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No.32:カリカリ豚と万願寺とうがらしの「茶びたし」のお茶漬け #Weeklyお茶漬け

はじめに

#Weeklyお茶漬け は季節と連動したお茶漬けを毎週更新するシリーズです。一昨年の七十二候シリーズ、昨年の二十四節気シリーズの写真を撮っていく中で得た季節ごとの知識を活かし、お茶と具を毎週考えてお茶漬けを作り撮影しています。

Twitter、Instagramでは3行レシピ画像と共に更新していますが、noteでは材料や分量、細かいポイントも公開します。

No.32 豚と万願寺とうがらしのお茶漬け

夏野菜の写真がどんどんアップしづらくなる、9月4日週のお茶漬けです。
かくいう今週の万願寺とうがらしも、正直旬が過ぎているかも…?これからの時期は赤い唐辛子が旬になっていきますね。

旬を過ぎてしまったのには理由があり、ここ数週間とうがらしの茶漬けを試行錯誤していたからに他なりません。甘長(あまなが)とうがらしなど辛くない系の緑の唐辛子は、お茶漬けにした時にどうしても物足りなくなります。

そんな物足りなさを埋めたのが、衣をつけて揚げ焼きにした豚バラ。同じく揚げ焼きにした万願寺とうがらしと共に調味液に漬け込みました。

【材料】(二人分)

  • 万願寺とうがらし、または甘長とうがらし:7~10本

  • 豚もも薄切り肉:100g前後

  • 片栗粉:適量

  • お好みのティーバッグ:2個

  • ★醤油:大さじ3

  • ★みりん:大さじ3

  • ★白だし:大さじ2

  • ★砂糖:大さじ2

  • 水:350ml~(浸す時の容器の大きさに合わせてください)

  • 一味唐辛子:お好みで

万願寺とうがらしではなくても、甘長とうがらしやししとうなど、辛くない系のとうがらしで作れます。もちろんピーマンなどでも。豚肉との相性も考え、ナスで作っても美味しいです!

万願寺とうがらしのお茶漬け

  1. ★の調味料とティーバッグ1個と水を鍋に入れ、沸騰したら火を止め容器に移す。

  2. 万願寺とうがらしと豚肉の表面に片栗粉をまぶして揚げ焼きにし、1.の液に漬ける。

  3. ご飯の上に2.を載せ、お茶を注いで完成。お好みで一味唐辛子などをかけてもOK。

「茶びたし」って何?!

勝手に名前をつけました。「お茶出汁」に揚げたり焼いたりした野菜などを漬け込み、揚げ浸しまたは焼き浸しにすることです。

個人的にレシピに唐突に登場する「だし汁」が苦手(別途用意するのが面倒)なのと、お茶は出汁でもあると思っていることから、だし汁を使うべき場面でお茶を使ったらいいと常々思っています。たとえば鰹節や昆布から出汁を取るように、ティーバッグを入れて加熱してお茶の風味を足してもいいと思うんですよね。

今回揚げ浸しに使う調味液も、水を沸騰させ、醤油やみりんなどの調味料をひと煮立ちさせるべきところで、ティーバッグを入れています。通常、茶葉は加熱しすぎると苦味や渋みが出てくるのですが、流石に調味料のほうが味が強いので気にならないですね。

お茶を入れるメリット

ティーバッグを入れる利点としては、冷めても油が固まらないことが挙げられます。おかげで、冷蔵庫で冷やした冷たい状態でも食べられます。豚肉から出た脂なんて、普通ならすぐ白く固まるのに…。お茶は脂を分解してくれる効果があると言えるかもしれません。

使ったお茶について

今回は釜炒り煎茶を使いましたが、正直甘みのついていないお茶なら何を使っても失敗しないと思います。あまりにも苦味渋みがないとお茶の存在感のない茶びたしになります。

インスタもあります

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美味しいお茶漬けの構成要素は「①塩気、②動物性の素材、③素材を損ねないお茶」ではないかと思いながらレシピを開発しています。②は油分などでも置き換えられると思います。

そのため、普段ならあんまりお茶漬けにしない具も扱いますし、季節感が出る素材であればなんでも積極的に扱っていきたいと思います。

再現しやすいよう、お茶は細かい品種やブランドを指定せず、ざっくりとしたジャンルでお伝えします。


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