2020年の10曲

2020年の10曲とそれぞれの曲へのコメントです。

Dani の #2020年の10曲



◉ 足りない - wacci


4th album『Empathy』収録曲。大ヒット曲『別の人の彼女になったよ』のアンサーソング。初めて聴いたのはTHE FIRST TAKEでの弾き語りバージョンだった。受験期、受験会場に向かうまで鬼リピして心を落ち着かせていたのが懐かしい。繰り返される「今度こそはちゃんと さよならをしよう」というフレーズ、Cメロでの断ち切ろうにも断ち切れぬような想いが詰まった歌詞が切ない。失恋時にはこの曲を熱唱しては泣いた。


◉ 感傷謳歌 - PEDRO

PEDROの新章幕開けを告げる曲。この曲がファーストナンバーとして収録されているEP『衝動人間倶楽部』は全4曲のMVを山田健人氏が監修。右脳・D、左脳・Dのぶつかり合いにユーモアが溢れる。大衆受けするようなキャッチーなメロディーだけでなく、アユニの書く前向きで明るい歌詞にも、新たなPEDROのスタイルを予感させる。この曲や『NIGHT NIGHT』をベースにオリジナル曲を作成し、卒ライで披露予定だったという裏話も。


◉ アイデンティティ - BiSH

AbemaTVでのフリー配信無観客ライブでこの曲を知る。受験期も終わり、BiSHの深みに入り込もうとしていた頃だっただろうか。立ちはだかる壁、不条理や世の中に真っ向から立ち向かおうと思える力強い歌詞とメロディーが魅力だ。この曲はなんといっても落ちサビのアユニだろう。アユニのソロパートの中で1番好きかも。後にアイナ→チッチと続いてハシヤスメで締める(締まり切ってない感じ)のもBiSHらしい。


◉ 恋人ごっこ - マカロニえんぴつ

カラオケ枠、としてみる。2020年カラオケで1番歌った曲だと思う(歌いやすいのです)。はっとり本人出演のMVが反響を呼んだ(らしい)。歌詞に自分自身と重なる部分が結構あるのでしっかり聞くと割とズキズキ来る。もう一度だけ、を夏に4ヶ月ぶりにぶり返し今に至る。一部ではあるけれど弾き語りに挑戦した曲というのもあり思い入れが強い。メジャーデビューおめでとうございます。


◉ 帰ろう - 藤井 風

1st album『HELP EVER HURT NEVER』ラストナンバーを飾る。「幸せに死ぬためにはどう生きたらいいのか」。彼自身が人生を帰り道に重ね合わせて自分に問いかけている曲である。死生観がうたわれた曲であるが、帰り道、帰る先は人それぞれであり、それぞれがすべてを手放して帰るべき場所へ帰っていく。私自身、その時の状況も相まって、人生で初めてMVをみて泣いた。何度この曲に救われてきただろうか。紛れもない2020ベストソングだ。


◉ 猫 - DISH//

ヒット曲枠。北村匠海くんがMステで歌ってて、ラスサビで歌詞飛んじゃってたのが逆に好印象で聴くようになった。あいみょん詞・曲。THE FIRST TAKEバージョンが反響を呼び、2020を代表する曲の一つとなった。彼のカリスマ性はさることながら、バンドメンバーのハモりも心地よい。「馬鹿/馬鹿しい」といったあいみょんらしい言葉遊びも魅力だ。二足の草鞋を履いてバンド活動、俳優業と奔走する北村匠海に今後も注目していきたい。


◉ 浪漫 - PEDRO

2nd album『浪漫』収録曲。「人生は不条理であふれているけど、意外と浪漫的である」というアユニ・D自身の思いが詰まった曲、そしてアルバムである。爽やかなひさ子ギターのサウンドとともに儚げで繊細なフレーズが流れていく。「一人より二人でいる方が 楽しいなんて僕にとって 革命的なことなんだよ」の部分が特に好き。私の過ごした最高の夏を象徴する曲だ。ライブでアユニがこの曲を歌いながら目に浮かべた水は輝いていて美しかった。


◉ your song - SUPER BEAVER

失恋後憂さ晴らしに行ったカラオケで友達が彼らの曲をいくつか歌っていて興味を持った過程で知った曲。「言葉を大切にするバンド」そのままに、歌われる一つひとつの言葉が心に真っ直ぐと届く。この曲は、大切な人への率直な想いを、それでいて言葉では表し切れない想いを、曲げずにそのまま歌った曲である。同時期に聴き込んでいた『らしさ』とは異なる魅力が感じられる。大学に通い始めた頃に登下校ソングとしてよく聴いていた。


◉ 青春病 - 藤井 風

武道館でのライブで『へでもねーよ』とともに初披露。直後にこの2曲が同時にデジタル配信された。彼自身の青春時代を思い出させるような曲だ(尚私は彼の青春時代を知らない)。どこか懐かしく耳障りのよいサウンド。成人、独り立ちした頃にこの曲を聴けば、自分の青春時代に思いを馳せるのだろうか?私は今も尚、青春の病に侵されているのだろう。この曲、発表されて2ヶ月たった今もずっと聴いている(ハマった、という感じとは違う)。この曲は彼曰くFメロまで設定されているらしい。


◉ 芝居 - My Hair is Bad

目覚ましもマイヘア、何かにつけてすべて吹っ飛ばしたい時もマイヘアの自分にとって彼らを10曲に入れないわけにはいかなかった。彼女へのサプライズ後に頭に流れた『芝居』が、無情にも自分の思い描いていたラブストーリーとはかけ離れた現実への慰めへとなった。「残った傷も汚れも恥じたりしないでいい」の部分に幾度となく救われてきた。自分の人生を一本の映画に見立てた時、どんな映画にするかは自分次第なのだ。

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