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雨音と怪奇小説

梅雨の訪れと共に、昼夜問わず雨の日が続く毎日。
部屋の中に居ても、シトシトと窓を叩く雨音が絶えず聞こえて来る今日この頃。
こんな時期こそ、怪奇小説を読み ふけるにうってつけの時だと思いませんか?

というわけで。

今回は、アマゾンKindleだけで独占販売されている怪奇小説『神々が現れるはずの夜』をご紹介をしたいと思います。つまり、私の本の宣伝です。

『神々が現れるはずの夜』

『神々が現れるはずの夜』――それは、現代日本の片隅に人知れず息づくクトゥルフ信仰の恐怖を描いた怪奇小説。

〈あらすじ〉
海難事故で入院していた鳴神なるがみ昇はのぼる、退院した日に、大学の友人たちから恩師――真野まの老人が前日に急死したことを知らされた。
急遽、資産家だった真野老人の屋敷に向かった鳴神たちは、そこで書斎の本棚に偽装された隠し部屋の存在を知り、その部屋に隠されていた美術品の数々と、それを調査しに来た私立探偵の綾部あやべ史郎と出会う。
綾部は真野老人の顧問弁護士から依頼を受け、この屋敷にある財産の出所・背景を調べるために来たのだと言う。

その後、自宅のアパートに帰った鳴神は、郵便受けの中に宅配便の不在連絡票を発見する。差出人は――真野夕子ゆうこ
鳴神の知らない名前だった。

翌日。
鳴神が大学に行くと、そこにはなぜか私立探偵の綾部史郎がいた。
綾部が言うには、真野老人の一族――真野家の本拠地を調べたところ、真野家の人々は、ある日を境にその土地から一斉に行方知れずとなり、現在も全く消息が掴めない状態なのだと言う。さらにその土地では、真野家は得体の知れない宗教儀式のはてに赤子を川で溺死させた、とも噂されていた。

真野老人の親族について知っている事はないか?

そう問い掛ける綾部に、鳴神が真野夕子のことを告げる。
一行は宅配便に書かれた住所を頼りに、真野夕子のアパートへと向かった。

呼び鈴を押しても応答がない真野夕子のアパート。
管理会社に事情を説明し、管理人立会いのもとで真野夕子の部屋を開けると、そこには、黒装束に身を包んだまま円陣を組んで果てている、女一人と男二人の腐乱死体が転がっていた。

一転して事件性が強まった真野老人の急死の背景を探るべく、警察はベテラン刑事の立花大蔵を真野老人の屋敷に派遣した。
立花刑事が秘密の隠し部屋を捜索するなか、偶然、巨大絵画の裏から一冊の日記帳がこぼれ落ちた。それは、自分の死を予見していた真野老人の日記だった。日記には、

封じた神と封じられた神の力が逆転する百年に一度の日――それは、我が呪われた一族の暦では今年。その日までに、何としても奴らの儀式を阻止せねば・・・・・・。

といった内容の言葉が切々と書き連ねられていた。

「奴ら」――とは?

正体不明の女からの荷物、謎めいた日記帳・・・・・・、知らず知らずのうちに事件の渦中に放り込まれて行く鳴神の混乱をよそに、事件は人知を超越した、名状し難き世界へと次第に侵食されて行く――。

といった風な感じで『神々が現れるはずの夜』の物語は始まります。
事件はここからだんだんと怪奇性を増していき、事件の背後にクトゥルフ信仰の存在が見え隠れするようになります。

そしてこの前も書きましたが、この『神々が現れるはずの夜』は、クトゥルフ神話とかラブクラフトの本とかを読んだことが無い人でも楽しめるように作ってあります。古色蒼然としたレトロな怪奇小説の雰囲気を楽しみたい人なら、どなたでも楽しめるので、是非お手に取ってどうぞ!
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この『神々が現れるはずの夜』は486ページもあるので、普通に読むだけで8時間はかかります。毎日寝る前に、雨音を聴きながら1時間ずつ読むだけで8日間も持ちます。雨音が怪奇な雰囲気を盛り上げてくれると思うので、梅雨真っ只中の今こそ買い時&読み時!

よろしくお願いします。

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