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『女の友情と筋肉 THE MUSICAL』のこと

半年も空いてしまったnote、書きます。

観るたびに

「なんかもうほんとうまく言えないけどサイコーーーー!!」

とテンションぶち上がるマッスルミュージカルがこの晩夏に爆誕いたしました。
その名も『女の友情と筋肉 THE MUSICAL』。またの名をマッスルミュージカル。またはオンナキンニクドットコム。このURLまじで最高過ぎ。余談。

女子達の何気ない日常を筋肉で彩って、面白おかしく、けれど、優しさが心に染みわたり、気付いたら全力で応援している自分がいて。
しかも応援することで、なんでかこっちまで元気になれちゃって。
そんな、メインビジュアルからは考えもできなかったハートフルマッスルストーリー(ハートフルマッスルストーリー?)、最高最高。

舞台化が決まった時のざわつきとは裏腹に、東京公演全12公演を駆け抜けた前代未聞のマッスルミュージカルは、推しが主演という色眼鏡を抜きにしても、賛辞を多く目に出来て単純に嬉しく思いました。
ざわつきは演者達にもきっとリアルタイムで伝わっていたんじゃないでしょうか。
だからこそ、きっとめちゃくちゃ真面目な稽古を積み重ねて積み重ねて、出来上がったお芝居だったんだと思います。
あんなにもとっ散らかった内容(褒めてます)、一歩間違ったら途端に内輪ウケ爆発してしらけちゃって観れたもんじゃなくなる。
でも、大人たちが全力で馬鹿なことをする、という、めちゃくちゃ格好良いエンタメがステラボールに在りました。


そんななか、自分も初見の時に「ええええソレを持ち込んできちゃいます??」と一瞬面食らったのが、クライマックスシーン。
今を時めく(良いように言うな)某ウィルスを包み隠さずがっつり主題に据えちゃう展開に、もしかして賛否が分かれるとしたらここでは?なんて俯瞰する瞬間もあったりしちゃったわけですが。

とはいえ、原作でも同じように"トンデモ"展開でイオリさんとユイちゃんのエネルギー弾が世界を救うエピソードがあるので、それのオマージュ展開と思えなくもないなぁ、と自分はすぐに飲み込めたクチでしたけど。
ただ、じゃあ、なんでこんなにもダイレクトにその話題に触れちゃったんだろう?そう考えあぐねるなかで、思い至ったことがありました。

「演劇が不要不急だとかバカなこと言わないで!!」

マユちゃんが叫ぶこの台詞。
これじゃね?これ以外になくね??

9/23のアフトでやましげさんも仰っていました。
「こんなご時世だからこそ、たくさん演劇を観て欲しい」

もしかしたら、この舞台に込められた核ってこの想いなのかもしれない、なんてね、思っちゃったんです。

9/25東京楽の演者挨拶で、加藤啓さんも仰ってました。
「観たいお芝居があったらどんどん観に行ってください」

それを聞いて、さらに、やっぱりそうなのかな、って。
加藤さん、お話しの初めに「僕、劇中では変なウィルスばら撒いたりしちゃってますけど、演劇は不要不急だなんて言っちゃってますけど、そんなことは全く思っていないんです。」と(ニュアンスでごめんなさい)、真摯に言葉を伝えてくださいました。

で、そういえば、演出の村上さんとやましげさんと加藤さんは旧知の仲とお話しされていたなぁ、と思い出して、合点がいったというか。
今作で、最後の最後でストーリーを帰結させるため"手段"としてああいう形で取り込んでいるわけですが、それは、ずっとずっと演劇に携わってきて、誰よりも演劇を愛している大人としてこの数年の苦境を経たからこそ、あんな風に"使う"ことができたのかな、と思ったんですよね。
ISEKAIというヒール役を任せ、さらに「演劇は不要不急だ」なんて超弩級の禁句を言わせる。それは、加藤啓さんと演出の村上さんの間にある信頼関係のなせる技だったのかなぁ。なんて。そう思ったりもしました。舞台役者をちょっといじる流れも含めて。

そしてその信頼感は、別のベクトルでやましげさんにも向いていたんだろうな。亀甲師匠ほんとうにやばかったもんな。。
9/23のアフトで「他の役をやるなら?」で響主任が最多票だったのは、やましげさんがマッスル女子達に負けない熱量で演じ切っているからこその結果なんだろうな、とも思いました。
「この役をやりたい」って他の演者に思わせるのって、役者冥利に尽きるんじゃないかな、と素人の自分は思うんですが、どうなんだろう?
少なからずあるんじゃないかな、と思った理由は「出来るもんならやってみる?」と目は口程に物を言う表情で福ちゃんを見つめていたやましげさんが、そこはかとなく誇らしそうに見えたからかも。


何より三人のマッスル女子が歌い踊って前へ前へと諦めず歩いていく様が本当にいとおしい!!
イオリさんはスタイル最強でめちゃくちゃ美人。
ユイちゃんは純情可憐でお姫様。
ひとりガチ筋肉なマユちゃんはso cute!
ミュージカルなので歌もたくさんで、これがまた、良いこと言ってるんですよね~。泣ける。
友達って良いな、筋肉って良いな、明日はもうちょっと頑張ってみちゃおうかな、そんな底力が沸いてくる最高の2時間半

え~~~見逃しちゃったじゃん、、と思っているそこのあなた!

今週末に大阪で公演があります!

きっと当日券とか出る!(かも!)きっとまだ間に合う!(かも!)
舞台に立つと元気になれる!ときらっきらの笑顔で言ってくれちゃう我が推し・福田悠太さんは勿論、演劇を愛してやまないキャスト陣が全力で届けてくださるこのマッスルミュージカル、本気で一見の価値ありです。

書きたくなると書きたくなるよね、noteね。。
きっとこの"書く"も筋トレと同じように、日々の積み重ねなんだろうな。。
ぼちぼち再開してみようかな、という勇気もちょっと湧いてきた。
ありがとうございマッスル!

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