水鳥であるガチョウの雛を池に連れていって泳がせたお話
水鳥の水鳥らしい水辺でのお話改題。
フィフィはお水が大好き。
気が付くとおいけに入っています。
小さな頃はお水もおっかなびっくりでした。今回はフィフィがはじめておいけで泳いだときのお話。
ガチョウを飼い始めて2回目の春の5月に産まれたフィフィ。おいけデビューしてからは毎日のようにおいけへ通いました。
ガチョウの知識はネットで拾ったのと一番は映画「(邦題)グース」を特に参考にしていました。
映画の中で主人公のパパだったかが「ガチョウは全てを親から教わる。食べるのも泳ぐのも渡るのも。」というようなこと(うろ覚えです)を言ってました。
飼われたガチョウにとっての親、映画の中では主人公である女の子。そう、フィフィにとって親は飼い主であるオーナー!
のはずが私を認識したので私がいろいろと教えることになりました。
ともかく、池で泳ぐことを教えなきゃです。私は田んぼ用の長靴を新調しました。
教えるといっても一緒に泳ぐのか?
ひとまずおいけにいってみました。
おいけまでお散歩していきます。フィフィは後ろを一生懸命について歩きます。
その勢いのまま私は先にじゃぶじゃぶ池へ入ると後ろをついていたフィフィは一瞬戸惑って池の端でとまり、フィーフィ―フィーフィ―私を呼びました。
訳「ふぃーはここにいるよ。ふぃーはここにいるよ。いけないよ。いけないよ。どこにいるの?どこにいるの?」
振り返ってみると草の影から一生懸命に背伸びするようにこっちをみて鳴いています。
「フィー、だいじょうぶ、おいで、はいってごらん」
と声をかけて池の中でまってるとおそるおそる入ってきました。
パシャパシャパシャパシャ
水に入ったフィフィ、泳ぐとも走るとも言えない様子で必死です。
それでもなんとか足元へたどりつくと、まぁ上手に浮かんでいます。
キラキラと水面は揺れて、足元でほわほわのガチョウの雛が浮かんでいる。ハルゼミがにぎやかで遠くホトトギスの声がする。
ちびっこフィフィは足元に浮かびながらしょっちゅうちらっとこちらを見て、私がいるのを確認します。
「大丈夫だよ。ここにいるよ。」とその都度伝えると。少しずつ泳ぐ範囲を広げていきました。
最初は足元をクルクル。
ひざ下ほどの水の深さの池の底の土は時折深くて足をとられます。うっかりして転ぶのも濡れるのも作業着だし気にならないのでいいのですが、手元の携帯やらカメラは濡らしたくない。なのでしっかりと踏ん張ります。
だから両足は自然と開く。その足の間をはちの字にクルクル、クルクル。足を頼りに伝っているのだろうなぁと思うとまた可愛い。(まぁなにしたって可愛い)
そのうち私が手を伸ばして届く位だけ離れてすいっと戻る。
「おかあしゃんみてみて~」
そんな声が聞こえてきそうでした。
今ではフィフィもすっかり大人になったので、おいけも一人で入れます。
それでもすいっと私のもとへ戻ってくるのは変わりません。
もしあなたがいつかガチョウを雛から飼うのならおいけは心配いりません。水に入るのだけ誘導したらあとは自分で上手に泳ぎます。
ただ人間と同じようにガチョウにも水の好きな子、嫌いな子がいるそうです。
水曜日の水鳥ガチョウの日。週の真ん中。今週も楽しく参りましょう。
ガチョウマガジンは毎週水曜日更新予定です。前回、寝落ちして更新できなかったので朝の更新にしてみました。お読みいただきありがとうございました。
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オーナーよりも私を親と認識した話はこちら。
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