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My Favorite MOVIES and MUSIC

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好きな映画と音楽のレビューをまとめます。書下ろしのものもあれば、他のSNSに書いたものをReviseしたものだったり。まあ徒然なるままの雑多な感想とレビューです。
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GW後半おススメの知る人ぞ知る傑作映画5選(青春・ラブコメ系)

20センチュリー・ウーマン(2016) 監督 マイク・ミルズ あらすじ 1979年、サンタバーバラ。シングルマザーのドロシア(アネット・ベニング)は、思春期を迎える息子ジェイミー(ルーカス・ジェイド・ズマン)の教育に悩んでいた。ある日ドロシアはルームシェアで暮らすパンクな写真家アビー (グレタ・ガーウィグ)と、近所に住む幼馴染みで友達以上恋人末満の関係ジュリー (エル・ファニング)「複雑な時代を生きるのは難しい。彼を助けてやって」とお願いする。15歳のジェイミーと、彼女たち

Once Upon a Time in Hollywoodの感想

劇場公開時に映画館で観た『Once Upon a Time in Hollywood』がApple Movieでセール価格(¥1,324)になっていたので、映画館で観た当時の個人的レビューを掲載します。 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019)』(監督 クエンティン・タランティーノ) 感想 タランティーノにしては序盤から中盤そして終盤間際までずーっとローテンションのまま(だが全く飽きさせない)続いて、ラストでいつもの少しグロくてB級感のあるアクショ

cero ~進化と深化を続けるC.E.R.O.の定義~

ceroが2020年3月13日21時から電子チケット制ライブ配信“Contemporary http Cruise”を開催することに敬意を表し、以前「音楽文」というサイトに投稿した文章を大幅に改定し、note記事としてアップしたいと思います。 私の大好きなバンド、ceroについて紹介したいと思う。まずは、彼らの代表曲のひとつ『魚の骨 鳥の羽根』。 ceroは東京出身の3人組バンドで、これまで4枚のアルバムをリリースしている。『魚の骨 鳥の羽根』は最新作『POLY LI

2019年末に観た「This is アメリカ」を表現する2本の映画

アメリカの息子(2019年) 監督 ケニー・レオン あらすじ 18歳になった息子が行方不明になり、フロリダの警察で顔を合わせた別居中の白人夫と黒人妻。息子の身を案じる2人の前で、ただ緊迫した時間だけが過ぎていく。 レビュー クローズドなシチュエーションで終始展開する、いかにも舞台演劇を基にしている作品。その分、台詞が膨大で90分のほとんどを演者が喋っているので、かなり濃密だった。 そこで(あるいは舞台の外で)起きた事件はシンプルだが、登場人物が全てメタフォリックな意

2020年1~2月に観た映画で良かったもの

Filmarksにアップし続けている個人的な「映画レビュー」をいくつかピックアップしてnoteの方にもまとめます。 マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)(2017)監督 ノア・バームバック あらすじ ジョシュとコーネリアはミドルエイジの夫婦。ジョシュはドキュメンタリー映画の監督だが、もう8年間も新作を完成させていない。いつの間にか人生にも夫婦にも何かが欠けてしまったと感じていた。そんな時、20代のカップル、ジェイミーとダービーと知り合い、クリエイティブに生きる彼らから刺激を