【茶メモ】碁石茶、昔は産地で飲まれてなかったφ(..)
このたび、お茶関連で覚えておきたいことをメモるために「メモ」カテゴリを追加しましたφ(..)
自分の備忘録という側面が大きいのでさしてまとまってはおりませんが、お茶飲みさんとしては面白い小ネタもあるかも、なカテゴリです。
碁石茶、衝撃の真実
碁石茶というのは、高知県大豊町の特産品で
刈る→蒸す→カビ付け&発酵→乳酸発酵→カット→天日干し
という行程で作る「後発酵茶」です。ものすごくざっくり言うと、プーアル茶の仲間ですね。また、大きくそだった葉で作るいろいろなタイプをまとめたカテゴリ「番茶」の一種でもあります🍵
ぬか漬けよろしく発酵に乳酸菌がかかわるので酸味のある面白いお茶で、独特なクセがありだからこそクセになる…というような、日本茶のトリックスターというかジョーカー的存在です。
これ、私はてっきり現地では普通に煮出して飲み、瀬戸内海に送られた分は茶粥にされるのだと思っていたのですが(漁師さんが乾飯と共に海に持っていき、碁石茶で茶粥にして柔らかく戻すと聞いたような)…
むしろ茶粥がメインの用途で、産地ではほぼ飲まれていなかった模様
今日読んでいたこちらの本によると、産地である大豊町ではもともとほぼ消費されておらず、取材した生産者の方も飲んだことがなかったため著者の中村先生が一緒に飲んでみた…と(家によっては飲んでいたのかもしれませんが…いやでも、中村先生の他のご著書にも「産地では一切消費されず」とある)。
いやはやびっくり。
大分手の込んだ作り方をするお茶ですし、茶粥のほうがむしろ後から派生したものと思いきや、メインの用途が茶粥、しかも産地から離れたところ(大豊町から車で2時間半くらいの島々)での消費とは…。
ただ、お茶に何かを入れて飲んだり食べたりするというのは実は中世から行われていたようですし、現在も松江のぼてぼて茶等、小腹を満たすようなメニューもあるので、そういった用途ありきでできたお茶…というのももしかしたらあるのかもしれません🍵
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