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【詩】パブロフの町/ゆれる

パブロフの町

毎週日曜日の夕方、ゴミ出しに出る。
ゴミステーションまでの道すがら、
ゴミ袋をぶら下げゆっくり歩きなが
ら必ず同じ事を思う。

「なぜ私はこの町にいるんだろう」

夕闇に染まる空と、左右に建ち並ぶ
住宅を見ながら、良いも悪いもなく
ただ純粋に毎週自然とそう思う。
きっとこれからも、この町のこの道
で、日曜日の夕方に、ゴミを捨てる
時。
その癖はもう条件反射のように私の
心の奥深く染みついてしまったのだ。

☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…

ゆれる

何か起こるたび
自分のせいかも
って思うのは傲慢で

何か起こるたび
自分には関係ない
って思うのも傲慢で

ゆれるゆれる

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