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INTERVIEW with the artist 真っ新な世界に現した頭角 -人生の文脈をたどる- #1


"INTERVIEW with the artist 真っ新な世界に現した頭角"、クリエイティブ系制作チーム、team Alliesのメンバーが夢を持って挑戦するアーティストの方々にインタビューをさせていだだく連載コラム企画です。

INTERVIEW with the artist 第一弾。
今回インタビューしたアーティストは、関西で1番狂っている音楽家 Zaghkeyさん (25歳)

"関西で1番狂っている音楽家"というインパクト大な肩書を掲げ、ミュージシャンとして活動中のZaghkey(ざっきい)さん。一度聴いたら頭から離れないメロディ、曲の世界観へ引き込ませる歌詞、クオリティの高いMVを掛け合わせた曲を発信するアーティストであり、並行して企業やモデルの方に楽曲を書くこともあるそうです。"独創的な歌詞を書くためのノウハウ"の発売や、普通の女の子をアーティストにする企画、自主制作映画の主題歌を担当するなど幅広く活動中。近畿大学の卒業生であり、在学中には、現在も近畿大学で活動中の0-10 studioを創設し、近畿大学のテーマソングまで作られたおもしろい方なのです。
今回、"関西で一番狂っている音楽家"はどれほど狂った人生を歩んでいるのか、インタビューさせてもらいました!


◆"関西で1番狂っている音楽家"に込められた思い

実はこう見えて、大学院で心理学を学んでいたり、普通に就職したりなど、「狂う」とは真逆の方向の人生を歩んできました。そのような「狂っていない」生活と同時に、常に音楽をやってきました。 しかし、以前から音楽活動を真剣にやっていると周囲の人から「普通の人」とは見られなくなって。自分自身、世間とのギャップを感じた。一生懸命作ったミュージックビデオを発信しても、「気持ち悪い」と言われるし、歌をうたっても「下手くそ」とか「気持ち悪い声」だね、などの批判を受けて何回も挫折しそうになりました。
 それでもめげずに活動を続けられたのは、異常と言えるほど「自分は天才だ」と本気で思い込めたからだと思います。自分は表現者として死にたいという思いもあり、何を言われようと「やっていることは間違っていない、むしろ新しい時代に合っている」と思っていました。
みんなが生み出せないことを生み出せたのは、自分が狂っていたからかもしれない。大物アーティストではないのに、大学主題歌や映画主題歌をつくっている人ってあまりいないと思うし、良い意味で人と違って狂っているのだなと思って、 途中でこの名前に変えた。
「関西最狂」というワードは関西出身ということに加えて語呂がよかったから。いじってもらえるし、覚えてもらえるからコミュニケーションのきっかけにもなる。クラブハウスでトークルームに参加した時には「あ、関西で一番狂っている人が入ってきたよ」って言われました(笑)


◆制作するとは…

Q.こだわりはありますか?

曲の場合は、必ず一つは違和感を入れますね。例えば不協和音を入れるとか、変なリズムを入れるとか、変な歌い方をするとか。なんかおかしいなと思うポイントが、人が引っかかるフックのような役割を果たしてくれると思う。でもそれと同時に理論的な部分も重要。音楽の基盤は守りつつ、その上に自分なりの違和感を加えることを大事にしています。
映像の場合は、裏テーマを設定しています。映像を鑑賞してもらって、さらにその奥の部分まで楽しんでもらえるように、人によって様々な解釈ができるように意識しています。

Q.何からインスピレーションを得ていますか? 

2つありますね。1つは近代文学。例えば夏目漱石とか太宰治とか。近代文学は現代の小説と比べて少し読むのが難しいけど、だからこそ分からなくていいと思えば気楽に読める。その後2,3回読んで徐々に分かってくる感じがいい。その段階に辿り着くまでの複雑な感情を味わいたいし、表現したい。同じ本を何百回読むこともあるけど、感じ方は毎回、全く違います。
2つ目は映画。特に洋画をたくさん観ていて、そこから受けた印象がインスピレーションになることが多い。洋画は邦画と違って、文化や街の風景の違いがとても刺激的なので良いですね。映画の良さは登場人物の心の動きを映像で表現するところです。セリフがなくても感情は見ている側に伝わる。それを音として表現したいと考えています。特に恋愛映画は感情の変化が多いから受け取るインスピレーションも多いです。映像をつくる場合も同じで、構成は既存のMVを参考にすることが多いけど、内容は映画や近代文学を参考にしますね。


◆「人間失格」から得たインスピレーション

人はみんな、演者だって感じるようになった。多くの人が「○○が幸せだ」「○○が理想的な人生だ」っていう、世間や大衆が描く理想の人間を上手く演じて、これが幸せだって自分に言い聞かせている。「結婚したら幸せになれる」とかね。でも実際は結婚をしても幸せになれない人だっているし、離婚する人もいる。最悪の場合、事件に発展することもある。原因は、その人にとって本当の幸せが何かわかっていないからなんじゃないのかなって。世の中の固定観念を実現するために「これが幸せだ」って自分に言い聞かせて、「人間」を演じているって感じるようになった。
 それを曲にしたのが「アイマイメマイテンテコマイ」です。この曲は「人間失格」が裏テーマとしてあります。「人間失格」という言葉を僕なりに言い換えたのが、曲中にある「ペーパーヒューマン」という言葉。運転免許証を持っているのに、実際には運転しない 「ペーパードライバー」って言葉と一緒で、「人間」の資格を持っているのに人間的な営みをしていないという意味を持たせています。

YouTube「アイマイメマイテンテコマイ」
https://youtu.be/p_6AZ706Tu4


◆活動を振り返って…

Q.楽しかったことは? 

音楽っていいなと思う瞬間は、やはりライブをしているとき。コロナウイルスが蔓延する前は商店街や市民ホールでもライブをしていました。おじいちゃんやおばあちゃんを前に、ライブハウスとはまた全然違うライブができた。みんなでダンスをしたりして盛り上がったかな。歌ってはしゃいで、ひとときでもしんどいことを忘れられるあの瞬間が大好きですね。僕自身もライブを楽しんでストレスを発散しています。

Q.辛かったことは?

自分がやろうとしていることを人に理解してもらえないとき。特に一緒に活動している人たちに。一緒に活動している人たちと熱量が違うと僕だけ頑張っているみたいでやりにくいということをすごく感じた。リスナーの人たちに関しても、やっぱり初期の頃は、僕の音楽に誰も反応してくれなかった。初めて製作したMVもTwitterでいいねが4くらいしかなくて。その時は制作しても誰も聞いてくれないことが悲しかったね。 やっぱり見てくれたらめっちゃ嬉しい。


◆"関西で1番狂っている"Zaghkeyさんだからこそ伝えられること…

狂っている自分だからこそ、「みんなもっと自由になっていいんだよ」ってメッセージを伝えたい。 誰しも本当にありのままの自分はどこか狂っている部分があると思う。でも、それを表に出せないのは周りの圧力があるから。狂うことは自分を受け入れることだし、本当に幸せになるためには、まずそれが絶対に必要だと思います。


◆未来

Q.今年はどのような曲をつくられる予定ですか?

昨年は、曲を他のアーティストさんや企業様に書くことが多かったので、今年はもっとZaghkey自身の曲をつくろうと思っています。エレクトロミュージックやチル系が自分の声質に合っていると分かったから、今年は自分の声質を活かして歌っていきたい。歌詞に関しては、今までは含みを持たせた文学チックなものが多かったけど、今年は芸術的な部分は残しつつ、もう少しみんなが抱えている日常的な不満や悩みに対して、希望を与えたり背中を押したりできるような歌詞を書きたいと思っています。

Q.未来のビジョンは?

最近はTik Tokに力を入れていて、場合によってはライブ配信も始めようかなと思っています。今年絶対に1回はバズりたいって考えている。僕は既にMVをたくさん作っており、コンテンツが大量にあるから1回バズればリターンが大きいと思います。 今年はとにかく自分自身のアーティスト活動に重きを置いて、死ぬ気でやろうと決意しました。将来的には人をプロデュースして自分の分身をたくさん作っていきたい。自分と同じように好きなことをして、人に感動を与えられる人を量産していきたいです。そのため にはまず僕がその活動の象徴にならないといけない。僕自身は作詞と作曲がめちゃめちゃ好きで、得意だと思うからそこを活かしていきたい。将来的には、それ以外は人に任せて、自分の得意なことだけを伸ばしていきたいです。 

ZaghkeyさんのTik Tok
https://vt.tiktok.com/ZSJNsYANN/

長時間のインタビューにも快く対応してくださり、なかなか聞けない制作の裏話や今後のビジョンなど貴重なお話をたくさんしてくださったZaghkeyさん。
好きなことで楽しく活動されている裏には、努力とこだわりが詰まっていることを実感しました。これからも、どんなおもしろいことを巻き起こしてくださるのか、Zaghkeyさんの活躍が楽しみですね。
Zaghkeyさん、ありがとうございました!


インタビュー・記事 = Saori by team Allies

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