見出し画像

2年間YouTubeだけで日本語勉強した人の実力

欧米のアニメ好きに日本語を教えているオンライン日本語教師の日常。

「僕、教科書で勉強したことないんです。」

マジか?

「じゃあ、日本に住んでいたとか?」
「いいえ、行ったことないです。」

「どうやって話せるようになったの?」

「えっと、YouTubeを2年間見て勉強しました」

⁉️

これは、ある日のトライアルレッスンでの会話。初心者という割には、けっこう話せる新規の生徒さんから衝撃的な一言を聞いた。

YouTubeだけで、ここまで話せるようになったですって⁉️とても信じられなかった。彼のレベルは、大学で四年くらい勉強した人よりも上だったからだ。

しかも、教科書の文法もわかっているのに、日本人がよく使う「マジで」など、教科書には絶対出てこないような単語もすらすら言えた。

極めつけに、英語のネイティブ特有の(結婚式の牧師さんのような)訛りもない。

これはすごい人が来た❗️鼻息が荒くなるくらい興奮した。

私もなんだかんだ、長いこと英語を勉強しているが、去年からは毎日なんらかの英語に関係するYouTubeを見ることにしている、だがそんなべらぼうに上手くなるわけではなく、ただ軽い筋トレをするように耳慣れさせる程度だ。

ただただYouTubeを見ているだけじゃ、絶対にうまくはならないのはわかってる。こうなると彼の勉強方法が気になって仕方ない。

そんなわけで、後日聞いてみた。

「YouTubeで、日本語を勉強したんですね。もっと詳しく教えてください。」

聞けば、最初の頃、ひらがなカタカナは動画見つつ、フラッシュカード作って勉強。それから文法の動画(日本人、日本語ペラペラ外国人どちらのYouTuberも)をたくさん見て、それから少しわかるようになってからアニメで「シロクマカフェ」を見て、今では日本人が見るような動画を見ているそうだ。
コロナ禍あたりは、24時間日本語を聞くチャレンジも随分やったそうで…

「あ、でも先生。24時間聴き続けるのは、あまりおすすめじゃないです。疲れますから」と言っていた笑

いや、絶対やらないから安心して。

めちゃくちゃストイックだ…本気だ…と感心してしまった。

彼に限らず、私のレッスンをうけてくれる生徒は本当に頑張り屋さんが多い。

そして、本気で頑張る人に共通する日本語を勉強する理由は、英語の翻訳では伝わらない日本語のニュアンスや、その背景を知りたいという気持ちがあるということ。

わかる、わかるよ。訳したものじゃ物足りない、英語フィルターを通さない生の言葉を知りたい気持ち。

そんな彼らに感化されて、私も英語頑張ろうと思えるのだ。ありがとう!みんな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?