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【支援力UPクイズ3】部屋のどこにいるとよい?

第3回目の支援力UPクイズは、施設でのあるある状態をイメージしていただきました。

ダントツ1位が「部屋全体が見える場所」ということですね。
では、解説していきましょう!

1.ひとりになる前にいたところ

もともと、他の職員がいる体制の時はそこがポジションだとしても、まず、1人抜けた時点から、このミッションは、始まります。

ミッションとは、利用者の安全確保と支援の継続です。

と、なると、今までいたところにいると、今までの範疇にいなかった利用者の人からはSOSが発しにくく、支援が受けられるのは、その直前まで支援をしていた利用者と思われがちですし、職員であるあなたも、そこの支援割合が高いままになりやすいのです。なぜなら、人は変化に弱いからです。

安全確保と支援の継続。

ミッションは始まっています。
そのために、部屋のどこに動こうかと、考えることが大切です。


2.内線がかけられる電話の近く

何かあった時には職員を呼びたい。
その心の表れでしょうか?

内線は、頼りになりそうですが、実は頼りになりにくいツール。
なぜかというと、あなたが内線に頼っているということは、アクシデント発生した後を考えているからです。

アクシデントが発生しないよう支援をする方に力を使っていきましょう。
つまりは事前の支援。
アクシデントが発生しない方向の支援を展開するのであれば、電話のそばにいるのではなく、利用者の皆さんの近くですることがあるはずです。

また、その視点は、あなたの支援者人生の様々なところで力を発揮することとなるでしょう。


3.部屋全体が見える場所

これが正解です。

一カ所にとどまらず、部屋全体を移動しても良いですね。利用者の皆さんへの支援をする所に気づき、大きな問題にならないように、事前支援ができます。

もちろん、アクシデントが発生した時も、いち早く気づくことでしょう。

利用者の人たちは、自分でできることも、多々あります。
気にかけていくことや言葉をかけることで、できることをしていただき、
SOSにつながらないようにしていきましょう。


4.ドア付近

これは、「出ていかれたら困る」の心境でしょうか?となると、監視状態の心境になっている可能性もあります。
また、出て行ってしまった職員が早く帰ってこないかと考えているのでしょうか?

どちらにしても心境は不安定ですね。
そういうあたりを利用者の人は良く見ています。
あの職員、不安そうだな?って。

さて、入り口付近ではないところから、SOSがあっても、気持ちがこの場所にいると決めているので、ここから動きにくいでしょうし、誰かが出て行かない状態は作れたとしても、動けない自分を作ってしまうことで、SOS対応は、しにくくなります。

もちろん、全体が見やすいところがここというのであれば、入り口から離れることもできるとは思いますが。

まとめ

今回は、正解者が多くてうれしい結果となりました。
このことを一人ではなく施設として、当たり前になっていてほしいと心から思います。こういうことも皆さんで話し合えると良いと思いますね。

職員がいないという状態は常にありうること。
だからこそ、一人でも一時的に全体を把握できる自分になっておくこと。
そのためには、利用者一人一人の自立度のUPです。

職員は常に近くで支援をするものと思っていると、いざという時に困る状態になっていきます。

職員が一時的にいなくても、何とか活動が続けられるような利用者の人たちの自立への支援が行われているでしょうか?
支援は自立を目指し行うものですから、常日頃から、職員が少ないと嘆くのではなく、職員がいなくても日常が安全・安心で過ごせる施設を作る努力をしていきましょう。

見守り支援という言葉もあります。
見守りつつ、彼らのSOSを自分から言えるよう、適度な距離感で、寄り添っていきましょう!

アンケートへのご回答、ありがとうございました!

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