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子育て風景 6 新生児聴覚検査の話 現状2

新生児聴覚検査の話の続きです。
※私事でしばらく投稿が滞っていたので、記事を書き始めてから半年以上時間が経過しており、時間軸が混在しています。

生後4ヶ月時点までの検査、通院の経緯は現状1↓に書いています。
そもそも新生児聴覚検査とはなんなのか、わかる範囲でまとめていますので、参考にしてください。


現状1↑の後の話

生後4ヶ月の際、ST、Speech Therapistのお話を聞き、補聴器屋さんのお話も聞くということで予約しました。
そして、いよいよ生後5ヶ月で、ST、補聴器デビューをしました。

STの話

STは、言語聴覚士のことです。
40分程度、子どもが何でどのように遊ぶか、どのように動くのか、などの子どもの成長度合いを観察されました。
特にこれといったアドバイスはいただけませんでした。
これが「経過観察」というものか、としみじみしました。

補聴器屋さんの話

補聴器屋さんは各社あるかと思いますが、我々が通院する病院で取り扱われていたのは、リオネット補聴器(リオン株式会社)です。

まず、両耳に試聴器をつけることから始めることになりました。
つけられる時間はつけてみましょう、というふわっとした感じで、まさに「お試し」期間、という感じでした。
貸し出し期間は3ヶ月〜4ヶ月程度(診察予定によって前後)ということで、補聴器貸出書が渡されました。
貸出期間中の破損・紛失した場合は代金が生じることがあること、本人以外は装着しないこと、水に濡らさないようにすることなどが注意事項としてありました。

補聴器の取り扱い方

電源の入り切りはボタン電池をつけるか外すかで行います。
貸出書の注意事項と重複しますが、

  • 水に弱いそうで、濡らさないように気をつけること

  • 落として壊れることがあるため着脱の際は固い床や道路の上で行わないこと

  • 寝るときは外すこと

  • 補聴器や電池の誤飲・誤嚥に気をつけること

以上が主な取扱上の注意点です。

電池が入っている場合はハウリングが起こるため、聞こえなくなったら電池を交換し、それでも音が聞こえない場合は故障の可能性があるということでした。

耳栓部分の購入

他社さんのことは分かりませんが、リオネット補聴器に関しては、最初に提供されるイヤーチップタイプの耳栓は、無料です。
一方、本人の耳の型取りをして専用の耳栓を有料で作成することもできます。
これがイヤモールドです。

イヤモールドについては、次回の記事で改めて書きます。

STの経過観察

生後6ヶ月以降9ヶ月くらい

STさんの予約は、生後9ヶ月ほどまでは、月に1回のペースで、それに合わせて診察日程も組まれました。
場合によって先に機械での聴力検査をした後にSTさんの予約が設けられる場合と、その逆があります。
STさんの予約時間枠内に本人の反応を見ながらする検査を別で追加ですることもあります。
補聴器をつけた場合とつけていない場合で反応の違いを観ていただくことができます。
そのほかの時間は変わらず経過観察ですが、毎回少しずつ遊ぶおもちゃを変えていき、興味や手や身体の動かし方も観ているようです。
おしゃべりや成育発達、日頃の過ごし方なども聞き取りをされます。
生後9ヶ月ごろの予約枠の際に、家の近くのろう学校に電話相談や実際に行って他のろう者の子どもと交流してみても良いかもしれない、とアドバイスをいただきました。

補聴器の試聴器の使用感(by 母)(現在1歳過ぎ)

生後5ヶ月ごろ

使用感とは違いますが、補聴器を受け取った日に帰宅後すぐにまず最初に行ったことがあります。
目立つ色の紐を左右の補聴器にそれぞれつけ、さらにその紐をダブルクリップに通し、装着して外れてもすぐに無くならないようにしました。

最初の1、2週間は、子どもにとって違和感があるのか、すぐに外したがります。
そして、外した後に隙を見ては舐める、しゃぶるのです。
補聴器の本体も、耳栓の部分も問いません。
なるべく装着中は見ているようにしていたのですが、それでも本当にちょっとした隙を見て舐めます。
注意事項にもあったように、水分にはすこぶる弱いのが補聴器ですので、すぐに取り上げて一所懸命拭いては乾かしました。
1日ほど経つと、復活することも多かったですが、あれ、壊れた?というタイミングも何度か訪れました。

また、耳栓の耳穴に入れる部分は、耳垢が溜まりやすいです。
何日かに1回は拭き取ったり、穴の部分に細いもの(私は小さなゼムクリップや安全ピンを使用していましたが、破損しないように注意が必要です)を通して耳栓の内側に入ってしまった垢を取り除きます。
お風呂上がりに綿棒で耳の表面の掃除をすると、そこでも耳垢を取り除くことができ、補聴器の掃除が少し楽になります。

生後6ヶ月過ぎ以降

少し補聴器に慣れてくると、本人の機嫌次第では、一日に5、6時間以上、長い時は朝食後からお風呂に入る前までの10時間近くつけていられるようになりました。
STさんによると、つけていられる時間には個人差があるそうですし、機嫌次第では現在(1歳過ぎ)でもつけて数分で外したがったりしますので、つけられるときにつけて本人に補聴器に慣れてもらう、というスタンスが気負わず良いのではないかと思います。

生後8ヶ月ごろ?

補聴器に慣れて少し経った8ヶ月頃だったと思いますが、ちょうど診察に行く途中で病院の最寄り駅からの移動でバタついた数分間の間に、片方を紛失してしまいました。
その日に限って、急いでいたためにダブルクリップから外れた状態で補聴器を装着していました。
家からは抱っこ紐での移動で、目の前に子どもがいる状態でしたが、イレギュラーな移動を駅付近でしたため、このような事態になりました。
帰宅途中に血眼になって通ったはずの道を歩き回り、アスファルトの上で落ちているのを無事発見しました。
発見直前に、駅員さんのところと近所の交番にも行きましたが、忘れ物としては届けられていませんでした。
最近はご高齢の方で補聴器を落とされる方もいるということで、意外と届いていたりするもの、と病院では少し慰められたりもしましたが、子ども用の小さな補聴器は、アスファルトにめり込んで目立たずにいました。
件の補聴器は、数時間の間に通行人に踏まれて傷つき、故障してしまっていました。

くれぐれも、焦った状態での補聴器の装着はせず、ゆっくりと落ち着いた状態で行い、気持ちにゆとりを持っての移動を心がけましょう。
イヤーチップタイプの耳栓は、ちょっとした動きでスルッと外れてしまいやすいので、特に注意が必要です。

故障かなと思ったら

診察予定日には必ず補聴器屋さんとの時間枠が予約されます。
あと数日で予約日、というときはそのときまで補聴器ケースに入れて保管しておき、メンテナンスをしていただく際に故障疑惑について話せば対応してくださいます。
しかし、2週間以上も先の予約だったりした場合は、店舗で対応していただく必要があります。
リオン株式会社の場合は、リオネットセンターという店舗に電話で予約を入れ、クリーニングや交換をしていただきました。
日にもよりますが、混み合っている時もありますので、時間に余裕がある時に予約を入れた方がよいかなと数回お世話になって思いました。
早い時には、受付してから10分もせずに終了しますが、混み合う時には30分以上かかることもありました。

生後11ヶ月以降の経過

1ヶ月に1回のST予約が2ヶ月に1回に

ここまで、おおよそ生後9ヶ月くらいまでの話をまとめてきました。
STの予約が、経過観察としては順調だったようであることと、私事を考慮してくださったこともあり、さらに1ヶ月先の予約で良いでしょう、ということで2ヶ月に1回の頻度になりました。
これに合わせて、診察も1ヶ月先延ばしになり、生後11ヶ月の時に予約を入れていただきました。
また、それまでの聴力検査結果などを鑑みて、補聴器の購入を前提に脳波の検査も同日に行うことになりました。

生後11ヶ月ごろ

生後11ヶ月過ぎの診察日は、通常の聴力検査、STの予約、脳波の検査、診察、補聴器屋さん、と丸一日がかりでした。
この日のことについては、また次の記事に書くことにします。

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