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ようやく子供の個性を認められた話

子育て歴は11年半ぐらい。

最初の子育ては、自分の当たり前の押し付けだったように
思う。

立派な母親になりたいなんて考えもなかったし、
子育てを真剣に考えてもなかった。

ただただ、そこにいた子供(人間)と一緒に暮らし、
まだ幼いからできない事を手伝うだけだと思っていた節がある。

自分の当たり前を子供も当たり前に「できる」ようになってほしいがための「当たり前」の押し付け。

早く寝て早く起きるとか、しっかり食べるとか、
さっさと行動するとか、自分で歩くっていう所から。

シングルファーザーで子供を育てていた夫は
子供のお世話を全てしていた。

子供を待っていられないので、いちいち抱っこし、
スーパーでもカートに乗せていたし、食べないから食べさせていたし、着替えを選んで着せていたし、

だから、子供は1年生になっても、基本的日常生活や時間や曜日感覚、しいては季節のうつり変わりについても全く知らなかったし、もちろん平仮名や計算なんて全く教えられた事もなかった。

当時、若い私は「子供はこんなもん」だと思いつつも当たり前を知らない子供に何度イライラした事か。

時間の概念や曜日を教えてるのにすごく苦労した。
実際には、私が教えたからわかったんじゃなく、年齢が上がってようやくわかってきたんだと思う。

起きない。食べない。寝ない。歩かない。(歩くは歩くけど歩くのを嫌がりいつも抱っこやおんぶ)

今となっては幼児期の人間形成の大切さをわかってるので仕方がない、教えてもらえなっかったんだと思えるが、当時は何でこんなにも何も知らないの?できないの?と思っていた。

そんな子供も今では立派な高校生で当たり前に
ticktockやinstagram、Twitterを使いこなしている。

子供は成長するのだ。ちゃんと。
できない目の前の事にイライラして、感情的に怒りまくった自分に言いたい。そんな怒らなくていいよ。と。

子供の為に叱っていると信じていたが違った。

覚えるスピードは人それぞれ。遅いのが悪ではい。

あんまり食べなくてもいい。普通に成長する。

勉強できなくてもいい。苦手な事もある。

子供の短所として見てきた所は実は子供の個性だった。

親と子供は別物で自分のような価値観にならなくても
生きていけるのだ。

自分の子(ここでは4人全員)だからこそ、
期待、心配、が入り混じってついつい口うるさく注意したり、こうした方がいいんじゃないかとアドバイスをしてしまう。

だけど、ここまで来たら自分次第だから転ぶも起きるも自分で決めよ。

子供の個性を認めるまで11年もかかってしまった。

長所も短所もひっくるめて、愛していこう。

何も知らない母親に育てられちゃってごめんね。笑

気が付くのが遅いって事も私の個性という事で(笑)


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