急須の大きさどうする計算式!
細かいとこはともかく、せめて必要な大きさが知りたい。てなわけで
皆さん、急須飼ってますか?
最近Stay Home中にお茶っ葉の通販に手を出し、だんだん美味しく淹れたくなってきて急須やポット、茶壷(中国式急須)にまで触手、じゃない食指が伸び…という話を散見し、急須道楽としては大変嬉しい限りです🍵
そんななか昨日Twitterでこんな内容をつぶやいたところ、なかなかいい反応を頂きました。確かにこのご時勢、オンラインで急須やポットをご購入の方も多いですよね。その時悩むのが「どのくらいの大きさ(容量)を選べばいいのか」だと思います。
ちなみに上記の下から3行目、「×0.8っていうのは~」のくだりは「÷0.8」の間違いです。スミマセン…。
急須の選び方は、突き詰めようと思えばいろんなポイントがありますが、一番大事なのはキュンとくるかどうか。KonMari的ときめきがあるかどうかです。でも、でっかいカップに対してお茶が雀の涙、というのはさすがに困りもの。
そんなわけで、なるべく簡単に必要な容量の目安を知る方法をまとめておきます。
まずは使うカップを測ろう
まずはお茶を飲むのに使いたいカップをいそいそと用意します。
昔ながらの湯呑や汲み出しでも、マグでもおちょこでもアンティークのカップ&ソーサーでも何でもよいです。そして、
1. カップのふちギリギリまで水を入れます。
2. 計量カップに移して、何mlだったかメモします。 φ(..)
このふちギリギリいっぱいまで入れた時の水の量を「満水時容量」と呼びます。水で満たした時の容量。漢字ってわかりやすい!
計量カップがない場合は、水の重さを測ってください。水の重さ=ミリリットル数です。
飲む人数を考えよう
全員同じカップで飲むとして、何人分淹れたいか考えます。
ひとり茶をたしなむ方は×1になるのですっとばして良し。
計算式に突っ込もう
さて、測った「カップの満水時容量」と「淹れたい人数」を下記の計算式に突っ込みます。
カップの満水時容量 × 人数 ÷0.8 = 最低限必要な急須の満水時容量
あとは、出た数字に「満水時容量」が近い急須を探すだけです。おめでとうございます!
なぜ、この計算か?
一応解説しておきましょう。
まず、なぜ最後に0.8で割るのか?ということ。
一般的に急須の容量は、「満水時容量」つまり、口ギリギリまで水を入れた時のミリリットル数で表記されていることが多いです。
でも、もしその容量いっぱい、100%でお茶を淹れようとすると、間違いなくこぼれて危険。
実際に使えるお湯は、急須の満水時容量の80%くらいなのです。
また、用意するお湯の量は、最終的に飲みたいお茶の量の2割増程度…、ちょうどカップの満水時容量くらいは必要です。茶葉がお湯を吸うからですね。
それを知らずに「飲みたいお茶の量が160mlだから160mlの急須でちょうどいいよね☆」と急須を選ぶと、往々にして小さすぎるものを選んでしまいがち(最終的に飲みたい量が160mlなら、急須の容量は最低でも240mlくらい要ります)。
それを簡単に回避するための、計算式です。
応用編:何人分淹れられるか計算する、適したカップを知る
逆に気に入った急須があって、「この急須何人分くらいまで淹れられるんだろう?」と思ったら。やっぱり使いたいカップは測りましょう。そして、下記の計算式に気に入った急須の満水時容量、カップの満水時容量を代入します。
急須の満水時容量 ×0.8 ÷ カップの満水時容量 =人数
淹れたい人数が決まっていて、適したカップの大きさを知りたいのであれば、
急須の満水時容量 ×0.8 ÷ 人数 =カップの満水時容量
これでOK。
ただときおり、販売している急須の80%…つまり実際に使えるMAXの水量で容量を表記してくれている親切なお店もあります。
その場合は「×0.8」を飛ばしましょう。
満水時容量の方が一般的なため(ブレないですし)、その場合にはきちんと「80%です」「8分目くらいを容量として表記しています」等、記載してくれているはずです。
容量はわかった。じゃ、その次は?
「せっかくだからできるだけ美味しく淹れたいし、なるべく今の自分にベストな急須を選びたいなぁ。次に気にしなきゃならないことってなに?」
そういう疑問をお持ちの方、ようこそ。
大きさの次のポイントは、急須の「形」と「網」です。
(「自分が淹れたいお茶と、急須の網・全体の形の相性」と考えてください。)
それについては、次のnoteで書こうと思います。いつになるかわからないけど…
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