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「藤井風」を好きになったきっかけ


好きな人・モノ・コトについて私は時々なぜそれを好きになったのか、そのマイルーツというか発端について考えるのですが、今回は今最も好きなアーティストについて書いてみようと思います。
 
藤井風さんです。
 
藤井風さんを知ったのは2020年の秋ぐらい、CSでMTV VMAJ 2020の受賞作品として選ばれていた「何なんw」のMVを見たのが最初の記憶です。
 
「な、な、なななな・・・」と歌い出したのち「チッ」という舌打ちが入り、そのあとカレの風貌が明らかになった時、すぐにチャンネルを変えました。
 
「藤井風」といういかにもな芸名っぽさ(のちに本名だと知り驚きます)、髪長めで毛先遊びまくってます、そして舌打ち。もうこれだけで私的に「あ、苦手・・・」と拒絶してしまったのです。
 
カレとのファーストコンタクトはまさに最悪でした。
 
ただ、どういうわけかその後、ちょくちょく私の前に登場するのです、カレが。
 
そのたび律儀りちぎにもチャンネルを変えていましたが、ある時チャンネルを変えることが出来ない状況のなか、カレの「何なんw」がすべて流れてしまい、私はまんまと聴いてしまいました。
 
・・・・ん?なんかよくない??
 
初めて最初から最後まで聴いたその曲は、ダサさとカッコよさ、そしてなつかしさと新しさを詰め込んだような不思議さを纏い、感覚的に「童謡」が頭に浮かびました。
 
それから2年ほどが経過した今、その感覚はあながち間違ってはいなかったのかもしれないと思っています。なぜなら、自分の中で驚くほど曲が古くならないのです。それはまさにいにしえから歌い継がれている童謡のように。
 
最悪ともいえる出会いだったのに、いつしかどうしようもなく好きになっていた・・・これだけ読むとまるで恋愛ドラマの王道的な出会いです。
 
私自身、それなりにいろんなアーティストの曲を聴いてきました。ファンになったアーティストもいれば、その時期、異常にハマった楽曲もあります。しかし、そのほとんどは期間限定でハマっていたり、ときおり懐かしさや思い出のようなものを感じたくて聴くといった関わり方であって、同じ曲を1年どころか2年以上聴き続けているというのは私にとってまさに、それ「何なんw」な状況なのです。
 
ただ・・・経験上、シングル曲は素晴らしくてもアルバムとなると、いわゆるハズレ曲があるもの。しかし、そんな先入観も藤井風さんのアルバムによってあっけなく取り払われました。
 
最初から全曲スゴい!大好き!だったわけではありませんが、どの曲も味があり、気づけば日々、ファーストアルバムの「何なんw」から「帰ろう」まで、セカンドアルバムの「きらり」から「旅路」まで、とめどなく聴き続けています。
 
私のこの状態がいつまで続くのか、それは神のみぞ知るところ。
 
 
藤井風さんが今、「宗教問題」でいろいろ言われていることは私もメディアの報道等々で知っています。
 
そんな声は気にせず「頑張れ!」「負けるな!」などと軽々しく言うつもりはありません。
 
今や世界にもその名をとどろかせんとする藤井風さんにとって、大きな拍手喝采かっさいの一方で、悪意に満ちたバッシングにさらされていることは容易に想像できます。
 
そしてそのマイナスのチカラは、家族やファン、そして藤井風さんをサポートしているスタッフのみなさんによるプラスのチカラを打ち砕くほどの破壊力を持っていることも。
 
だからこそ、自分を見失うことなくハイヤーセルフを追い続けて欲しい。

あなたの曲はあなたが思っている以上にたくさんの人の心に届き、そしてあなたが想像する以上に多くの心を救っていることをもっと誇って欲しい。
 
今あなたの心を破壊しようとしている悪意に満ちた言葉など、あなたのファンが吹き飛ばしてくれるはず。

今月15日、横浜アリーナでのツアーファイナル。いちファンとして、私は会場で藤井風さんのその生きざまを見届けたいと思います。


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