見出し画像

HSPが客室乗務員になったら...その3〜大変だったこと〜


この記事では、中東の航空会社で働いて

「私にとってこれが辛かった!」

ということを書いています。

先に言ってしまうと、私は、あんなになりたかった客室乗務員(以下CA)になったのに、

たったの2年で辞めてしまいました。

なぜ2年で辞めてしまったからまた別の記事で書きます。

ちなみに、私の同期に日本人が5人いましたが、そのうち、私を含め3人は同時期に退職。

もう1人はその2年後に退職。

他の国籍のCAも、入社から2〜3年後には半分くらいが辞めてく、、、、

そのくらいCAの入れ替わりが激しい会社でした。



日系の航空会社では、女社会の陰湿な人間関係が接客よりも疲れる、なんてこともあるようですが、

中東系(外資系)の場合は、また別の大変なことがあります。

今回はそれを5つまとめてご紹介します。


目次

①体内時計狂いまくりで自律神経がおかしくなり心身に不調をきたした

これは、CAなら誰しも経験することですね、きっと。

出勤時間が毎回ちがって、24時間のいつでも出勤時間になりうる勤務体系は、過酷。

それは、この航空会社の路線が世界140都市もあるせいでもありました。

今日は往復で2時間のフライト2本だけど、
明日は深夜から片道13時間のフライト

なんてのも普通。

どんなにフライト前に爆睡しても、永遠に整うことのない生活リズムに、だんだん自律神経がやられてきました。

不安定な精神状態
イライラしやすくなる
謎の喉の痛み
肌荒れ(大人ニキビ)
風邪をひきやすくなる
記憶力の低下

ざっとあげてもこのくらいの不調は常にありました。


②プライベートを充実させる場所が少ない

これは、私が勤務した会社のある国に限ったことかもしれませんが、

世界一退屈な国

で検索すると出てきちゃうくらい、観光スポットや名所が少ない国でした。

(2022年の今年、ワールドカップが開催される国です!本当はこの世界の祭典まで在職していたかった…!!)

実際、2年間ここに住んだわけですが、確かに、少なかったです。

休みの日に、今日は何しよう?となると、大体、選択肢になるのは、

ショッピングモール

以上!

砂漠の国なので、夏は50℃くらいまで気温が上がります(まるでオープンで焼かれるパンになった気分!!)

食料品の買い出しも、日用品、洋服、全てがショッピングモールで完結できるようになっています。


ショッピングモールはいくつかあったけれども、飽きる飽きる、、、

ショッピングモールに飽きたら、ホテルのアフタヌーンティーなどにも同僚と行っていましたが、

休みのたびに行けるわけでもなく...

日本みたいに、ちょっと気分転換にぶらぶら外歩きする、ということもできず、プライベートを現地で充実させるのは、なかなか大変でした。

③すぐサボろうとする同僚

入社してから知ったのが、

他のCAたちの国籍

でした。

入社前は、なんとなく、ヨーロッパ系の人が多いのかな〜なんて思っていたら、全然ちがった!

インド
タイ
フィリピン
ルーマニア
セルビア
韓国
ケニア
ガーナ
南アフリカ
モロッコ
チュニジア
日本
などなど、、、

こんなにたくさんの国から集まっているCAたちなので、働き方からその人の出身国のお国柄も見えてきます、、、

日本人の「普通の働きかた」「真面目な働きかた」からはだいぶかけ離れた仕事ぶりをするCAもたくさんいたんですよね。

日本と違うのは当たり前だからいいとしても、
会社で決められたルーティンワークやその人の役割をしっかりこなしてくれないのは困る!!

だから、満席のフライトなのに、ぜんぜん働いてくれない同僚といっしょになると、

めちゃめちゃストレスが溜まる!!!

全然仕事しないのに、口だけは誰よりも達者で、私みたいに口数の少ないやつは言いくるめられたりナメられたりする。


めちゃめちゃストレスが溜まる!!!

陰口こそ少ない職場でしたが、こんなことは日常茶飯事でした。


④想定外の客層

これも、フライトに乗務するようになってから分かったのですが、

この航空会社の客層はインド系、イスラム系のお客様がとっても多かったです。

言語も、宗教も、生活環境も、生き方、考え方も何もかも自分とは違うお客様を相手に英語でフルサービスを試みるのは至難でした。

本当に、もう、私がおおよそ想像もしていなかったことが普通に起きていました。

例えば、
コーラが欲しくて制服を引っ張ってくる

機内トイレで水浴びする

機内トイレの使い方が分からなくて便器の外で用を足す

巡礼に行くムスリムの方々が、搭乗するなりいきなり上半身裸になって着替え出す


特定の路線ではこのようなことが「普通」でした。

全く想像もしなかった客層のお客様を相手にしたことは、とても貴重な経験になりましたが、フライトの後はいつもぐったりでした。


⑤多国籍な同僚との意思疎通

さいごは、私の気持ちの問題でもあります。

私はもともと自分の意見をはっきり言うのが苦手で、すぐ相手に合わせようとしてしまうタイプ。

日本から出れば、

言葉にしない意見はないものだと思われる

存在感を示せない

ナメられる

ということを身をもって体験しました。

そもそも、日本人同士でも人間関係を作るのが苦手なのに、外国人となんてうまく意思疎通できるわけがないじゃないか!!!


というのがHSPの私の心の声です。。。


CAになる前にも、海外生活の経験はありました。

でも、これは英語力だけではカバーしきれない。

天性のパリピのような人が心底羨ましい…!!!

自分の意見を言おうにも、「言ったら、また言い返されるんだろうな、相手は気が強いから」
「こんな自分の話しても相手はたのしくないだろうな」

とかいろいろ考えてしまい、一期一会の関係を深められずに終わってしまう。

集団の中で1人だけ喋らずにいると、本当に空気のような存在感になってしまったことも多々あり、、、

もうちょっと積極的に喋れる性格だったら、もっと日本のこととか自分のこととか紹介して、他の国のCAとも仲良くなれたのにな〜と思います。


まとめ

またまた長くなりましたが、こんな感じで大変なことはいくつもありました。

大変だったことエピソードはフライトの数ほどある(言い過ぎ)ので、エピソードごとにいずれかけたらいいなーと思ってます。

次のCAシリーズでは、航空会社を辞めた理由を書きたいと思います。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?