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夢見る全自動洗濯機|エッセイ

あ〜洗濯物ってなんてめんどくさいんだろう
スイッチ押しと洗剤投入だけはやるわ
あとはたたむまで全自動でやってほしい
あ~人間ってきれいであればいいのに…

洗濯物を干す時に毎回思う
私の物干し竿にはいつも、前回の洗濯物たちがぶら下がっており、新しく洗った服を干すためには毎回それらを取り除かないといけない

取った服たちは一旦部屋の真ん中に放り投げる。


一旦というのはあくまで気持ちだ
もちろん畳まないので、その出来た山から着る服を取ることになる。
だが、すべてを崩し終わる前に再び積まれるもんだから、いつまで経ってもなくなることはなく小さめのカーペットから常にキャリーオーバー発生中である。


部屋は8畳1K
隣室の住民がベランダでタバコを吸う人なもんで、有無を言わさず室内干しだ。
この前ベランダ越しに覗いてみると、あやつキャンプ用の椅子まで常設してやがった

大音量の東海オンエアと、男の笑い声がやけに近くそして長いなと思っていた理由が分かった


でも室内干しで良かったこともあった
昨年のカメムシ騒動である
例外なく私のアパートも至るところに緑、緑、緑

緑は好きな色だが、だからといって落ち着くわけもなく
目をつけられないように、カメムシより小さくなって歩く生活をしていた。

会社でも話題に上がり、決まって洗濯物という単語がセットだった。

そう思うとあの隣人には感謝すべきだろう


伝える気もないお礼に気づかないうちに隣人は引っ越していった
今は別の人が住んでいる。

タバコを吸わない人なので外干しができるが、もうこのままでいい
めんどくさい


そして今日も山が更新された

あ〜誰かやってくんね〜かな


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