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The Case of the Golden Idol 感想(2) ネタバレ注意

ゲーム概要と気持ちネタバレ控えめな感想は感想(1)をご覧ください。

感想の続きあるいは直接的なネタバレを含む感想

・仕事人ゴラン

めちゃくちゃ仕事に忠実だった!

3章 御者としてエドモンドに雇われたところ
4章 アッシュ・ブレアーの名前でターゲットと同じ宿を取り、黄金像を盗みに入って交戦、殺害、隠蔽工作、取得した像はリトル・ピップへ投げ渡してエドモンドへ
5章 お部屋のみ出演
6章 遺体の引き渡しの受け取り役。殴られてばたんきゅー。その後エドモンドの虚偽の死亡を証言する偽装工作を担う。この証言の時の外見が4章のアッシュ・ブレアーと同じ。
エピローグ ハイルヒトラー的な。
7章 闇の手の見習いをキーンとともに襲撃し、衣装を奪ってなりすまし、キーンの命を救う
10章 秩序党の兵士。たぶん治安部隊の隊長的な役割?
11章 宿屋でアダにエドモンドのハンカチ渡してメモを受け取り、ラザルスを恐喝したキーンを殺しに行って返り討ち、死亡

すげー働き者。八面六臂の活躍。見た目のバリエーションもやたら多い。
できれば最終章の後も生き延びてほしかった。
不思議なのは4章のアッシュ・ブレアーの時に元々所属しているらしい犯罪組織からの指示を受けてるんだよね。3章時点でもうエドモンドに雇われているのに、エドモンドの指示はいったんそちらの組織を通してる感じがする。初期段階では盗み1件につきいくらとか個別に依頼が必要だったんだろうか。
この指示系統の違いもあってアッシュ・ブレアーとデビット・ゴランは別人認識のまま進んでたんだけど、11章の「リトルマーメイドでの成功」という文面を見てやっと確定的に繋がった。像を盗んだのがゴランだと『エドモンドが知っている』と公式?に確定したのも、もやもやしたピースがとりあえず定まってすっきり。愛用のたばこと同じ名前の偽名って雑すぎる気もするけどまあそんなもんか。
エピローグのところで犯罪組織の人間からラザルスの私兵にシフトしたのかな。像の力を見てほんとに心酔したとか?職務に忠実なのか、主人に忠義があるのか、アッシュ・ブレアーの一幕があること(別組織の所属があること)によっていまひとつ判断できないのだけど、命令への忠実さは疑うべくもない人物。かかしに騙される人。

・事務担当のニコラス・メイカーさん

エンディングでの小物っぷりが大好き。長生きしてほしい。

・マリウスと最終章の洗濯婦

カードで負けてお母さんからもらった大切な時計をウィラード・ライトに取られてしまったバイオリン弾き。最終章で幕営の近くで彼らの動きを逐一メモして報告している洗濯婦人がそっくりな顔をしていて、彼女はマリウスの母親か、あるいはマリウス本人の変装だと想像できる。
私はプレイ中マリウス本人だと思ってました。時計はライトさんが死んだ後に取り戻せてそれを持ってるのかなって。ナバハ・ナイフも共通しているし、バイオリン弾きは秩序党に「すべてを奪われた」と言うような目に遭ってそうだし(10章で没収物の箱に彼のものと同型のバイオリンが入っている)。でも母親という方が素直めな解釈かもしれない。真相やいかに。

・裏切りと恐喝と交互に踊るキーン

ウォルター・キーン、闇の手の執事、あるいは紳士怪盗。
くるくる裏切るけど不誠実ではない。
彼がシーンに現れると、脅す、騙す、裏切る、のどれかが必ず入ってる。される側になるのも含めて。
ゴランは工作員って感じだけど、キーンはペテン師な感じ。キーンもエドモンドも死線をくぐり抜けまくっているから、場面ごとに急ハンドルな行動に出ても説得力がある。

8章で人物照合ができた瞬間「女たらしの紳士怪盗って顔か!?」と驚愕してしまった。あの目がぐりっとしてる感じが私の中の紳士怪盗基準から外れてしまう。まあイケメンは主に装いと振る舞いと言葉遣いで決まるからな…。
あとこの作品、絵のデフォルメがすごいだけで実写にするとみんな本当はもっと美形なのかもしれない。本編もDLCも、男を狂わすほどの美女キャラが美女なのか見た目じゃよく分からないし。(DLCにも「私がこうすることで喜ばぬ女はいなかった」みたいな位置付けのキャラがいるんだけど、その人も、君が女たらし枠…?みたいな気持ちになった。キーンほどではないけど)
スミス夫人が良いキャラしてるので彼女もどこかで彼が籠絡するのかと思ってた。

・ジャスミン・ナイトウィング is 何

10章に出てくるギデオンの肖像画の作者。
やたら意味深なんだけど何も分からなかった。

・ギデオン・ベル公爵

もてなそうとした異国の王子に薬を盛られ、血縁でもある王への忠義を守って命を散らす。奇抜な髪型まで罪に問われた。ひたすらかわいそう。

・あんたが主役のエドモンド・クラウズレー

デスノートを拾った夜神月みたいな人。(勉強のできる奴に魔法の道具を与えると恐怖政治に行き着くという意味では近いストーリー性か。)
若返る前の段階で自分が惚れられてると思ってるのが大変きしょい。
怪しい黄金像を持ち赤いナイトガウンで箱の中に縮こまって潜んでいるハゲは印象深いです。

・黄金像と同朋団


像は3章で指輪持ち(セバスチャン)から指輪持ち(ウィラード・ライト)へ相続されていて、同朋団内での贈与であり本来指輪のない人(エドモンド)に渡るはずではなかったんだろうけど、その割に、相続手続きを担当する指輪持ちのメイカーの家系図のメモには「側近?」とわざわざセバスチャンとライトの関係性を推測として書き留めた記述がある。
7章のキーンの書簡から、彼がエドモンドの手に渡った黄金像を狙ったのは同朋団にとって「奪還」であることが分かる。メイカーさんは当初あまり深い秘密を知らされてなかったのかしら。

…と思っていたところ、姉からセバスチャンもライトも心獣の所属でそのラインで譲渡があったのだろうということと、ライトの手紙には『我ら同胞団に渡った形見』という主旨の記載があると指摘あり。なるほど。

8章でラザルスが像を杖に埋め込んでいるのは浮遊術の体勢の安定のためと、大きくは、アーティファクト(黄金像)を持っている事実を隠すためかなと想像。7章のシンクラーの手紙で、キーンまたはラザルスは炎を出すアーティファクトを隠匿していると疑われていて、黄金像を見えるように使うとエドモンドをキーンが襲撃した後に像は見つからなかったというのが嘘だとばれてしまう。
そして9章終了後アニメで、キーンを切り捨てたラザルスが「これが裏切り者のキーンから取り上げた黄金像だ」と一席ぶって、そこからはフルオープンで像を使用して『徳』の操作を公にするようになると。

10章になるともうみんな指輪してなくて寂しい。9章までは秩序党のために共謀しててもコッホ将軍とターナー医師は指輪持ってるのに。秩序党躍進後に同朋団は解体してしまったのかな。

・メアリー嬢

お父さんに居場所情報を売られとる。
(ロザー氏もラザルスは彼女に危害は加えないと考えたのかもしれないけど。)
1788年のラブレター、ピーターからの分もエドモンドからの分も1795年まで保管しているのはいかなる心理なのだろう。

・ピーター

美味しいところ全部持って行きやがった。
最終章でも馬券持っててこの期に及んでも賭け事やってるのかと思ったら、反秩序党のグループから賭けで大砲をせしめていた模様(宿屋リトルマーメイドで話が出てくる)。そして誰よりも効果的にそれを使用した。
ローズもエドモンドも去って黄金像以外の遺産は彼が総取りしたのかな。ローズが受け継いだブラックフィールズの邸宅も潜伏先に使ってるし。さらにはメアリーも手に入れたんだからラザルス本当にピーターが目障りだっただろうね。(たぶんラザルスはピーターが知的でなかったり努力しないのも嫌いだと思う)

・DLC

難易度調整希望。
特にスパイダー編、難しすぎる。英語版で一度やってみたら理解が進むだろうか…
ヴァンパイア編が始まった時、西洋人が土着の民を蹂躙するような嫌な展開になるかとぎくりとしたんだけど、安定と信頼のゴールデン⭐︎アイドルで現地民にもちゃんと悪が潜んでて安心した。
プレイしているとズビリが思ったより真面目な青年だった。最初のおめめぐるぐるの印象が強すぎたよ。

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