負けた!私が育てた男横取りかー、って思った。
もちろん泣く気にもならなかった。
本当にまったく恋愛感情皆無だったんだなあ、って再確認した。
そして、冷静になって、彼女ができるほど気遣いのできる男に育てた私すごくない?!って思いました。
なお、後日談ですが1年弱でその人たちは別れてます。

さて、気を取り直して、ターゲットがいなくなったので、仕方がないので結婚相談所に登録してみることにしました。

続きます。

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