【実録ホラー短編】『いつ、誰が、どこから』
個人経営の小さなホルモン焼き屋をやろうと考えていたAさんが見つけたのは、郊外の都市の寂れた繁華街にあった、小さな居抜き物件でした。
その居抜き物件は2階が和室の住居になっていて住むことができ、1階の店舗部分も小綺麗なうえ、価格も手頃で設備も問題なく稼働したので、Aさんはすぐに購入を決断しました。
契約を結んだ翌日、Aさんは早速、店の改装作業に取り掛かりました。
開業の費用をなるべく安く抑えたかったAさんは、自分で出来る作業は自分でやろうと考えていたので、改装業者を雇う前に