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犬の遺言

愛する家族が空へ還ってしまい悲しみに明け暮れる時

多くの人が「もうこんな悲しい思いをするのは嫌」だと思うと思います。

幸せにすごして来た時間を思い出せば思い出す程。


時間は経ってももし「また小さな命との生活をしたい」と思ってもらえた時にこんな言葉があることを思い出してもらえたら。





『犬の遺言』

人間は死ぬとき遺書を書いて愛する人に全てを残すという。

ボクにもそういうことができるなら遺言書にはこう書くよ。


可哀想なひとりぼっちの野良犬にボクの幸せなお家を譲ります。

ボクのフード、ボールや豪華なベットも

柔らかい枕もオモチャも

大好きな膝の上も

ボクを優しく撫でてくれるその手も

優しい声も

今までボクが占領していたあの人の心も

あの人の愛も。

ボクに穏やかな最期をすごさせてくれたその場所を

ボクをギュッと抱きしめてくれたそのぬくもりも

ボクが死んだら

「こんな悲しい気持ちにはなりたくないから、もう2度とペットとは暮らさない」

って言わないで。

その代わりに寂しくて誰も愛してくれる人がいない犬を選んでボクの場所をその子にあげてちょうだい。

それがボクの遺産だよ。

ボクが残す愛。




動物たちは言葉を持たないけど感情はある。

こんな風にして考えてるかはわからないけど例え次の子をお迎えしても恨んだり悲しんだりすることはないだろう。

愛する人が笑っていてくれることが望みだと思うから。



もし私なら大切な人たちには笑っていて欲しい

離れても心と記憶で繋がっていられる。

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