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【富山お話会開催】エンパワメントとは?


 
【2023年7月23日(日)「安楽コーイチさんお話会」 in富山 開催】
 
コーイチさん:エンパワメント(empowerment)って、エンパワー(empower)、もともとは「能力や権限を与える」っていう意味です。
ビジネス用語にはなってるんですけど、「権限移譲」、「力を与える」っていうこと。それは「役割を与える」っていうことで、「〇〇さんにお願いする」ってことは、「〇〇さんに権限を与える」ってことになりますね。
例えば「ここで司会してください」ってお願いしたら、「司会する」という「力を与える」ということです。こうやって人に権限委譲する、役割を与えるってことはその人に力を与えるってことです。
それで、その人の顕在能力を発揮していくっていうことです。
エンパワーやチームビルディング、それでリーダーシップを育む、というのは教育的な観点で言うと、「できるかやってみなさい」っていう風に「チャンスを与える」っていうことが、その人の「成長を促す」っていうことになるんです。
エンパワメントは、ビジネス用語ですね。
エンパワ研究所は、その研究所ということです。
エンパワメントっていう概念・考え方っていうのは遡っていくと、元々は医療とか介護の現場で使われていたんですよね。
患者さんとか、介護される人は、「弱いものだ」という考え前提で、「助けてあげたいな」って思いません?
その考え方が、「エゴイスティックだよね」っていう考え方。
「そもそも今たまたま病気で不自由です、認知症になった」としても、その人ができることありますよね。
「弱い対象」として見るんじゃなくて、「その存在がもう完璧なんだ」と。今たまたま力がないだけで、それぞれ引き出そうという見方で、ケアや看護、介護をやっていくっていう考え方が生まれたのがエンパワメント。
だから「守ってあげたい」、なんて失礼じゃないですか?「私を守って欲しい」って言ってないのに、「守ってもらう」ってイラッとしませんか。で、初めはそういう「社会的弱者」と言われている人に向けた考え方。
「弱くはないんだ」と、「弱いと決めつけてるのは実は我々なんじゃないか」っていう話です。
「社会的弱者なんていうのはいないんだよ」っていう。
それが「医療業界」から始まって、その次に「女性解放」に向かったんですね。昔は「女性っていうのは力が弱いものだ」という何か思い込みがあった。「女性だから」みたいな。「女性なんで家にいなさい」みたいな。「女性は力仕事できないから」、「女性は力がないもんだ」と見てたのを、「力はあるんだ」と。
だから「女性にどんどんチャンスを与えましょう」っていう、そういう女性の女性解放とか社会進出っていう、「ウーマン・リブ」って聞いたときあります?そういう社会運動に発展していって、そこからビジネス用語になっていったっていうことです。
例えば、「新人くん、新入社員は「力がないものだ」と思って「教えてあげなきゃいけない」っていうのも、ある女性は、弱いもんだと、過保護になると「あー」ってなるから「その女性はもう完璧だよね、自由にしたらいいよ」っていう見方。だからもう自由にさせる。そこは女性って実は力パワフルだから、ほっといてくれって話じゃないですか。
でもそれが、実はその社会的弱者という捉え方が、要は「医療、病人、女性は弱いものだという見方、そしてビジネスの新入社員や初期の若者は弱い者だ」って決めつけてませんか?っていう。
目から鱗だと思います。「ただチャンスがなかっただけ」、「教わってなかっただけ」で、本当はできるのに、その人の役割を取り上げてしまうのは失礼な話じゃないですか。
その人その人の生き様を見てくると、どう考えても「守るべき対象じゃない」と気づける。「もっともっとやっちゃってくださいよ」って思える。エンパワー、力は元々持ってたけど、役割を与えることで、そういう潜在意識を発揮していくっていう考え方が、エンパワーメント。
今日はそれだけ覚えて、「エンパワーメントしてる~」みたいなのを、隣の人に言ってあげてください。
そういう想いで、エンパワ研究所というのを作りました。で、その所長が安楽コーイチさんということですね。

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