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遊びを制するものは学級経営を制する

今回は大きく二つ書きます。

①遊びについて私の考え方

②教員の戦略的な休み時間の遊びへの参加について

まず①の遊びについて私の考え方

皆さんはいくつ遊びのレパートリーを持っていますか?室内、屋外、2人で4人で10人で40人で。あらゆるシチュエーションでの遊びをいくつもっているか。

例えば室内なら

室内でできる私の好きなレク⑩選紹介
①いつどこで誰が何をしたゲーム
②キャッチ
③ヌメロン
④たけのこニョッキ
⑤ピンポンパンゲーム
⑥犯人は誰だ
⑦ブロック積みゲーム
⑧地図遊び
⑨牛タンゲーム
⑩漢字一字連想ゲーム

みたいな感じで10個はストックしておきたい所です。私は小学校教員はこの遊びを知っているかが大きく学級経営に関わってくると思っています。

今の子ども達は、目から入る刺激の遊びの中に埋もれて生活しています。しかし、子どもの本質は変わってはいません。私が教員になった10年前に熱中していたことに今の子ども達も夢中になって遊びます。むしろ、新鮮なのか年々食いつきは良くなっているぐらいです。

子どもは遊びを通して様々なことを学びます。学びの原点は遊びです。普段、全くルールやきまりを守らない子も、ドッジボールは手で投げます。鬼になれば追いかけます。もちろん細かいルールは守れないこともありますが、日常に比べたら守ろうとする姿勢は多く見られるはずです。そこでの学びが学習にも自然と還っていくと私は思っています。

遊びなさい。と言ってもなかなか最初は遊べません。そこで教員の出番。遊びのプレゼンです。いかにこの遊びが楽しいかをプレゼンする。もちろん、実際にみんなでやってみたりします。この遊びを知っているというのはわかりやすい「先生すごい」に繋がります。そしてその遊びを子どもが家で紹介する。「今日こんな遊びを紹介してもらったしやろ」と。ゲームばかりしていた我が子がゲーム以外を楽しそうにしている姿を親は見る。後はわかりますね?いいこと尽くしなんですよ。

次に②教員の戦略的な休み時間の遊びへの参加について

『休み時間に子ども達と遊ぶ』これは私はすごく大事だと思ってます。若手や、初任者に考えを押し付けたりすることはあまりしませんが、これだけは押し付けたい。とにかく遊べと。ベテランに授業や生徒指導ではなかなか敵わない。その差を一気に埋めてくれるのが遊びなんです。強みとも言える。

しかし休み時間にはやることがたくさんあるし、休憩したい時もある。さあどうするか。

そこで戦略的に遊ぶなんですね。まず、今年なら6月ですが毎年4月は毎日遊ぶ。無理をします。これが後に大きなリターンを産むことをわかっているので我慢できます。きつかったら最初の1週間でもいい。とにかく遊ぶ。クラスの全員の遊びに参加する。偏ってはいけませんよ。時には一緒に教室で本を一緒に読むだけの時もある。ダンゴムシを探すときもある。とにかく満遍なく遊ぶ。

何故か。それは4月が保護者が我々の印象を子どもに聞くからです。「今年の先生はどう?」ここで、良い印象を子どもの口から出せたらもろたで工藤なんですよ。しんどくなってから頑張っても遅い。人の印象は変えるのは難しい。だから最初に良い印象を与えるのです。

「今年の先生はどう?」これね、最初の1週間や1か月でしか聞いてくれませんよ。そこまでに素晴らしい授業や素晴らしい児童理解の対応ができますか?子どもは「今年の先生の授業面白いよ」こんなこと言いますかね?私はそれは現実的ではないと思ってます。なら子どもが「今年の先生良いよ」という基準は何なのでしょうね。私のそこへの答えが『一緒に遊んでくれる』なんです。

そして5月からは遊びへの参加の回数を減らしていきます。休み時間は仕事したいのでね。そこで私は金曜日の昼に遊びます。金曜日の理由は大きく二つ。一つ、週末に学校の話をするから、二つ、金曜日の昼は私の気持ちが軽いから。です。遊ぶ日を金曜日に固定をして後は丸つけなどがない時に遊ぶ。これを公言します。すると子ども達は私の丸つけを応援し、金曜日になるまでは休み時間にしつこく誘ってこなくなります。子ども達だけで遊べるというのも大事な力ですからね。そして、遊んでいるのは週一ですが4月のイメージもあり、遊んでくれる先生のブランディングは完成しているのです。

このように戦略的に何でも考えていくことは大事だと思います。限られた時間で結果を出すためにもね。


ではまた