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因島フィールドワーク合宿2021~振り返り③~

お疲れ様です、島根大学のS.Yです。

10月24日のイベントを終えることができて、とても嬉しいです。

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振り返ると、この数か月間は短いようで非常に長い時間だったと感じます。

8月6日、合宿最終日を迎えると同時に始まったイベント準備。

9月、10月、毎週のように開かれたzoomミーティングは、

私達大学生にとって楽しくもあり、苦しい苦しい時間でもありました。

「毎回、顔を合わせるたびにやつれていくメンバー達」
「互いに労わりあった個人ラインやグループ通話」

イベント内容は全然決まらないのに、友情だけが深まっていく。

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仲良しこよしでいいのだろうか・・・

そんな葛藤を抱えながら、過ごしていた数か月の振り返りについて、

私の経験をお話しできればと思います。

そして少しでもあなたの学びにつながれば幸いです。

前置きが長くなりましたが、

因島フィールドワーク合宿は私にとって、

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いい意味で「期待外れ」な因島合宿!

だったと思います。「期待外れ」と書くと、

企画していただいた方々に失礼かもしれませんが、

当初、私が思っていたイベントのイメージはすごく「学術的」な合宿になるんじゃないかという事でした。

「JICAの研修」「地域課題解決」「議論する合宿」・・・

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国際分野で活躍する講師を招いて、何やら難しい実習をするんじゃないか?

そんな不安を抱えながら参加したイベントでしたが、

実際に8月の合宿、イベント準備期間を過ごしていく中で私が感じたことは、

学問的なお堅い実習とは異なり、私たちの将来に役立つ貴重な合宿

だったということです。

一番の学びは「物事は思い通りに進まない!」ということです。

例えば、私たちが掲げた「目指せ!イベント参加者30名!」という目標でしたが

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「実際にどうやって30名集めるのか?」

「どんな媒体を使って広報するのか?」

みんなで意見を出し合い議論することはできても、それ以上に実行に移すのは難しいということを痛感させられました。

参加者を増やすためにアイデアを出すだけではなく、時には行動に移すことも必要で、

「スーパーに行ってチラシを配る、道行く人に話しかける」といった泥臭いやり方でも成果を出すためには大切なやり方かもしれない、と学ぶことができました。

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(👆写真:「ベトナム人に宗教勧誘と間違われるも、リンちゃんのナイスなフォローで難を乗り切った風景」大浜ビーチにて)

また、この合宿を通して私は、「多文化共生社会」「持続的な社会」といったスケールの大きなテーマを考える時は、

小さな視点で ”現場” を見る姿勢がとても重要だということを学びました。

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というのも、因島を多文化共生社会にするための方法は一つではないからです。

複雑な課題や出来事が無数に絡み合って今の現状がある、

だから現場に入り込んで地域に住む人々の思いや考えに耳を傾けることが何よりも大切だと知りました。

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例えば、私はこれまで

「海外実習生、技能実習生」≒「日本の出稼ぎ労働者」

という色眼鏡で見ていました。

ですが、因島の鉄鋼関係で働く技能実習生に話を伺うと、

「金稼ぎだけでなく、スキルを身に着けて、母国に貢献したい!」

という方もいれば、

「日本という国が好きで、日本語習得のために因島にいる!」

と語る方もいました。

以上のように、技能実習制度を利用して貴重な技術を身に着け、知識や経験を得ている海外の人々もいるんだということを知りました。

フィールドワークをすることで、現場の実態は多種多様であり、広い視点で考える必要性を感じました。

普段、大学で学ぶ講義では一般論やら、理論やら難しいことを考えていますが、

「現場はそんな簡単にはいかない、もっと複雑なんだ!」

ということを、

社会に出る前に知ることができたのは本当に貴重な経験でした。

来年から私は社会人になります。

学生のうちは「過程を大切に」「経験あるのみ」なんてことを思って過ごしてきましたが、

社会に出れば責任がのしかかり、常に「結果」を求められる世界なのかなと漠然と思っています。

そんな私が最近ぼんやりと着想しているのは、

「『10月24日のイベント』の成果はあったのか?」

という事です。

他のメンバーの振り返りを拝見してもわかるのは、私達9名は明らかに成長していますし、辿ってきたプロセスは素晴らしいものだったという自負はあります。

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ですが、10月24日のイベント、JICA主催の「フィールドワーク合宿」はどんな影響を与え、どんな結果を生み出すことができたのか。

当初の私たちの目標は因島高校の生徒と技能実習生が「ともに楽しみ共に理解する場」を提供することでした。

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みんなの笑顔や楽しむ姿を見ることができ、「若者と海外労働者がつながる場」を作ることができたと思います。

しかし、、、、

それで私たちは納得してもよいのでしょうか、それとも何か別の指標を用いてこのイベントを評価していくことが正解なのか。

今、私の中に答えはありませんが、このモヤモヤな気持ちを忘れずに来年からの社会人生活に励んでいきます。

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
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以下、おまけ~~

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(👆写真:休憩中にもかかわらず、Plus社員との対談内容を忘れまい!と必死にノートをまとめる中森君。彼の学びに対するハングリー精神は、本合宿で私が一番刺激を受けたのはここだけの話。小さな声でありがとう。)

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(👆写真:誰よりも素直で真面目なタクト君。突拍子もないアイデアや意見は、時に場の雰囲気を和ませてくれ、司会進行していた私は内心、めっちゃ感謝してました(笑)ありがとう。)

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(👆写真:実は裸足で参加していた頑張り屋さんの日和っち。イベント達成できた転換点って覚えてる?実は、8月末の運営高校生用のポスター作成の際、彼女の後押しがあってこそ乗り切れたんです、私は心の中で「あそこが転換点、チームの何かが変わった」と思ってました(笑)ありがとう。)

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(👆写真:みんながカフェでリラックスしてる中、一人ビーチでごみ拾い。陰で努力するタイプの甲斐君。司会進行で悩んでいた私の相談役になってくれてめっちゃ心の支えになった時期があったのもここだけのお話。ありがとう。)

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(👆写真:中国出身くつくんのおかげで議論が白熱したのが印象的。”文化”とは?”共存”とは?という言葉の定義を考える重要性、こっそり余生で活かします(笑)ありがとう。)

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(👆写真:写真の中心人物はるかさんのイベントに対する思いにはこっそり感激してました。イベント準備の当初から、誰よりも「高校生の成長の場を提供したい」と言っており、彼女のおかげで無事、運営高校生(写真手前の3名)が素敵な経験できたと思ってます。ありがとう。)

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(👆写真:イベント準備で多忙な中、合間を縫って情報共有してくれたリンちゃん。塾が忙しい高校生にも連絡をしてくれた心優しいお姉さん。ありがとう。)

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(👆写真:誰よりも、ひときわ輝くキン肉マン。ミーティングでいつも発言してくれていたこうきの安心感は皆同じ意見。こうきにとっては珍しいかな、俺たち8名とは深い関係性を築けたんじゃない?、少なくとも私はそう思う。ありがとう。)

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(👆写真:「晴れの時は耕し、雨の時は読む」ってなんていい言葉なんだろう、そんな思いを胸に抱えた矢野くん。司会進行、雰囲気づくり、情報共有等々の悩み尽きない数か月でしたが、みんなのおかげで頑張れたのは本音。でも本当の本音はリーダーよりもリーダー補佐、縁の下の方がポテンシャル発揮できるんだってとこを見せたかったのは私だけ?(笑))

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