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子育て風景 4 新生児聴覚検査の話 現状1

新生児聴覚検査をご存知でしょうか。
文字通り、新生児の間に行うべき聴覚検査のことです。
こちらの体験について、今回は書き連ねていこうと思います。

新生児聴覚検査の話

検査の話

新生児聴覚検査は、義務ではなく任意で行います。
生後、退院までの間にスクリーニング検査をして、「パス」か「リファ」の判定が下されるものです。
パスだと生後の時点では聴こえている反応がありとみなされ、リファだと後日再検査の必要があります。
都道府県によっては助成が出ることもありますが、任意の検査であるため、保険外診療で、自己負担で行います。
産院の全てが検査に対応しているわけではないようで、未対応の場合には、後日別の病院で検査が必要です。

検査結果は、おおよそ以下の割合となります。
新生児の1000人に4人ほどがリファ
→4人のうち2人が再検査(精密検査)でパス
→残りの1、2人が耳の聴こえにくい状態であると診断される
→そのうちの1人ほどは、後々実は聴こえている状態になることもある
→1000人に1人が耳の聴こえにくい状態が続く

精密検査は、耳鼻咽喉科精密検査機関で行われるため、紹介されます。
地域の大きな病院、総合病院などに紹介されることになるでしょう。

聴覚の話

耳が聴こえにくいと言っても段階はまちまちで、聴こえるデシベル数によってだいぶ変わります。
デシベル数が小さいものまで聴こえれば、耳でより音を拾えていると判断されます。
難聴は、0デシベルを正常者の聴力として、軽度、中等度、高度、重度に分けられます。
軽度:20〜39デシベル、小さな声が聞きづらい
中等度:40 ~ 69 デシベル、普通の会話が聞きづらい
高度:70 ~ 89 デシベル、普通の会話が聞き取れない
重度:90 デシベル以上、耳元で話されても聞き取れない

聴覚は、言語習得にとってなくてはならないもので、少しでも聴こえにくい時には、補う必要が出てきます。
軽度以上と検査結果から診断され、生後4ヶ月から半年ほどまでに改善が見られない場合は、補聴器の使用を勧められ、お試しから始めることになります。

私のこどもの時の場合

入院中の検査の話

私の在住する神奈川県では、母子手帳を発行してもらう際に、役所からいただくたくさんのリーフレットのうちの一つに、『新生児聴覚スクリーニング検査を受けましょう』というものがありました。
※参考までにPDFデータがあったので貼っておきます↓

https://www.pref.kanagawa.jp/documents/58552/panfu.pdf

私がお世話になった産院は、東京都だったため、都民の場合は助成が下りるそうで、持っている場合は所定の用紙を入院時忘れずに、と言われ、存在を忘れることはありませんでした。

入院し、出産を無事終えると、アンケートがありました。
その項目の中に、新生児聴覚検査があり、費用が11,000円かかる、ということでした。
この産院では、AABR、自動聴性脳幹反応聴力検査、を用いての検査でした。
県民で全額自己負担になるため、夫に相談をした後、何かあっては大変だし、と検査を受けることにしました。
この時までは、まさか自分の子供が1000人に4人にカウントされるとは思っていませんでした。

初回の検査は、生後3日目の夜だったかと思いますが、リファでした。
しかし、その他が全く問題がなさそう、と助産師、看護師さんたちがこどもを見て思っていたようで、その後もタイミングをみては検査をしてくださいましたが、リファのままでした。
退院時、産院から紹介していただきました。

精密検査の話

生後2週間ほどで、ご紹介の耳鼻咽喉科のある大きな病院で精密検査を受けました。
OAEでリファでした。
退院の際、羊水がまだ詰まっていて、リファと出ても何も問題ないこともあることがほとんどだから大丈夫だよ、と院長に言われていたので、とてもショックでした。
翌月に、今度は脳波の検査をすることになりました。

脳波の検査

脳波の検査は、眠っている間に行うものですが、生後3ヶ月に満たないため睡眠薬は使えませんでした。
この時、生後1ヶ月でした。
お腹を空かした状態で来院し、授乳を済ませ、しっかり寝てもらうという工程がありました。
50デシベルくらいは聞こえているということで、中等度を覚悟することになりました。
経過観察ということで、翌月も精密検査をすることになりました。

2度目の精密検査

生後2ヶ月でした。
40〜50デシベルくらいは聴こえるようになっていたようです。
依然として中等度のままでした。
このままが続くようであれば、言語習得に支障が出る場合があるので、補聴器を試着してみることになるとのことでした。
まだ1ヶ月ほどは様子見しても良いということでしたので、また1ヶ月後の数値でどうするか決めることになりました。

3度目の精密検査

生後3ヶ月でした。
なんと、パスしました。しかし、音の高さによって聞こえにくい可能性があるということで、翌月もう一度脳波の検査をすることになりました。
もしこの検査で問題がなければ、これでおしまい、ということでした。
1ヶ月前と比べると、あー、うー、だけでなく、一所懸命おしゃべりしている様子が増えてきましたので、期待が持てました。

2度目の脳波の検査

生後4ヶ月になりました。
やはり、40デシベルくらいまでしか聴こえていないようだ、ということでした。高音よりも低音が聴こえているそうです。
確かに、低音でおしゃべりする声は、割と落ち着いていますが、高音になると、どうも奇声を発している感じになり、音量が大きくなりがちです。
たまに、はー、などと聞こえることもあり、少し子音?が出てきたようにも見えます。
しかし、経過観察は続行で、ということです。

今後

現在、生後5ヶ月を目前にしている我が子です。
今後も少しずつ状況を更新していきたいと思います。

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