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この機会を逃したら大損!!


どの学校でもやられているだろう「年度末の反省」は一気に変えるチャンス

管理職がみんなに改善の提案を求めているんです!

だから若手も自信をもって気づいたことを書こう!

私なんかが。。。って思う必要なし! 大丈夫!

どうせいろんな意見に紛れて誰が書いたかなんて誰も見ません。

見られてもすぐにその量からすぐに忘れられます。



1 私の大きな改善実績10


先日、年度末反省で今まで私が達成してきた大きなもの10をあげました。↓

多くの反響と共に、
「どうやったらそんなことができるの?」
「羨ましい」
「〇〇をなくすってどうなの?」
と色々なご意見をいただきました。

正直私が書いたこれも実績のまだまだほんの一部に過ぎません
が、いくつも提案を通してきたからこそ掴んだ改善のコツがありますので
それを今回ご紹介します。
ぜひ皆さんの学校の改善に役立ててください。


2 改善には意味がある


それぞれの意図を教えて欲しいとありました。色々なご批判も含めてこういった考えで減らしたということが伝わればと思います。

10 皆勤賞なくした

 そもそもそれまでに皆勤賞がない学校に勤めてきて、なければないで何も問題がないことをわかっていました。皆勤賞があることで「健康だけが取り柄の生徒が救われる」とよく言われますが、皆勤賞があることでインフル疑いでもコロナ疑いでも倒れそうになりながら学校に来る子がいることもまた事実です。特にコロナの時期も重なっていたのもあり「体調悪い場合は気兼ねなく休める環境を作るために」皆勤賞はなくしました。

 

9 家庭訪問をなくした

 家庭訪問の意義としてよく挙げられるのは、「家庭を見ると危険な家庭が分かる」と「何かあった時に家の場所が分かっていると助かる」の2つが出てきます。でもそれと同時に、担任は4月のとてつもなく忙しい時期に家庭訪問の準備に時間を割き、子どもに詳細な地図を作ってもらう時間を取ったり、地図片手に地域を車で回り、時には車を停められないところに停車しなければどうにもならないこともあります。実際私の同僚も駐禁を取られたこともあります。保護者側からも声がありました。今は共働きの家庭が多いため、5分やそこらのために仕事を休みたくないという声もあります。「家庭を見ると危険な家庭が分かる」というのは、家庭を見なくてもすぐに判明します。小学校との連携で情報は共有しますし懇談会もあります。「何かあった時に家の場所が分かっていると助かる」は今やスマホのナビで一発です。もう昔ながらの家庭訪問はあり方を考え直す時期にきていると思います。

 

8 髪型のルールをなくした

 ツーブロック禁止?刈り上げ禁止?髪の長さはどこまでがOK? 昔は男子は坊主、女子はおかっぱのルールでしたね。昔の先生たちも時代に合わせてルールの改定を行なったから、今坊主やおかっぱ以外の多くの髪型が認められているのに、まだ拘るのは「なんか中学生らしくない」からですか。髪型は教師の指導を混乱させる要因になります。みんなが分かりやすいルールとするためには、社会で認められている髪型は認めていくでいいのではないでしょうか。髪型の指導をし続ける限り、生徒指導は減らないですよ。問題は教師が問題とするから問題になるだけです。

7 通知表から所見をなくした。

 所見は効果があるという意見に否定はしません。でも教師の働き方を圧迫しているものであることも否定はできないはずですよね。その子ども一人一人への言葉がけは、所見でしかできないですか?間違いの許されない、できていないことを正直に書くこともできず褒める励まし文言しか書けないで、記入しては何度も訂正し、回覧が必要な所見でしか伝えられないものでしょうか。もっと楽に、もっと効果的に伝えられる方法を提案しませんか。

6 中1の1学期に行われていた遠足をなくした。

 中1の1学期はやることが膨大にあります。中学校生活に慣れるまでに教えるべきことは教えていく必要もあります。そんな中、片道40分以上集団で車の往来の多い道路をひたすら歩いて大きな公園に行き、あらかじめ教師が考えた活動をさせ、40分以上かけて帰ってくるという例年の遠足。職場の誰もがその行事に大きな負担を感じていました。その遠足でしかできない何かがあるのならやる意義はありますが、形を変えて同じ効果をもっと楽に得られるものにしようと提案し、なくしました。

5 年3回あった研究授業を教委訪問の1回のみに削減

 私は授業が大好きです。授業の研究は絶えず行なっています。だからこそ、人に研究テーマを決められたり、自由にできない研究は本当に負担でしかありませんし、やりたい研究を進めるのに支障しかありません。指導案も作成しなければならないし、多くの方は忖度して参考になる意見は数少ない。それなら、学校の独断ではなくせない研究授業一本に絞り、指導案の作成練習はそこで!それ以外は廃止して、他の方の授業も年に3回ほど教科ごとで見に行きましょう。と提案!やりたい研究やった方がよくないですか?

4 学校で行っていた修学旅行の積立を全て業者積立に移行した。

 お金の集金はとても大変。何かトラブルが起こったとき、そのトラブルはとても大きなものになるため、会計担当は毎年神経をすり減らしながら管理しています。修学旅行の積立は今やほとんどの旅行会社が代行サービスを行なっています。一年時から学校として業者に任せていくことで、そんな担当の負担を減らしましょう。回収タイミングや進め方を提案と一緒に提示し、全員納得の上で決定しました。

3 朝の電話での欠席連絡をアプリを使ったメール対応に移行した。

 学校の先生はこれまで、勤務開始前から保護者からの欠席連絡の電話対応に追われていました。勤務前ですよ?今はスマホも普及しており、アプリも豊富。全国の学校から実績を探したら、案の定欠席連絡をICTを駆使して行なっているところが見つかったので、連絡をとり方法を聞いて、提案しました。今では朝の電話連絡は欠席以外の大事な連絡のみで、朝からゆっくり仕事に入っていけるようになっています。

2 管理職に何度も話をし最終下校を最長18時半から17時半にしてもらった。

 当初は「勤務時間終了時に子どもが校内にいては、帰るに帰れない。せめて最終下校を16時半にして帰ろうと思えば帰れる時間設定に」と提案しました。しかし、やはり中学校ならではか、部活動の活動時間と、いきなり大幅に変えることから来る保護者の反発を気にされ、せめて1時間程度は活動させてやりたいという管理職の意見で17時半となりました。まだまだです。。。

1 職員の勤務開始が8時15分のため、朝の活動を廃止し生徒登校時間を8時半にした。

 当初は勤務開始時間に教室で朝読書やら活動が行われていました。でもそれでは教員は8時15分よりもさらに早く来ていなければ対応できないし、打ち合わせ等の確認も落ち着いて出来ません。そのため、日課ごと教務主任と一緒に知恵を絞って変更してもらいました。教員は8時14分に来ても大丈夫なように、朝の活動をまるっとなくし、登校時間を8時半と変更したんです。やればできるもんです!


3 それ以外にもまだまだいっぱい


・東北大震災の教訓から地震避難訓練を完全抜き打ち訓練にした。
・タブレットの持ち帰りを自由化させた。
・タブレットの休み時間使用を自由化させた。
・年3回あった保護者懇談会を2回に減らした
・コロナ禍1年目に健康チェックをシートでやっていたが、廃止し、Formsでの集計とした。
・タブレット導入年、オンライン会議機能のついたものがなかったのでTeamsを入れてもらった。
・ゴミ部屋となっていた教室を3部屋もらい、使用できる教室に変えた。
・通知表から所見と印鑑の押印をなくしてもらった。
などなど、やってきたことはいっぱいです。


4 提案を通すための工夫 (要チェック1)


「なんでこんなことができるの?」に答えます。

これは一例ですが、主に下の手順を駆使しています。

1 負担や困り感を感じたら(他の先生の話を聞いたら)すぐにメモして忘れない
🔻
2 他校(1st 近隣校  2nd 自治体内 3rd 都道府県内 4th 全国 5th 海外 )ですでに実績あれば探す。聞く。
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3 提案する内容の反論を考えて、対する回答を複数考えてメモしておく
🔻
4 同僚の中に仲間(同じ考えを共有できる人)を3人以上作っておく。
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5 「こんな提案しようと思ってるんだけど、どう思います?」って落ち着いて対話できる人に話しておく。
🔻
6 上の役職の方に一人でもいいので、考えを丁寧に伝えて味方になってもらう。
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7 絶対に通したい案なら、通った後にある準備を全てやって一緒に提案する。(日時計画、会議資料、プリントなど)
🔻
8 膨大な量を、全て改善案と、客観的な困り感をセットで提案する。
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9 会議の前には、会議のメンバーのキーマンに先に提案内容を説明して理解してもらう。
🔻
10 会議の中では、なぜ必要なのか、どんなメリットがあるのか、改善したらどうなるのか、何をやるのかを明確にして、丁寧に提案する。

私の感覚では、100個提案して10個通ったら上出来って感覚ですよ!
腐らず前向きに頑張りましょう!


5 提案を通すための考え方 (要チェック2)


考え方を間違えたら、あなたの心が疲弊します。誰かを恨んでも仕方ないんです。

大事な考え方は次の5つです

①  「10個中1つでも通ればラッキー」
→ 確率の問題。1個だけ提案してそれが通るなんて奇跡はほぼありません。なるべくたくさん提案して、その中でいくつかが通れば、それだけで働き方はだいぶ良くなりますよ!

②  「いろんな考え方があるから、やれることからやろう!」
→ 提案したことがそのまま通ることもないかもしれないけど、みんなで話し合って少しでも前に進められる案にしていきましょう。

③  「今年通らなかったら、来年さらに具体的にして再提案しよう。」
→ 今年通らなかったからといって、来年通らないとは限りません。私は最長4年同じ提案を形を変えてし続けた結果とおったものもあります!諦めなければ叶うものも多いですよ!

④  「こんなの通るとは思えないけど、言ってみなければわからない。」
→  通るわけないと思っていても、みんなの困り感が強いものなら提案する価値大です。何事もやってみなければわかりません。

⑤  「ま、こんなもんか」
→  提案が通らなかった時に、いちいち挫けていたらキリがありません。改革していきたいなら、なかなか通らない前提で考えて、いい意味での諦めも必要。諦めたようで、次に通すための戦略を考えは始めてください。


6 あなたの学校はあなたが!


改善はただ提案するだけでは通りません。
そしてあなたの学校をよくするのは他でもないあなた自身です。

学校は校長のものではありません。
あなたも学校の運営者の一人です!

ぜひ戦略を立てて進め
今勤めている学校を
働きやすい職場に変えていきましょう!

何かお手伝いできることや、聞きたいことがあったら
公式ラインで相談チャットやZoomを用意しています!!
今すぐご登録ください!

ではお互い頑張りましょうね!!


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