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命は「もの」じゃない

小さい子ほど高く売れる


これがペットショップの考え
そして買う側も小さくてかわいい子を求める



これが悲劇に繋がることを「買う側」だけがわかっていない
「作る側」は知っている
改良したりすればどんなことが起こるのか。


無理な交配は奇形や未熟児を産む
おかしな改良をすれば先天的な病気を持つ子も少なくはない




ある団体さんのブログで小さな小さなチワワがセンターに収容されているのを見た
引き出してもらえれば里親さんにはすぐ出会えるだろうと思ってあまり気に留めなかった


そして、その子に関してのブログが再度あがった
これが小さく作られてしまった代償なんだと思った
私も知らなかった病気

環軸亜脱臼と書かれていた
そしてその内容に愕然とした
これじゃ里親さんに出会えるどころか生きる上で難しい
常に命の危険と隣り合わせの病気だった


環軸亜脱臼とは

頸椎のうち第一頚椎を環椎、第二頚椎を軸椎という。

脊椎と脊椎は椎間板が間に挟まってクッションの役目を果たしていて、この2つの頸椎間には椎間板が存在しておらず、4つの靭帯によって支えられている。
生まれつき、あるいは外傷などによってこれらの靭帯の形成に異常が起こるとこの2つの椎体が亜脱臼を起こし、脊髄が圧迫を受ける。

症状は頭部を動かすと激しい痛み
そして症状が進むと起立不能になり四肢の麻痺
呼吸をする筋肉にも麻痺が起こり呼吸困難になる。



その保護されたチワワにも生活上の制限があり
その制限に悲しくなった
「頭を上から撫でてはいけない」
あの子たちは撫でてもらうことが好きなのにそれすら許されない
エルちゃんも頭を撫でられるのが好きで撫でてると次第に眠りに落ちる
撫でる手を止めれば撫でてくれと催促する


その子はそれさえ許されない
そして「激しい運動をしてはいけない」
つまり、お散歩で駆け回ることも制限されてしまう

他にも「おもちゃを振り回してはいけない」ともあった
エルちゃんもおもちゃで遊んで楽しくなってくれば左右に振ったりする、それが出来ない
つまりは自由に遊ぶことも出来ない



その症状が進めば四肢の麻痺、呼吸が止まるとゆう最悪の事態になってしまう。



だから、この子はセンターに入っていたの?
飼い切れないから?


この病気が発症するのは1歳のうちに
今のチワワの子は2歳
憶測だけど元の飼い主は小さな小さなその子に一目惚れをして家族に迎えたものの、なんらかの症状が出て病気を知りお金がかかるから
ケアが大変だから捨てたのか…



小さく生まれた故に先天的にその病気を持ってしまったのかはわからない

だけど「かわいい」からで買った命が病気になって捨てる人は少なくない。




電化製品を買って不良品だったから交換する
電化製品が壊れたから捨てる
それとは命は違う。


病気でもその命が生きているのであれば最後まで向き合う
その決意がないと命を家族として迎えてはいけない。
絶対にいけない。


いつもいつもわからない
1日でも同じ時間をすごせば、こんなに愛おしいのに病気になったから、手間がかかるから、そんなことでなぜ捨てることが出来るのか。
自分だってそうなるかも知れないのに。



やっぱり人の意識と感覚がおかしい。
「ペット社会」と言われている闇がたくさんある。


ブログを見て「飼い主持ち込み」や首輪がついてる子がセンターに入ってるのを見る度に考えてみる。
捨てた元飼い主は清々しているのか
家から大事な家族がいないのになぜ探さないのか。
とてもじゃないけど理解が出来ない。
エルちゃんがちょっと見えない所にいて目に入らないだけで、どうしたんだろうって私は探す。
病気がわかった時もお金のことなんて先には考えなかった。
辛くないか苦しくないか、この先どうなってしまうのか。
どうしたら軽減出来るのか
何をしてあげることが出来るのか。





動物が好きな人はみんな同じだと思ってた
それが違うとわかってから捨てる人の気持ちを考えてみたり直接聞いても私には理解なんて出来ない。


どう考えても守るべき存在。



「人の意識」それを変えないとこの負の連鎖は止まることがないんだとわかった。

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