夢はもう見ないのかい?
夢はもう見ないのかい?
記憶には「短期記憶(=ワーキングメモリー)」と「長期記憶」があると言われている。
厳密な定義はいくつかあるが、ワーキングメモリとは長期と短期の記憶を用いて現在の思考を実行する脳の働きを指す。
最新の科学的研究では、3から5つくらいがワーキングメモリーの限界なのではないかとされている。
アームに例えるとわかりやすいだろう。
思考するにあたり覚えておくべきものを掴めるアームの数がが3~5で限界であるということだ。
1つエクササイズを入れよう。
パターン1
①頭の中で1~26を思い浮かべる
②次に、頭の中でA〜Zを思い浮かべる
パターン2
①頭の中で「1~26」「A〜Z」を交互に思い浮かべる
例)1→A→2→B→3→C→・・・→Z
如何だろうか。
パターン1と比較した時にパターン2でワーキングメモリの容量が圧迫されていることが実感できたと思う。
このワーキングメモリであるが、
「私たちそれぞれが持っているワーキングメモリーの容量は誰しも変わらない」
「ワーキングメモリーの容量を増やす科学的根拠のあるトレーニング方法は見つかっていない」
のである。
つまり、人類の誰しもが1つの作業中に意識できることは3~5個までであるということだ。
上記を考慮すると、人間の作業効率に差異はないという結論に至る。
では何故、仕事の出来・不出来や年収、コミュニケーション能力や社交性までに差があるのだろうか。
私は、ワーキングメモリの使い方や情報量(知識)を擁する「長期記憶」に差異があると考える。
1つ例をあげよう。
抜群にコミュニケーション能力が低い者と高い者がいるとしよう。
2人のワーキングメモリ(5つ)の使用状況を予想して比較すると下記になる。
コミュニケーションが低い者
1、話し相手の反応
2、話し相手の機嫌
3、周囲の人たちへの意識
4、会話を盛り上げないといけないという意識
5、会話への意識
コミュニケーション能力が高い者
1、話し相手の反応
2、会話への意識
3、会話への意識
4、会話への意識
5、会話への意識
このように、動かせるワーキングメモリの容量が違うと目の前で起きる自体への作業効率が左右するだろう。
これが意識的にしろ、無意識に養成されたものにしろワーキングメモリの活用方法を知っているか知らないかの差異である。
要は、長期記憶にある情報量の差異である。
年収というベクトルに載せた時に、大企業の社長と工場派遣者の差異はなんだろうか。
能力の差では無い。短期記憶を使って積み上げた、長期記憶にある情報量の差である。
そもそも、科学的に全人類のDNAは99%が同じだと言われている。
貴方とスティーブ・ジョブズの差もMAXで1%である。言及するならばたった0.数%であろう。
繰り返しにはなるが、ワーキングメモリをどのように使い、人生で何を積み上げてきたかの差である。
能力がないからダメだと悲観する必要は無い。
人生の出来は総合点で決まり、生まれ持った能力に大した差異はないのだから。
では、どうすればいいか。
「続けること」である。今の自分では足りないと思考と努力を続けることである。
作家、俳優、実業家として活躍する中谷彰宏にこんな名言がある。
「したい人、10000人。
始める人、100人。
続ける人、1人。」
最後に、1つ言葉を送りたい。
MLB史上最高の左翼手と称され、三冠王を2度獲得。通算出塁率は.482でMLB歴代1位。現時点でMLB最後の規定4割打者である「テッド・ウィリアムズ」が残した言葉である。
ただひたすらに続けるだけでいい
一生懸命やり続けていればどんな人でも達人になれるんだ
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