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おにぎりたらしめるもの

オニギリアクションという名の「おにぎりで世界を変えよう」という試みがある。

おにぎりの写真に#OnigiriActionをつけてインスタ、Facebook、ツイッターといったSNSで投稿すると協賛企業から世界の子供たちへ給食5食分が寄付されるという。

写真のおにぎりは誰が作ったものでもよくて、一人が何回投稿してもいい。2015年から開催されているらしくこれまでに450万食も届けているそうだ。

開催される10月は新米も店頭に並ぶ。
気候も落ち着きお腹もへる食欲の秋。

秋になると生のいくらが出回る。タイミング見て買って来て醤油漬けを作るということを数年前からやっている。難しそうだけれど意外とできるもので、やってみるとこれが美味しい。

今年も運よく生のいくらを入手できたので醤油漬けを作った。ごはんを炊いて、いくらたっぷりでこどんぶりにしようと思ったのだがどうにもおにぎりが食べたくなった。

おにぎりを作るもやはりいくらの醤油漬けも捨て難い。そこで、皿におにぎりを寝かせて醤油漬けをこぼすようにのせる「こぼれいくらのおにぎり」にした。

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皿に寝かせてみるとおにぎりはなんだかいつもと違ったすまし顔で不思議な感じ。おにぎりをおにぎりたらしめているものは一体なんだろうと思う。

インスタにこのいくらのおにぎりの写真をあげてみると作る人もいるようで、いただいたコメントの中にお箸で食べるというコメントと塩むすびにして切っていくらを挟んで海苔でまくというコメントを頂いた。

なるほど私も箸で食べたのだが海苔で巻いて手で食べるのかとひとりごちて、おにぎりたらしめるのは食べ方かなと腑に落ちた。

おにぎりを作る時、具はたいていごはんの中程にいれる。具をぐるりとごはんで囲んで握らないと割れてしまうからだ。

しかし、その握り方だと鮭でもおかかでも味のある具の部分は真ん中だけになるが、塩むすびを切って具を挟んで海苔でまくとどこを食べてもバランスよく食べられる。

我が家では鮭の時もおかかの時もごはんに混ぜてしまってから握るため、いくらは水分が多いからと躊躇し先の形となった。挟んで海苔をまく方法ならおにぎり崩壊の危機も免れる。

なるほどと感心しながらふと以前から頭ではふむふむうなづきながら真には理解できていなかったことがひとつ解決した。(この話はまた後日)

早速教わった、間に挟む方法でおにぎりを作ってみた。
いくらが成長しているのはご愛敬。

成長したいくらにぎり







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