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Zbrush, MODOの各ブーリアン機能比較


どうも、はじめまして。Team.Clutchのギギです。
サークル内では主に3DCGを趣味としてやっております。

Buttons.を立体化するときのソフトの特性を考慮してみる

さて、今回の内容は上記を目指してみるにあたり、いろんなソフトウェアの比較をやっていきます。私自身は普段下記のソフトを使って趣味に勤しんでいます。
・Zbrush
・MODO indie

Buttons.の特徴の1つは、何をおいても「ボタン」です。
このボタン自体が、各々の個性を象徴しているといっても過言ではないはずです。なので、今回はボタン、特に真ん中のセサミのボタンを作ることに焦点を当てていきましょう。

画像1

ブーリアンモデリングについて

セサミのボタンは、よくあるボタンで、丸に真ん中に穴が4つ空いたタイプです。ちょうど下記の画像のようですね。

名称未設定

3DCGの考え方に、ある形状からある形状を削って、作りたい形状を求めていく「ブーリアンモデリング」という考え方があります。下の画像はブーリアンの例で、直方体から球体を削った例です。赤で囲んだ部分が球体の部分で、破線が直方体に食い込んだ部分で、その部分が削られています。

boolean例

今回は3DCGのソフトごとにブーリアンモデリングを実践し、どのソフトでやるのがベストなのかをみていきます。

評価の基準は以下の通り
・作業の手軽さ
・ポリゴンの綺麗さ
です。

Zbrush

Zbrush 4R8で搭載されたLiveBooleanを使うと素早くモデリングすることができます。基本的に円柱をポンポンコピーしていくだけだったので、かなり楽でした。楽しいです。

スクリーンショット 2020-09-16 1.07.57

画像左がLiveBoolean適用前、右が適用後となっております。はい、ここまで作業時間で10分もかかっておりません。繰り返し言いますが、非常に手軽でした。

ポリゴンの流れについては、若干の試行錯誤をした末、たどり着いたのは、Dynameshでポリゴンの粒度を整えた上で、ZRemesherで削減する方法が一番良さそうでした。

スクリーンショット 2020-09-16 1.36.39

最終的な結果はこのようになりました。一部無駄なところはあるものの、自動でここまで持ってこれるのは、いい時代になったかと思います。

MODO indie

MODOについては、2つ試してみました。
メッシュオペレショーンによるブーリアン
・Meshfusionによるブーリアン
です。結論から言いますと、メッシュオペレショーンのブーリアンが良かったです。理由としては、Meshfusionのブーリアンは、分割する際に丸め込みがされてしまい、エッジを残すのが難しい、またポリゴンの流れがかなり細かくされてしまうのが、主な理由です。メッシュオペレショーンに関しては、ブーリアン後からでも、穴の位置を調整したり、穴の数を増やせたりと色々調整が効いて楽でした。

スクリーンショット 2020-09-12 23.15.58

画像が結果です。Meshfusion自体は素晴らしい機能ですが、今回のように単純なものに対してやるのは向いてなかったのかもしれませんね。

スクリーンショット 2020-09-12 23.15.35

こちらはポリゴン表示になります。Meshfusionが細かく分割されているのがわかりますね。メッシュオペレショーンの方は、手動で分割しているため、ポリゴンの流れをコントロールすることができます。ただし、ポリゴンが荒かったりすると、ブーリアンされる部分のポリゴンの分割が汚くなるため、そこは適宜、人の手で予めポリゴンを分割しておく必要があります。

結論

今回の作業ではZbrushでの作業が楽かつ、ポリゴンの流れもキレイなものが手に入ったと思います。MODOについては、ブーリアン後に調整がしやすいというのがメリットになるかと思います。
結局の所、それぞれのソフトに一長一短があるので、作業に応じて切り替えていけると良いですね。

ラインスタンプ

最後に、ボタンズたちですが現在Lineスタンプ第一弾が発売中です。
こちらのスタンプは、同じく Team.Clutch 所属の k子に依頼し制作していただきました。


ご興味持っていただけましたら、是非お手にとっていただければと思います。

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