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#エッセイモドキ
初めて親になった時にした約束は重すぎたかもしれない
味わったことのない痛みに耐えて、温もりを胸の上に感じた時、ついさっきまで、お腹の中で動いていたはずの命が確かにここにあることに感動した。
そして、その瞬間から、切れ目のない親としての責任を背負い続ける時間が始まった。
だから、あの約束は、もしかしたら、息子がまだお腹の中にいた時に交わされたのかもしれない。
誰と交わしたのか? どのような文言だったのか?
それらを正確には記憶していないけれど
心に残るあの人の言葉
「男は泣くんじゃない!」
現在、小学3年生の息子が、幼稚園の年中の時の担任の先生は、厳しかった。ひといちばい敏感で慎重な息子は、先のことを予測しては、小さな胸を不安でいっぱいにして、よく泣いていた。傍から見ると、まだ何も起きていないのに泣いているから、不思議だったのだろう。だからこそ、担任の先生からすると、訳も分からず、余計にイライラしてしまったのかもしれない。
「男は泣くんじゃない!」
担任の先