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11-消えたオズマ姫
※あらすじメモは無料です。後ろの個人的な感想が有料になってます。
{◎オズの魔法使いの続編…あらすじメモ}
※これから読む方でネタバレしたくない方は、読まないでください…。
★物語の構成上、3部に分けてます。

■■■【その1…行方不明のオズマ姫】ある日、ドロシーはベッツィ、トロットと一緒に出かけようと思い、オズマ姫に外出する事を伝えようと部屋を訪ねる。ところが侍女ジュリア・ジャムがオズマ姫が部屋から出た様子を全く見かけておらず、部屋にオズマ姫はいなかった。ドロシーたちは城の中を歩いてハギレ(彼女は眠らないがムカムカと、じゃれ合いでボタンの目がとれていたので何も見てない…)、かかし、チクタク、ボサ男、ボタン・ブライト、ビル船長、オズの魔法使いに聞くがオズマ姫がどこへ行ったのか誰も知らないと言う。ベッツィが「魔法の絵画」で探したらどうかと提案する。ところが…飾ってある部屋に行くと、なんと魔法の絵画は消えてなくなっていたのだった!◆オズの魔法使いはノコギリ馬を全力で飛ばして、オズ国の南にあるクワドリング国へ向かう。ここには南の良き魔女グリンダがいて、彼女が所持する「魔法の本」はオズ国で起きた出来事が全て記される。オズの魔法使いはこの本とグリンダを頼って訪ねるが、しかしここでも災難にみまわれていた。6つの鍵と大人3人がかりでも持ち上がらない大きな本は、鍵をつけた鎖は鋭く切られ、持ち去られた後なのだった……◆グリンダの書斎からも、オズの魔法使いのカバンも、魔法道具一式が盗まれていて、相当な魔法の腕の持ち主と思われる。しかし知識までは盗まれたわけではないので、グリンダは魔法の材料を再びそろえる準備に取りかかる。またオズマ姫の捜索隊が結成された。
▶東の青のマンチキン…少年オジョ、ナンキーおじさん、ピプト博士(05巻)
▶南の赤のクワドリング…かかし、ブリキ
▶北の紫のギリキン…ボサ男、弟くん、チクタク、カボチャジャック
▶西の黄のウィンキー…ドロシー、ベッツィ、ロバのハンク、トロット(ビル船長は城内監督で留守番)、ハギレ、ムカムカ、オズの魔法使い、ボタン、ライオン、子犬トト、ノコギリ馬
◆さて…ウィンキー国へ向かうドロシーたちは、オズマ姫をさらったのは「オズ国の未開の地に住む悪党」に違いないと考え、ウィンキー国の川の支流に向かって進む。行く手に山が回る「メリーゴーランド山脈」に阻まれ一行は進むべきかためらう。ハギレが知恵を出し、ゴムひもで崖を飛び越えて山脈にぶつかると、山の谷間を弾んで向こうの草原に到達したので皆も真似して山を越える◆次はふしぎな町で、近づくと後ろの来た道に町が移動してる。町の移動が止まるとトゲが鋭いアザミ畑が広がる。毛布を敷いてライオンとハンクは進み、ハギレ、ノコギリ馬、ムカムカは平気だったのでドロシーたちを運ぶ。町は城壁で囲まれ入口がなかったがハギレが壁を幻覚と見抜いて町に入る。住民はダイヤの顔とふっくらハート型の身体のアザ族でアザミだけを食べて暮らしてる。ア町の「町長代理ココ・ローラム」の案内で、ウィンキーの村で「ドラゴンを飼っている」という噂があったがそれはドラゴン型の機械馬車だった。トゲのアザミだらけの、ごちそうが出されそうになったのでオズマ姫の捜索を急ぐと言って町を出る◆様々な果樹園が広がっていてボタンは迷子になる。桃の木から1つしか実ってない果実を食べると種が純金だったので持ち帰る。それを見ていた小鳥やウサギが「靴職人ウグから逃げられない」と怯えて言うのだった…また子犬トトは、なぜか「うなり声」が出せなくなってしまう…◆次は「ハーク」という街に来る。ここでは巨人が召使いで、やせてガリガリの住民たちが主人だった。「大王皇帝ヴィグ」も、やせていたが大理石を粉々にしたり、巨人を片手で投げ飛ばす怪力の持ち主だった。実は「ゾソゾ」という魔法の薬で、やせた身体と引き換えに怪力になれる魔法によるものだった。道具が盗まれたオズの魔法使いにも小瓶を分けてくれる。以前「靴職人ウグ」が飲み過ぎて城壁を破壊したと言うのを聞いたボタンは、果樹園の小鳥とウサギの話を思い出して何者かたずねる。彼は、ひいおじいさんが偉大な魔法使いで彼が残した本を発見してから魔法使いを目指し、今は西の山「枝編み城」に暮らしてると言う。オズマ姫をさらった犯人か定かではないし、危険だから近づくべきでないとヴィグは忠告するがドロシーたちは靴職人ウグの城へ出発する。

■■■【その2…盗まれた「魔法の桶」】一方、エメラルドの都でオズマ姫が行方不明となったのと同時に、もうひとつ無くなったものがあった…ここはウィンキー国と砂漠の間にあるオズ国西の端「イバラ台地」。この土地はイップ族が住んでいて外から来る者もいないので彼らだけで暮らしてる。ただ1つ珍しいのは「カエルマン」と言う、人間と同じ背丈で2本足で歩く賢いカエルがいる事だった。カエルマンは、生まれた時は普通だったがある時、鳥にさらわれてイバラ台地にある「魔法のスコッシュ池」で水浴びをすると、たちまち大きなカエルとなった。イップ族は皆、カエルマンを珍しがって敬い、彼を統治者とした。ある日クッキー職人「ケエキ」は大切な仕事道具「ダイヤモンドと黄金で作られた桶」が盗まれてしまい、困った彼女はカエルマンに相談する。カエルマンはイバラ台地での生活に退屈していたので「外から飛んできた者が盗んだのだろう、私が取り戻して来よう」と言い、ケエキと共にイバラ台地の外へ旅立つのだった…◆カエルマンは、イバラ台地で長い間だれからも尊敬され続けていたので、外に出た途端、彼の横柄な態度が裏目に出てしまう(オズ国は皆が基本的にきちんとお願いすれば宿や寝床を提供してもらえるが…)「私は偉いんだぞ」と言う態度のせいでだれからも歓迎されない。ある時、道の途中で泉を見つけたカエルマンは水浴びをするとそこは「真実の池」だった。そして今まで自分が賢い者ではなかったと「ケエキ」に打ち明けてしまう。彼女は、がっかりしたが桶の秘密を打ち明ける。あの桶は魔法の力が備わっていて「決してクッキーづくりを失敗しない桶」だった。桶がないと美味しいクッキーが作れないので必死に探していたのだった…カエルマンは桶探しを引き続き手伝うと約束したのだった◆川に来るとカエルマンの言葉が分からない船頭男と会う。彼は、むやみな殺生をしたためブリキ皇帝が怒って、魔法で動物と会話をできなくしたという。ケエキが通訳をして宿を提供してもらうが、船頭はカエルマンを見ていると切なくなるので外で野宿する◆森の中でクマの領地の番人をしてる小さなテディベア「トッコ」に出会い、ラベンダークマ王の前に連れて行かれる。ケエキが盗まれた桶の事を話すとラベンダー王は「ピンクコグマ」を連れて来て、桶の在り処を教える。桶は靴職人ウグが持ち去って枝編み城にあると言う。強力な魔法使いに対抗するためピンクコグマを貸して欲しいと頼むが、ラベンダー王は自分もついていくことを条件に一緒に枝編み城に向かうのだった。

■■■【その3…枝編み城編】枝編み城の手前の丘でドロシーたちとカエルマンたちは出会う。互いに探し物をしていて、どうやら犯人が靴職人ウグの仕業であると意見が一致すると、皆で枝編み城へ行こうと行進する◆一方、靴職人ウグは魔法の本と絵画で、自分の元にオズ国の住人が集まっている事を知る…ウグの家は元魔法使いだったが、父は子供の頃に町を出たきり戻らなかったので魔法を受け継ぐことがなく靴職人として生計を立てるしかなかった。自分の境遇に不満だったが、ある時、屋根裏部屋で魔法の指南書を見つけると、靴職人をやめてひたすら魔法の勉強をしたのだった。そのうち、オズマ姫とグリンダから魔力を奪ってしまえば自分がオズの支配者になれると考えた彼は魔法の桶を利用して計画を実行する◆ケエキが先祖代々受け継いできた「ダイヤと黄金の魔法の桶」は元は乗り物で、どこへでも一瞬で行ける魔法があった。また荷物が増えると広げたいだけ大きくする事もできた。魔法の腕をある程度きたえた後、ウグはイップ国へ向かい、急な斜面を乗り越えてケエキの家から桶を盗んだ。そのまま桶でクワドリング国へ移動すると魔法の本と道具一式を盗んだ。最後にエメラルドの都のオズマ姫の城へ行く。しかしオズの魔法使いの道具を盗む途中、虫の知らせを感じたオズマ姫と出くわしてしまう。彼はオズマ姫の顔を覆い手足を縛り上げると、魔法の絵画と共に自分の城へ連れ去ってしまう。オズマ姫をだれにも見つけられない暗いところへ閉じ込めてしまうのだった…◆枝編み城の手前でドロシーたちはピンクコグマにオズマ姫の居場所たずねると城の外にいると言う。皆が示された、ほら穴を行くとボタンが寝ていた。しかしほら穴にボタンしかおらず、彼はオズマ姫も見かけていない。それでもピンクコグマはなぜか「オズマ姫は、皆の目の前にいる」と言うばかりだった…◆いよいよ城に入ろうと向かうが突然炎に包まれる。しかしオズがグリンダの魔法コピーであると見抜いて炎を消す。次は「ナイフ山」に行く手を遮られる。オズは内側から魔法を解くことができると教え皆の中で跳躍が、ずば抜けてるカエルマンがナイフ山を飛び越えて魔法を解く。最後に女兵隊が向かってくるが、魔法の目を持ったハギレが幻覚であると見抜き遂に城に入り込む◆大広間には魔法の本と絵画と魔法道具のそろった棚があった。ウグは天井と床をひっくり返して皆を天井へと追いやってしまい部屋を去って行く。床に残された道具に手を伸ばそうと、皆で肩車するが届かない…そこでドロシーは身につけてた「魔法ベルト」の練習成果を試す。旅の途中でこっそり使い方を練習してたのだった。「1日1回まで願いが叶う魔法」で再び天井と床を戻す。戻って来たウグにドロシーが思わず「鳩になれ」と唱えるが、ウグが更に魔法を上乗せして大きな鳩になってしまう。ベルトには魔法の守りがあったが、それを知らないカエルマンは、ドロシーをかばってウグ鳩ともみ合いになる。ゾソゾを飲んでいたので力でかなわないと悟るとウグ鳩は桶で遠くに逃げてしまったのだった…◆さて…魔法の絵画、本、道具を取り戻すと、早速オズマ姫の居場所を探すが、絵画には「小さな黒い点」が現れるだけだった。オズの魔法使いがピンクコグマにもう一度尋ねると「ボタンのポケットの中」と答えるので桃の種が気になったオズが割るとオズマ姫が現れたのだった…☆◆ここはクワドリング国…オズマ姫を探していた、かかしとブリキは木陰で休みながら、お互いのほめ合いをしていた。かかしは「生き物で1番幸せなのは鳥だと思う。どこでも寝れるし、好きなところに飛んで行けて、好きな時に果物や木の実を食べれるのだから」それを聞いていたウグ鳩は、自分が今までちっとも幸せを感じていなかった事に気づき、魔法を盗んで自分が支配者になっても本当に欲しい物は手に入らないと悟るのだった。そして、木の根元に置いてあった妙にキレイな桶を見つけると、かかしとブリキはお土産に持ち帰るのだった…◆それから1週間、オズマ姫が帰ってきたお祝いの宴が続いた。ある時、ドロシー、ベッツィ、トロットが庭で楽しくおしゃべりしてるところへ「ウグ鳩」がやって来る。彼は今まで自分のした悪い行いを反省して赦しをこう。ドロシーも赦してベルトの魔法で人間に戻そうとするが彼は断るのだった「人間に戻りたいわけじゃない。それに今の鳩の姿でいる方が、自分は楽しんでいるし、満足を得られて幸せになれたから」と…。(おわり)


■■■{◎表紙の題名が背景の森の中に溶け込んで消えてるように見えます…きのせいかしら…?}

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