サラリーマンの半袖に見るパラダイムシフト
最近会社で、スニーカーやTシャツの出勤がokになった。ありがたい。
楽な格好、比較的好きな格好で働けるのが、これだけ気持ちのいいものかと、驚かされる。
格好というよりも、その前の縛りが精神的にきつかったのかもしれない。
伸びるような素材のスーツではダメ、ピンクのシャツはダメ、長い髪もダメ。
格好というのは、とても難しい。私にとっては上記のものは全部いいかなと思える(長い髪は、整える必要はあると思う、清潔感があるように整える)。
ただ、人によってはダメになる。校則で格好を縛るのも、似ているのかな。
この前こどもに「ディズニーのプリンセスは髪の色は赤や金でしょ、どうして私は赤色にしちゃいけないの」と言われて、返答に困った。
また、就職活動をしている学生が、会社に面接に来た際に、格好を見て、色々な推察をする。
一人一人、格好に対する考えは違う。
私はおじさんだが時々パーマをかける。
パーマをかけると、なんとなく自由になれた気がするのと、自分にパーマが似合っている気がするからだ(他人が私のパーマをどう思っているかは別の問題として)。
格好を変えるだけで、気分をすごく変わる。
そういえば、いつからか、ノーネクタイとか、半袖シャツとか、当たり前になった。
それまでは、きっと厳しいおじさんたちが、ノーネクタイなんて! とか、半袖シャツは失礼だろ、とか、絶対言っていたのに、国がクールビズを勧めたのもあるだろうが、いつの間にか、それでお客さんのところへ行ってもokになって、きっとこれから、スニーカーやTシャツでの商談も、もっともっと当たり前になる。
以前までは、そんなのはダメだろ! と声高に言われていた事なのに。
自分のこどもとか、新入社員とか、若者に伝えたい。今言われている正しさなんてあやふやで、多数が言えばガラッと変わる事もあるし、その変わった先が正しいかなんて分からない。
コロナ禍だって、そうだったと思う。誰も彼もが、家から出るな! マスクをしろ! 今日は何県で何人感染!
それが今や「そんな事もあったねー」になっている。私はマスクがあまり好きではないので、ずっと窮屈だった。
誰かの正しさが、自分の正しさではないし、自分の正しさも誰かの正しさではない。
世の中とのバランスと自分のこころを見て、決めて欲しい。
いつかこどもにはそう伝えたい。