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英国一人旅#3 | ミュージカルにときめく《Les Misérables》

5月18日 後編

ロイヤルアカデミーの後は、ミュージカル『Les Misérables』を鑑賞しました。

これが本当に本当に感動・・・・!!!😭✨
ちなみに私のミュージカル鑑賞歴は日本で3回ほどで、特に詳しいわけではありません。
今回レミゼを選んだ理由は、映画を10回は観るほど大好きな作品なので、オールイングリッシュでもストーリーについていけると思ったからです。

結局この日大感動してしまい、ロンドン最終日にオペラ座の怪人も行きました。 
今回はそんなミュージカルの魅力について、ビギナー目線から語らせていただこうと思います。


歌声とオーケストラの融合


以下、レミゼを全く知らない方へ序盤の簡単なあらすじです。

主人公ジャン・バルジャンはパン1切れを盗んだ罪で19年間も投獄されていた。ようやく仮釈放の身となるも、宿と食事を提供してくれた教会の銀の食器を盗み逃げ出してしまう。すぐに警察に捕まるが、教会の司教は『確かにこれらは私があげたものです。しかし弟よ、これを忘れてはいないか』と、さらに銀の燭台をジャン・バルジャンにおくる。
盗みを侵したにも関わらず一切咎めず、むしろ銀の燭台までくれた司祭に心を動かされたジャン・バルジャン。これまでの自分を捨て、生まれ変わることを決意する。

この時、ジャン・バルジャンが“Jean Valjean is nothing now! Another story must begin!”と叫ぶと同時に、オーケストラによるオープニングのメロディが流れた時の気迫といったら…!
生歌と生演奏が合わさると、こんなにも迫力が増すのかと圧倒されました。

ここでお客さんをレミゼの世界観へ誘う、さすがとしか言いようのない完璧なオープニングでした。

役者が作り出す世界観に入り込むことができる

2つ目のハイライトは、これなしでレミゼは語れない歌『I Dreamed a Dream』(日本語訳:夢破れて)。
シングルマザーということが勤務先の工場にばれ、追い出されてしまうファンティーヌ。まだ小さく病気がちな娘を育てるために、お金が必要な彼女は売春婦になります。I Dreamed a Dreamは、心身共にボロボロになった彼女が、叶わないであろう明るい未来を憂いて歌う歌です。

(映画ではアン・ハサウェイがファンティーヌを熱演)

私自身、ファンテーヌのように母親でもなければ生活に行き詰まっているわけでもありません。しかしI Dreamed a Dreamを聴いた時、感動だけではない、共感も混ざったような感情が生まれて涙ぐんでしまいました。

だれでも一度は夢を諦めたり、取捨選択をした経験があるものでしょうか。だからここまで人の心を打つ名曲として残っているのかもしれないな、なんてぼんやり思いました。

また、ミュージカルは映画やドラマと違い、演技を直接鑑賞できますので、役者の息遣いや視線、良い席であればなんと汗まで見えてしまいます。
そのため役者の作り出す世界観に自分も入り込んでしまったり、つい感情移入しやすいエンターテイメントなのかもしれません。

圧倒的スターのオーラを浴びることができる

公演中の役者がかっこいいのは言わずもがなですが、
ここでお伝えしたいのは、終了後のカーテンコールのご挨拶!
役が抜けたスターたちが颯爽としていてとってもかっこいいのです。

歌が歌える、演技ができるだけじゃない、さらにその下の土台をキッチリ積み重ねた人にしかできないであろう立ち居振る舞いといいますか・・・。あの所作と堂々と輝いたオーラは、長い年月の努力の賜物のように感じました。

私はミュージカルスターを目指しているわけではありませんが、あの綺麗なお辞儀や所作には憧れるので日ごろから意識しよう・・!なんて思ったり。良い影響をいただきました。



以上、ミュージカル鑑賞ビギナーによるミュージカルの魅力を厳選して3つ語らせていただきました☺️

普段ミュージカルに興味がない方も、ロンドンやニューヨークに行く機会があれば行ってみることをおすすめしたいです!

チケットは公式サイトから簡単に取ることができます。
(ちなみに今回のレミゼは2階席の真ん中で約1万円でした。一番良い席だと3万円~、日程と演目次第ですが数千円で観られる場合もあります。)

なお英語に自信が無い方は、ストーリーをあらかじめ予習or知っている演目を選んでみると楽しみやすいかもしれません。

ロンドンやニューヨークでは、レミゼだけでなく、オペラ座の怪人、キャッツ、ミスサイゴン、ライオンキング、アラジン、ハリーポッターと呪いの子などなど、常時様々な作品が毎日開演しているので、きっと気になる作品が見つかると思います。

今回の旅でミュージカルの魅力に気づいてしまった私は、日本でも色んな公演に行ってみたいなと思っているこの頃です^^
そしていつかまた、ロンドンのブロードウェイに行くことを目標に、貯金と英語学習をがんばろうと新たな励みができました✨

いやはや音楽の力って偉大ですね!

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