【詩】外車/花
外車
「あいつらの鼻っ柱をへし折りたい」
たったそれだけの理由で僕は外車に乗りたい
人生なんて
それくらい馬鹿馬鹿しくて丁度いい
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花
ホームセンターから
私の庭に連れられて来た花は
幸せなのだろうか
そんな事を考えながら
庭仕事をする
そんな事を考えながら
もしその花が枯れても
私はきっと平気な顔で
次の花を買ってくる
そうして人生が終わる頃
今日の事を思い出して
少しだけ本気の涙を流すのだ
五月の風の中で
いづれにせよ
私より先に死ぬその花は
ただきらきらと揺れている
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