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エッセイ(子育て・家族・日常)

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エッセイの中で、子育て、家族、日常生活について書いた記事をまとめたマガジンです。
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#エッセイモドキ

旦那からもらった腕時計の針が止まって思ったこと

旦那からもらった腕時計の針が止まって思ったこと

今朝、腕時計をしようとしたら、時計の針がおかしな時刻を指していた。



あ。



よく見ると、針が動いていない。



どうやら、電池が切れたようだ。



旦那が、付き合って初めての誕生日に、プレゼントしてくれた時計。



もう、今から、15年くらい前になる。



旦那がプロポーズしてくれた日も……



息子が生まれた日も……



私が笑った日も、泣いた日も……

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子どもの気持ちを尊重してくれる大人たちに出会えていた幸運を噛み締めながら……

子どもの気持ちを尊重してくれる大人たちに出会えていた幸運を噛み締めながら……

「俺たちに、どうするかを決めさせてくれないんだ」

「なんでも勝手に決めちゃうんだよ」



息子が4年生になって、クラス替えはないものの、先生だけ変わってから一ヶ月。

今も、まだ、慣れないらしい。



3年生の時の先生が、大好き過ぎて、きっと、新しい先生に馴染めないんだ。

私は、そう思っていた。



だから、きっと、時間が解決してくれるだろうし、慣れたら、それなりに、大丈夫になると

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つい夢中になってしまって、息子の〇〇を横取りしていた話

つい夢中になってしまって、息子の〇〇を横取りしていた話

「あれ? なんか調べるんじゃなかったっけ?」

「え?」

「社会の宿題で、『消防の何か』を調べるって、ゴールデンウィークの宿題じゃなかったっけ?」

「あ、そうだった」



【地域の消防施設・設備を調べよう!】という宿題が出ているのを、一昨日くらいに連絡帳をチラっと見ていたので、私の方が覚えていた。

息子は、忘れていたらしい。

ゴソゴソとランドセルから課題プリントを出して私に差し出した。

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初めて親になった時にした約束は重すぎたかもしれない

味わったことのない痛みに耐えて、温もりを胸の上に感じた時、ついさっきまで、お腹の中で動いていたはずの命が確かにここにあることに感動した。

そして、その瞬間から、切れ目のない親としての責任を背負い続ける時間が始まった。

だから、あの約束は、もしかしたら、息子がまだお腹の中にいた時に交わされたのかもしれない。

誰と交わしたのか? どのような文言だったのか?

それらを正確には記憶していないけれど

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心に残るあの人の言葉

心に残るあの人の言葉

「男は泣くんじゃない!」
現在、小学3年生の息子が、幼稚園の年中の時の担任の先生は、厳しかった。ひといちばい敏感で慎重な息子は、先のことを予測しては、小さな胸を不安でいっぱいにして、よく泣いていた。傍から見ると、まだ何も起きていないのに泣いているから、不思議だったのだろう。だからこそ、担任の先生からすると、訳も分からず、余計にイライラしてしまったのかもしれない。
「男は泣くんじゃない!」
担任の先

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顔を水につけられなかった息子が、25m泳げるようになるまでにかかった3年半と、月謝累計336,000円のおかげで、親の私が学べたもの

顔を水につけられなかった息子が、25m泳げるようになるまでにかかった3年半と、月謝累計336,000円のおかげで、親の私が学べたもの

「ああ、今日も進級できなかったか……」

そう、何度、がっかりしたことだろう。

現在小学3年生の息子は、幼稚園の年長に進級するという春休みから、スイミングスクールに通い始めた。

最初は、別に、行きたがらなければ無理に行かせる必要はないと思っていたけれど、通う予定の小学校では、6年間で、どんな泳ぎ方であっても最終的には25mを泳げるようにならなければいけないと聞き、俄かに、心がざわついた。

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