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No.29:冷や汁のお茶漬け #Weeklyお茶漬け

はじめに

#Weeklyお茶漬け は季節と連動したお茶漬けを毎週更新するシリーズです。一昨年の七十二候シリーズ、昨年の二十四節気シリーズの写真を撮っていく中で得た季節ごとの知識を活かし、お茶と具を毎週考えてお茶漬けを作り撮影しています。

Twitter、Instagramでは3行レシピ画像と共に更新していますが、noteでは材料や分量、細かいポイントも公開します。

No.29 冷や汁茶漬け

お盆の真っ最中の、8月14日週のお茶漬けです。
冷たいお茶漬けを作ろうと思い、着目したのが宮崎県の郷土料理の「冷や汁」。出汁で味噌を溶いてアジの干物やきゅうりを加えた汁物で、ご飯にかけても美味しいです。

「冷や汁ってつまり実はお茶漬けなのでは?」と思い立ち、出汁の代わりにお茶で作ってみたらもうそれは「味噌味のお茶漬け」。

お盆の野菜といえばきゅうりや茄子で作った「精霊馬(しょうりょううま)」。お盆こそきゅうりが主役のお茶漬けを食べてみました!

【材料】(干物1尾分、3〜4人前)

・アジの干物:1尾
・きゅうり:1本
・みょうが:2~3個
・青じそ:4~5枚
・白炒りごま:小さじ2
・お好みの味噌:大さじ3
・深蒸し茶、煎茶などお好みの茶葉:7~10g
・お湯:50ml程度
・水:300ml~
・白米:1.5合~
・塩もみ用の塩:適量

干物1匹から取れる身の量を考えても、一気に数人前作ってしまうのがラクでした。使う干物や味噌によって塩分が異なるので、濃いめに作ってお茶や水で薄めるのがオススメです。

冷や汁の茶漬け

  1. 焼いたアジの身をほぐし、きゅうりは塩揉みし、みょうがと青じそは薄切りまたは細切りにして、水にさらしておく。

  2. 器に味噌を入れ、そこに少量のお湯で淹れたお茶を注いで味噌を溶かす。残った茶葉に水を足してそれも器に注ぎ、冷蔵庫で冷やす。

  3. 1.と白いりごまを2.に足して混ぜ、白米に注いで完成。

アジの骨を取るのが一番時間がかかりますが、ぜひ動物性の油分を入れてほしい…!

ポイントは「お茶の出汁」

温かいお茶で作ってもいいですが、どうせ後で冷やすならなるべく冷たいお茶で作りたいところ。お湯でも水出しでもどちらでもおいしいお茶を使います。

ポイントは、最初に少量のお湯で茶葉を開いて、その温かいお茶で味噌を解くこと。開いていない茶葉に水を注ぐと、お茶によっては水出しに時間がかかります。開いた茶葉に水を注げば時短にも。

私が試したのは、水出しでも鮮やかな色と濃い味が出る深蒸し煎茶と、香ばしい焼きアジに合うほうじ茶です。味噌の味が強くてお茶はほぼ感じないですが、茶葉を10g近く使ったらさすがにお茶の味がします笑

ほうじ茶は静岡県足久保産の「茶工房みずもと」さんのROASTED BITTERを使いました。夫のお知り合いがされている茶農家さんで、いただきものです。オンラインショップなどはまだなさそう…?

インスタもあります

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美味しいお茶漬けの構成要素は「①塩気、②動物性の素材、③素材を損ねないお茶」ではないかと思いながらレシピを開発しています。②は油分などでも置き換えられると思います。

そのため、普段ならあんまりお茶漬けにしない具も扱いますし、季節感が出る素材であればなんでも積極的に扱っていきたいと思います。

再現しやすいよう、お茶は細かい品種やブランドを指定せず、ざっくりとしたジャンルでお伝えします。


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