10%の残業代がつくのが決定。実際のところの教員の待遇について

前が4%で、今が10%です。
額面が20万なら、残業代が8000円→2万円
40万なら、1.6万円→4万円てことですね。

でもお金じゃないんだよなあ。
その辺を書きます。

まず民間上がりとしては、ふつうに公務員だし待遇いいじゃん、と思ってます。
やたら毎月◯時間働いてます‼️みたいなアピールしてる先生がいますけど、その手の人(ベテラン)ほど実際働いてないし、実際は若手や中堅の男性が重積を担ってて、そいつらが重いです。
具体的には体育主任、生活指導主任、教頭とかです。

元々都市部の自治体ならサビ残反対‼️
の流れはあるし、
先生の超時間の頑張りみたいなものも、あまり保護者に響いてない感じありますので(30歳くらいの教員が自殺した時も部活で月に30日とか働いてたのに、一部の保護者からはチームメイト間のトラブルについて不満を言われてたり、管理職からは「若手教員がそれやるのは当たり前のこと」的なことを言われてたそうです。それで彼は自殺したわけですが、言った人たちは今どんな気持ちで探してるのですかね…)そこで無意味に頑張る人も減ってますし、頑張るなら、そりゃ本人の趣味でしょう、てかんじですね。
(地方は未だに盆も正月もないわ!で部活やら会議やらやりまくってるところがあるみたいですが)

やる気あるなら別に部活じゃなくてボランティア活動でも子育てでも良いので、それは(営利でなければ)本人の自由ですからね。

私のケースで言えば、
だいたい8時前に行って、18時過ぎには帰ります。
慣れてきたってのもあるけど、長時間労働はそもそもやらないし、よくわからない仕事は(未だに若手に仕事を意味もなく振りたがったり、やり直しをさせたがる人はいますけど)普通に断りますね。
子育て中とかだと育児休暇とか時短もあるみたいだし、土日も休みです。
大変な時期は7時とかに行って21時とかまでやるのでしんどいですが、それでも毎日22時23時までとかはありえないです(上の世代の人はやたら、その手の話をされますね)。

中学が1番忙しいとは思うけど、部活自体も週3-5とかですし、それ位じゃあやりたきゃクラブチーム行けよ、て流れです。
元々、部活動なんて、校内暴力を防ぐために80年代に急増してますから、校内暴力なんかあまりない現在では、部活やろうぜ!てのはニーズとして無いわけです。
それに漫画を学びたいとか、総合格闘技やりたいとか、海外留学準備とか、YouTuberなりたいみたいな人の要求には学校は応えられないわけですし「そんなもんやりたきゃお金を払ってクラブでやって」
と言うのは自然なことですよね。

だから賃金とか、労働時間で言うと、結構いいよ!というのが感想ですね。
そりゃ性格的に終わってる(他に言いようがない)子ども、保護者や同僚もいますけど、避け方さえ分かれば被弾する可能性は少ないですね。

例えばあなたが、車を運転してる、電車に乗る時に、あなたの些細な行動にブチ切れて、怒鳴ってくる、訴えるぞ!という人がいたら、「こんなアタオカな人に会って今日は最悪だ」
と思うでしょう。
しかし、日本人は教育については全員が専門家?なので、それなりに持論があります。中にはトンデモな持論もありまして、そうなると
「アタオカな管理職や保護者や地域の人」に出会う確率はそれこそ毎日ということになります。
本人は当たり前に正義と思ってますから(つまりこちらは絶対悪です)、話せばわかる相手ではないです。
そうなると若い人はますます教師になる気はなくなるとは思いますが、
こんなことですら、経験と慣れから避け方もわかってくるわけですよ。

じゃあ何がきついんだよ??
て話なんですが、やはり休職や、うつ病なんかは時々あるわけです。
個々で違うんですが、そもそもニーズを受けてもらえないところが大きいと感じます。
要するに柔軟性に欠けるところではないかなと思います。
(アベガーさんに反対とかではないですが、あべさん以降で全体主義の傾向がますます強まりました)
簡単に言うと、赤ちゃんがお腹減ってると言ったら「ほれ。ヒトだろ。これ食えよ。硬くて大きなパンだ。食えよ。」みたいなことですね。

お腹減ってるのは事実だけど、赤ちゃんがほしいのはそこじゃない。

けどこんな馬鹿なことは教育現場ではふつうになされてます。
例えば、アレルギー対応は大切だけど、それやる専門の職員などおらず、予算もなく、教員が兼任する、うまくいかないとブチ切れる保護者と、鬼の首取ったように言うマスコミ。「お前が担任しながら代わりにやれよ。」と2000回言いたい。
コロナ予算は100万円ふつうに送ってくるのに、パソコンのコード足りないから2つほど予備欲しいと言ったら、なんで?とか書類かけとか、紛失届出せとか言ってきて、
さらにコード受け取れるのが1年近くも先になる。
休職になるような先生もだいたいがどこかでSOSだしてるけど、
辞めたいと言い出すとか、急に来なくなるとかまでしないと「代わりがいないでしょう」で管理職も、保護者も子どもも追い詰めてしまう。

たまによそですが「何ヶ月も担任がいない」とか「担任が年間で何人も変わる」とかって話も聞きます。
そこまで行ってやっと管理職や保護者が「なんかごめん」てなる感じです。
別に定時の8時半に来てもええやん、
若手だからって主任より後で来てもええやん、
若手だから◯◯部!とか、興味のない部に行かす必要ないやん、
とかにしていけば、大丈夫なはずなんですよね。

教師に楽をさせるのが良いとかではないんですけどね、例えばうちの自治体は不登校の子に対して、
毎日連絡、毎週管理職への報告が必要です。手紙とかもなるべく毎日届ける義務がある。

1クラスに3人とか不登校はいるから、
これだけで月に60回も電話することになる。
向こうのお家の人もメンタル的にきつい方々もいるし、話す内容なんてそんなにない。
時間的にも、精神的負担だし、何年も学校来てなかったりするから、担任はそれを何年も続けることになる。
「真面目にやればやるほどバカを見るルール」なわけです。実際、ちゃんとやってる人はほとんどいません。
やってる効果もありません。
もちろん「定期的な連絡で家庭内虐待を防ぐ」とかはあるけど、それはもう教師の仕事ではありません。
でもこれがルールですし、通常業務に加えて、こんなルールがどんどん追加されていってるのです。
真面目にやるとしんどいよね、てなるし、教師の好奇心や、やりがいを奪っている感じです。
私自身も、適当にどうですか?と電話して終わりです。
向こうも毎日先生から電話来るのは、
ウザいだけですから。効果あればわかるけど、ないですし、家庭訪問や電話を「教師から」しなければならない、てなんなんでしょうか?

4%ルールについて別に構わないけど、4%ルールのよくないのは「どーせ残業代なんか上限あるのだから、働かせホーダイでええやん」と上記のようなルールを追加しまくってることですね。
やるほどの効果はないし(あるなら教師は進んでやりますよ)、
あれを決めた教育実行再生会議の人の9割はそもそも現場未経験w
ですから、そりゃそうなるよね。
て話です。
「ぼくのりくつじょうはにんげんはだれでも160キロのたまをなげられるのだよ」みたいな話です。

とりあえず今あるものは50%は撤廃でいいですし(私自身でも把握できないくらいの数の部やら委員会やらに入ってます、加えて、内外のよーわからん対応をしてます、そうなると一つ一つの対応や知識は、凄まじく薄く作ったカルピスくらいの濃度です、まじめな人ほどそのことに、苦しむはずです)、
それでトンデモな教師や学校が出てくるのなら、
それこそ訴えればいいし、引っ越せばいいんですよ。
現在の法律や学校はもうオワリです。表面だけ変えてもどうしようもないです。

システムとしては終わってるので、このまま問題点が噴出し続けたらいいと思ってます。
(そうならないと政治家も保護者も教師自身も変わらないですし)
ただ、そうなっていく中で、
よくなって言ってると感じる次第です。

ちょうど風の谷のナウシカの最後みたいな感じですね。
オウムが世界をグチャグチャに壊してしまって、
でも生き残った人たちもいるし、ちょっと希望あるよね、みたいな感じです。
でもあの時にオウムが世界をめちゃくちゃにしなかったら、人間はしょうもない争いを繰り広げ続けてたのかな?みたいな感じです。

教育界も似た感じですね。
とにかく過渡期ですから、あえてこの時期に先生になるのはめちゃアリだと思いますよ。
例えば今IT業界に行ってもサラリーマンにしかならないでしょう。
でも、もし90年代にIT業界に行ってたら、先駆者としてダイナミクスに乗れたと思うのです。
保証はしないですけどね。私は面白いと思ってます。



















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