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週休3日で、自分の時間を自由に創造的に使えるようになる !! / 第11回FRaU WFH*(うふふ*) Meeting開催報告

2020年10月14日水曜朝9時からの第11回FRaU WFH*(うふふ*) Meeting。
66名ほどの方にご参加いただきました。

この日の前夜、10月13日のNHKクローズアップ現代に出演されていた関龍彦FRaU編集長。『社会を動かす! 女性たちの“ライフスタイルチェンジ”』というタイトルで、クレアンの薗田綾子さんをはじめとして、サステナビリティにつながる取り組みをしている人たちが多くとりあげられていました。FRaUはサステナブルな情報を発信するメディアとして紹介されました。全体の構成も良い番組なので、よければみてくださいと関編集長。石川さんからも、このFRaU WFH*(うふふ*)に参加されている人は必見ですよね、とお話がありました。

こちらのクローズアップ現代、NHKオンデマンドで、10月30日まで見ることができます。またこちらにも内容の紹介がありますで、ぜひお読みください。

大分の国東時間の働き方

この日の「働き方の新しい波」は、「大分の国東時間の働き方」について、松岡勇樹さんにお話いただきました。

石川さんから、松岡勇樹さんは石川さんの長年のご友人で、国東(くにさき)という地域に必要な活動にかかわっていく中で、ご自身の会社の名前にも国東時間を入れられている方だとのご紹介のあと、松岡さんのプレゼンへ。


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松岡勇樹さんは自宅のアトリエのほか、12年前に廃校となった地元の小学校の跡地をモノづくりの事業のためにお借りして、段ボールなどの素材を生かした様々な作品を創り出しています。

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古くは最新文化の発信地だった國東半島で、モノづくり

國東半島は、九州の大分県の瀬戸内海側に向かって出ている半島です。古くは大陸から朝鮮半島を経て水路を南に下ってくる文化と、瀬戸内を通じて大和(近畿)と交流する結節点のようなところでした。國東半島は、半島文化のあるところだといえます。
半島は日本全国どこでも同じですが、水上交通が盛んな時代には交通の要所として最新の文化が流れ着いて港として栄えます。これに対し、近代になり陸上交通が栄えると、半島は最果ての地・へき地といわれるようになるのです。古くは中心地だったが、現在はへき地というのは、この国東半島にもあてまはっています。

20年前に東京から大分に帰ってきました
その前に東京でニットの展示会のためにマネキンを使い、ニットもマネキンも評判がよく、段ボールの組み立て式のマネキンの事業を始めました。
マネキン以外にもいろんなものを作っています。マネキンを見て、ペットをつくってくれというオーダーが入り始め、アニマルハンガーもつくりました。ディズニー・サンリオなどとのライセンス契約に基づく製品、ハムやシャンパンの贈答用パッケージから家具にいたるまで、制作しているモノは、多岐にわたります。

段ボール以外に紙、アクリル、鉄を素材にしたマネキンを創っています。
アメリカでも、国東半島の廃校で創った部品をアメリカで組み立てる形で展示される機会もしばしばあります。
2年前大分県国民文化祭が開催された時には、野村萬斎さんらが出演した薪能の舞台の松も創られたそうです。

私がやっているのは、国東半島を拠点にモノづくりを介して世界と交流すること。そして国東半島の歴史風土と対話しつつ、事業を通じて新しいライフスタイルを提案することです、と松岡さんはお話されました。

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国東時間とは

松岡さんの会社では、2013年に週休3日を取り入れました。それがマスコミにもとりあげられ、2014年に安倍総理にプレゼンする機会があったそうです。

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1日は24時間。1年は365日。これは世界共通。実際そこで過ごしてみると感じることは、場所によって時間の流れ方が違うということ。
国東で流れる時間は、東京やニューヨークで流れる時間と質が明らかに違うと感じられます。
都会の時間に合わせるのではなく、国東半島に住む自分たちの時間を取り戻す。この土地固有の時間の中で積極的に風土文化をとりこみながら、ビジネスを行うことで精度の高い仕事ができるはずという考えに基づき、2013年に自分の会社を週休3日にした松岡さん。これまで仕事でふさがっていた日が1日空いたことで、地域の活動に参加することもできる。創造性も生産性も高めることが可能です。
この考え方に賛同した複数の異業種の地元企業が、「国東時間」という名前で新しい働き方に取り組むようになってきたと、松岡さんは振り返ります。

週休3日ということで、月曜から木曜まで普通に出勤。
松岡さんは経営者として、それぞれのメンバーが、それぞれのポジションで全体のことを考えながら独自に動いていく。その結果として、会社の売上があがっていくのが理想と考えてきていたそうです。

週休3日は最初は新鮮でよかった、と松岡さん。金曜日の時間を利用していろんなことにチャレンジすることができました。ところが週休3日に慣れてくると、時間を持て余す人がいたり、新しいことを始めるといっても何をしたらいいのかわからない人が出てきてしまいました。売上についても、上がった時もあれば、そうでないときもありました。

松岡さんの会社では、昨年会社の仕組みが変わったそうです。FLATS合同会社をいう製造販売の会社を従業員が立ち上げ、国東時間という会社は私一人の会社に変わりました。松岡さんは設計データのライセンス管理と新規開発をやっています。

国東時間

FLATS

ゆたかな生活とゆたかな時間を

土地に根づいてゆたかな生活とゆたかな時間を送りたいと考えています、と松岡さん。時間はどこを向いても死に向かっているのです。
資本主義の時間は、直線的・等速・不可逆的です。ある一定の時間に一定の仕事をするには、そうした時間の流れがあっています。

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これに対し、里山の時間は常に持続します。春が来て、夏が来て、秋が来て、冬が来るという1年の循環。朝が来て日が昇って、日が沈んで、夜になる1日の循環。人間の時間は等速ではなく、うねったり、元に戻ったりするので、資本主義の時間とは違うのではないかと思っています。たとえば病気になると、直線的に時間を進めることは難しくなります。

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時間の庭プロジェクトについて

時系列で考えると、
いま、いる人
もう、いない人
がいます。

この二つの境界部分、死んでからの時間と死ぬ前の時間に着目して、時間の庭プロジェクトという、お墓のプロジェクトを考えています。ちゃんと死ねなければ、ちゃんと生きられないのではないかと思いました。墓や神社を守るのは、特に田舎では非常に負担がかかります。
それに取り組んで行こうと思ったのです。

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スウェーデンの学者であるスザンヌ・メサクさんが開発した冷凍葬。死亡した人を冷凍してカチカチにしたあと、地下50センチメートルのところに埋める埋葬法。これを国東半島でやってみたい。庭のような場所に、墓標がなにもないお墓をつくります。どこにだれがうまっているかはGPSなどでみることになります。

いずれそのお墓に入る人の共同体として、お墓共同体をつくりたい。その死のポイントから新しいコミュニティができるのではないかと活動しています。

週休3日制を導入してみてどう思うか

働き方が変わったことによってだけでなく、売上は外部的要因もあるので
最初の1,2年は新鮮さがありました。1日休みが加わった分、積極的に地域に出ていった人達もいます。自分のうちの田んぼをやったり、ボランティアで地元の少年サッカーにかかわったりする人達がいました。週休3日制導入初年度は3割くらい売上が上がりました。導入後6,7年経過して、人間は管理されたい人が多いんだなということを実感しました。石川さんもそうだと思いますが、私は管理されたくないし、管理したくないのです。でも、世の中の人は自分で考えるよりも、与えられたことをそつなくやりたい、管理されたいようですね、と松岡さんはお話されました。

どんな時に感動するか、ゆたかさを感じるか

予定が決められていてしばられることがない。
その日起きてからやることを決められるのがゆたか。
お金の心配をしなくていいというのが大前提です。

週休3日は、自分でうまく時間を使える人、自由さを自分でコントロールできる人にとっては、とても有効だと思っています。
私にとっては国東時間は働き方というよりも、ライフスタイルです。きちんと死ねないときちんと生きられない、と松岡さん。

自分で自分の人生をコントロールして楽しまれている松岡さんのお話をきいて、週休3日制を取り入れたいと思った方も多かったのではないでしょうか。

石川さんのこれがききたい!

今回お悩み相談が事前に寄せられていなかったこともあり、古謝さん(NTTデータ研究所)と箕浦龍一さんの話がききたいという石川さんのリクエストで、古謝さん・箕浦さんの対談が実現しました。
箕浦さんの古謝さんへの一貫した問いは、自分のやりたいことを明確に持ち続けた理由は?ということでした。

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大学で沖縄から東京に出てきました、と古謝さん。
海外からきた外国人留学生みたいな感じで、沖縄県の県人会を立ち上げました。そして将来沖縄のために何かをしたいと思うようになりました。コーディネーター側になって沖縄を盛り上げたい。その選択肢として沖縄県知事を考えたのです。
大学は薬学部だったので、普通は研究職になる人が多いのです。でも、そういう生き方は自分には向いていないと思いました。県知事はどうやったらなれるのかと当時47都道府県事について調べたところ、15人ほど総務省や自治省出身の県知事がいたのです。そこで総務省に入ろうと考えました。

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沖縄代表みたいな意識がずっとありました。沖縄に帰っても、仕事をする場所があまりありません。沖縄県知事という軸はぶれていません。地域活性化には、総務省の時も、今もかかわっています。
箕浦さんからは、「僕に挨拶なく、総務省をやめましたよね」とのつっこみも入りました(笑)。

今は都市の人に農村体験してもらうプロジェクトを石川さんとやっています、と古謝さんはこのコーナーを締めくくられました。


関編集長の編集後記

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今日のお話を伺っていて、松岡さんはアーティストな方だと思いました。モノづくりだけでなくライフスタイルを創っていく美的センスをとても感じました。

思い出したのは、アーティストであり大学教授であり知識人である落合陽一さんの『日本再興戦略』です。

これからAI化していく社会の中で、みんなが百姓になればいいといっています。「百姓」というのは、農業従事者を指すのではなく、百の生業(なりわい)を持つことを意味します。

朝起きてやることがいっぱいあると考えるのではなく、何からやろうかなと思える自由さが素敵だと思いました。

また落合さんの本では、たくさんやることがあると、たくさんのコミュニティに接することができ、それが強みとなるという話もありました。

朝起きて、何からやろうかなと思えるのがゆたかさという松岡さんのお話が響きました。私たちも一つのことをやるのも大切ですが、いくつもやることがあることを幸せに思うメンタリティーが大切だなと感じました。

うふふ*で地域の動きを紹介するコーナーを

全国の地域について、紹介できるところをどんどん作っていきたいと思っています。このうふふ*でも、地域の改革ができる時間、発信できる時間を毎週10分くらい紹介できる時間枠をつくりますので、ここでご案内できる地域についてぜひ皆さん、ご紹介をお願いします。こういった仕組みをFRaUで
ウェブサイトでつくることも考えていきたいと思います。
地方のワーケーションの受け入れ先もこのウェブサイトで検索できるようにしていきたいです、と石川さん。箕浦さんもこのコーナーに力を入れていきたいと考えています。

大学生も参加しています!

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今回は大学生も参加してくれました。
あまり考えたことがない話を聴ける会で、笑いあいながら話しているのが面白いですと話してくれました。

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本日10月21日(水)朝9時からの「働き方の新しい波」は、女性誌ライターの視点から見た 働き方の「本音」と「モヤモヤ」を吉野ユリ子さん(ライフスタイルジャーナリスト)にお話いただきます。

後半のコーナーは、参加者皆さんのお悩みの相談をうかがえればと思います。悩みはその人だけのものではなく、みんなのヒントにもなるからです。

お申込みまだの方はこちらから

FRaU WFH*(うふふ*) Meetingは、毎週水曜日朝9時から10時。お時間取れるタイミングで、ぜひご参加ください!


文:宮崎恵美子

***

第0回(2020年7月29日レポート):WFH*については、こちらでご覧ください。
https://note.com/teamwaa/n/n22a021812f1d

WFH*の読み方は「うふふ」 / 第2回FRaU WFH* Meeting開催報告(2020年8月12日レポート)
https://note.com/teamwaa/n/n18a7a94ee6fc

政策につながる組織のミッションとして行えたからこそ、環境省の「選択と集中」プロジェクトは成功した / 第3回FRaU WFH* Meeting開催報告
https://note.com/teamwaa/n/n1b74d08d63dc

ロンドンで、日本の「働き方」がすべてではないと気づいた / 第4回FRaU WFH*(うふふ*) Meeting開催報告
https://note.com/teamwaa/n/n72e227a57b21

ワーケーションで、人や自然に感謝し、幸せを感じられるようになろう! / 第5回FRaU WFH*(うふふ*) Meeting開催報告
https://note.com/teamwaa/n/n0bf44fc20fda

"はたらく"に歓びを 誇りを持てる仕事をしていこう ! / 第6回FRaU WFH*(うふふ*) Meeting開催報告
https://note.com/teamwaa/n/n54aeaf037d4f

自分の得意なこと・やりたいことでキャリアを築くには / 第7回FRaU WFH*(うふふ*) Meeting開催報告
https://note.com/teamwaa/n/n4529ab67eb37

真のダイバーシティにつながる働き方とは? / 第8回FRaU WFH*(うふふ*) Meeting開催報告
https://note.com/teamwaa/n/n49a14e4cef62

2拠点生活から見えてきた大切なこととは? / 第9回FRaU WFH*(うふふ*) Meeting開催報告
https://note.com/teamwaa/n/n1e9bdedba70e

楽しみながら仕事をしていくコツは?/ 第10回FRaU WFH*(うふふ*) Meeting開催報告
https://note.com/teamwaa/n/n51b79973453e



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