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米国 7月ミシガン大学消費者態度指数・速報値

消費者心理は、過去最低だった先月からわずか1.1ポイント上昇しただけで、実質的な収穫は、インフレ期待が冷え込んだことです。
これはFRB政策担当者にとって歓迎すべきニュースであり、今週の消費者物価指数の過熱した結果を受けて、次回の会合で「大きくやれ」という圧力が弱まることになります。

ミシガン大学消費者態度指数は、昨日発表された重要な経済指標三部作を完成させるものでした。
小売売上高は、物価が高騰する中で消費者の回復力が弱まっていることを示し、鉱工業生産報告は製造業の予想外の速さの悪化を明らかにし、今回の指標における主な収穫は、長期インフレ期待が1年で最低の水準に低下したことです。

今後5-10年の消費者インフレ期待は2.8%と、過去数十年の範囲内、つまりよく固定されたと考えられる範囲に収まっています。6月発表の速報値では、期待値が最近のレンジの上限まで上昇し、期待が狂ってきているのではないかという懸念が生じたため、これは歓迎すべきニュースです。

また、FRBが7月27日の次回FOMCで100bpの大幅利上げを行うかどうかの火種を取り除き、75bsの利上げを再び選択する可能性を示唆しています。
ブラード・セントルイス連銀総裁とウォーラーFRB理事は、木曜日にそれぞれ、今月中に75bpの利上げを行うことを支持しており、今回のデータはこの考えを支持するものと思われます。

消費者インフレ期待

7月までのガソリン価格の下落は、今回の速報値でインフレ期待を低下させる大きな要因となりました。
期待値が安定することは、FRBにとって歓迎すべきことであることは間違いありまが、しかし、重要なことは、期待値が固定されたままでなければならないことです。
物価の下落が緩やかであることから、FRBは今後も期待値を注意深く監視することになると思われます。

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