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#小説

君の夢を紅葉に教えて

真新しい緑の色が周りからだんだんと変わっていくことを感じながら、

石畳の道をてくてくてくと歩いている。

桜並木でも青々とした若木の道でもなく、

わたし黄色や茶色、赤に彩られた道がすき。

古びた匂いのする街や、時と共に動く雲や、

時代を思い出とする石畳がすき。

「ねえ、次のおやすみパフェを食べにいこうよっ!!」

弾んだ声が前の方から聴こえた気がして顔をあげてみると、

そこには見知らぬ

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天望の鎖-生越の笑顔

空が汗をかいた雨上がり――。

晴れ間に差し込んだ柔らかい若い風を、

心地よさそうに感じて呼吸する彼女の姿が、

少し前の僕の景色にはあった。

少し暖かすぎるような気もしたが

少しだけ困惑する彼女の表情を観るのもいいなと思った。

若葉も新芽も自然の風さえも、

ゆるやかに笑う彼女には少しも勝てない。

ただ、そんな空間を、

唐突に振り出した雨と密集してきた黒雲が、

淀ませて、覆っていく

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