帰ってきちゃったなぁ

帰ってきちゃった。
地元に就職してしまったな。

一応、
「大学進学を機に出たから、地元のこと知らなすぎる。
もっと自分を育てた環境がどういうものか大人の目線で見てみたい」
とかの理由は拵えたんだけど、
今思うと言い訳じみている。

親の支配下に入っていたかったのかもな。
何だかそんな気がする。
「自分を育てた環境」は過去にしかないし、
今そこで暮らしても全く違う世界だったし。

一人で立っていることが不安だったんだ。

外国に行きたい。
オードリー若林の本を読んでからキューバに行きたい。
キングダムをずっと読んでいるから中国に行きたい。
何となくインドに行きたい。

お金貯まったら行こう。
3年働いたら仕事やめよう。

言い訳じみている。

田舎にはコンプレックスを隠さない人が多いと思う。
それは、開放的という意味ではない。
むしろ閉鎖的な集団に入る通行券を持っているかの確認の意味を持つ。
あまり勝手なことをする人間が入らないように検問が入る。
これが一回ならいいけど、毎日あらゆるところで検問はある。
だから、どんどん持ち物が減っていくような感覚がある。

でも、きっと検問は勤労者になったからってこともある。
きっと都市部でもある。
キューバでも中国でもインドにもある。

自分の選択が、
なんか不安になる時がある。
それはきっと選択をやめたから。
ずっと、ストイックに自分の気持ちと将来と向き合って選んで入れれば
きっと解消される。
過去の自分の選択は、
きっとそのうち間違いになる。


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